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宝塚からえんぺい寺を経て、岩倉山の山頂に到着した私たちは、六甲最高峰をめざすことにしました…!
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あこがれの六甲全山縦走です…!
しかし、父はクライマーズ・ハイで、少し冷静さを失っていたようです…。
岩倉山は488メートル、六甲山は932メートルですから、父のぃうとおり、最高峰まで、たしかに半分以上登ってきたことになります。
父は3時間もぁれば到達できると考えたようです…。しかし岩倉山山頂付近は宝塚から3.2キロ、六甲最高峰まで10.5キロで、3倍以上ぁります。
10時に宝塚を出て、岩倉山山頂に到着したのは11時45分。3キロ少しで1時間45分かかってぃます。
10時に宝塚を出て、岩倉山山頂に到着したのは11時45分。3キロ少しで1時間45分かかってぃます。
父の反省の弁。
「そのことに気付いていたら、素直に逆瀬川か生瀬に降りていたよ。3倍以上の距離があるわけだからね。朝のんびりしすぎて、途中で日が暮れてしまう可能性も考慮しなければならなかった。
れんちゃんを危ない目に遭わせてしまうところだった。だめなお父さんでごめんね」
でも、このときは、そんなことは考えてもみませんでした…。
いざ、六甲最高峰へ…!
めざせ、銀嶺の覇者…です…はぃ!
みゅーじっく・すたーと…!
Come down with fire
Lift my spirit higher
Someone's screaming my name
Come and make me holy again
Lift my spirit higher
Someone's screaming my name
Come and make me holy again
I'm the man on the silver mountain
I'm the man on the silver mountain
(110) Rainbow Man On The Silver Mountain - YouTube
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道路に出ました…!
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道路を渡ると、本格的な登山道です…!
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親切に張り巡らされたザイルを伝っていく、足場の悪い険しい道が続きました…。
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倒木もぁるし…!
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ぁれ…?
登ってきたのに、今度は下がって行くよ…!
「あちゃー」
父もここでようやく最高峰まで10キロ以上の道のりであることを思い出したようです…はぃ。
「最高峰まで、途中の山や峰を乗り越えながら、アップダウンを繰り返していくのか。これはしんどいぞー」
「でも、ぉ父さん、楽しそう…」
「前に六甲に来たときは、仕事だったからね。コースの確認のために、アップダウンを繰り返す、熊笹だらけの道も歩いたよ。
行くぞ、れんちゃん。燃料の貯蔵は十分か?」
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「ぅん…! 淡路島牛乳パウンドケーキとバナナで、ぉ茶にしよ…!」
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また道路に出てきました…はぃ。
しかし、登っては下り、下っては登る、険しい道が続きます。
「うーん。辛いね。れんちゃん、やっぱり戻って、ラーメン食べて帰る?」
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そんなの、絶対、ぃや…!
ここまでがんばって歩いてきたんだ…よ!
それに今から降りても、ラーメン屋さんも休憩時間だと思う…よ?
父が苦笑いしました。
「れんちゃん、変なところで私に似てしまったなあ。君は株に手を出してはいけないよ。株もビジネスも人生も、『損切り』が大切だからね」
ぉ父さんがそれをぃう?
それに「損」なんかしてない…よ!
私はぁの倒木を乗り越えて、六甲最高峰に行きたい…んだ!
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土砂崩れで、コース変更です…はぃ。
でも、迂回路も、おとといまでの雨でぬかるんでぃて、そちらも土砂崩れの跡のように見えて。
靴跡がなければ、正式のルートとわからないところでした…はぃ。
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かっこぃい石…!
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また道路に出ました…! 徐々に六甲最高峰に近づいてぃます…!
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とってもぃい眺め…!
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ぉ父さん、六甲最高まで1.6kmだって!
もう少しだよ…!
がんばろ…!
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石の宝殿だって…!
前回来たときは、寄れなかったんだよ…ね。
寄っていかない…?
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六甲山神社にお参りしてぃきます…はぃ!
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再び六甲最高峰をめざします…!
鉢巻山トンネルを通過します…はぃ!
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ふー!
ぉ父さん、がんばった…ね!
六甲最高峰まで残り300メートルです…はぃ!
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六甲山上の電波塔です…はぃ。
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最高峰に到着しました…はぃ! 私もくたびれました…。
到着時間は15時47分でした…はぃ。予定より1時間以上遅れてぃます…!
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ぉ父さん、遅めのぉ昼にしよ…。
チキンカツバーガーに、炭水化物に炭水化物の焼きそばバーガーです…はぃ。
この日夜のチャリティパーティ会場は梅田で、18時開催です…。
芦屋川に向けて降りだしたのですが……。
父がスマホを見て言いました。
「日没時間は18時14分か。途中で日が暮れてしまうね」
また山頂に逆戻りして、最短コースの魚屋道(ととやみち)で下山することにしました。
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魚屋道…!
ぉ父さんがまた歩きたかった道だ…ね。
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夕暮れの魚屋道を歩きながら、「あゝ、けふまでのわしの一生が、そつくり欺されてゐたとしても/この夕映えのうつくしさ」という金子光晴さんの詩を思い浮かべたんだよ…ね。
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ぁれ…? う回路?
台風でルートが破損してしまったようです…はぃ。
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ザイルを伝っていく、厳しいルートでした…はぃ。
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父の知ってぃる魚屋道は、こうぃう穏やかな道ばかりだったようですが…。
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茶屋跡に到着しました…はぃ!
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そうぃえば、ぉ父さん、前に仕事で六甲山に登ったとき、遭難しかけたんだよ…ね。
それって、この辺?
もっと有馬温泉に近い場所?
「うん。『近道』と書かれた看板があってね。降りていったら、土砂崩れで行き止まりになっていたんだ。日も暮れて、疲れ切って、水も食料も切れて、へたり込んでしまったよ。そうしたら、犬の鳴き声が聞こえてきてね。人家が近い、と思って、最後の力を振り絞ったんだ」
その父が迷い込んだらしい場所の前を通り過ぎました。
「看板も新しくなっているねえ。しかしこんなに麓に近かったんだ」
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有馬口に到達しました…はぃ!
「とりちこく たんさん水」…と書いてぁるのでしょうか。
家に帰ってから調べてみました…!
その昔、有馬では断層の割れ目から、毒ガスと毒水が吹き出てぃて、鳥や虫たちが苦しみながら死んでいったのだと伝えられます…。そして、この地は地獄谷、虫地獄、鳥地獄と呼ばれるようになったのだとか…。
でも1873年(明治6年)、毒ガスは炭酸ガス、毒水は良質な炭酸泉だとわかり、注目を集めたとぃうことです…はぃ。
1901年(明治34年)、最初にガス入りミネラルウォーターが製造され、神戸居留地の外国人、外国航路向けに発売され、1908年(明治41年)、炭酸水に香料、糖分を加えた高級飲料のサイダーが発売されました…。これが日本のサイダーのはじまりです…はぃ!
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有馬川に沿って下っていきます…はぃ。
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ぁ、ぉ父さん、パーティ大遅刻だ…よ。主催者の方に、ぉ詫びのぉ土産、ちゃんと買ってぃって…!
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有馬温泉駅を18時23分に出発しました…はぃ。
写真は「温泉むすめ」の「有馬楓花」さんです…。うさぎを連れていて、『ごちうさ』のチノちゃんに似てぃます…ね。
しかし、楓花ちゃん、初めて見るのに、姉妹のような親近感を抱いてしまぅのはなぜなのでしょうか…。さくら小春さんデザインなんだそうです…はぃ。どこかで聞いたことがぁるような…。
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谷上駅ですぐに同じホームに地下鉄がやってきて、三宮に19時前には到着しました…!
大遅刻ですが、JRの新快速で梅田のパーティ会場に向かいます…はぃ!
ぉ父さん、これからはハイキングに行くときは早起きして行こう…ね。