新・私に続きを記させて(くろまっくのブログ)

ハイキングに里山再生、れんちゃんとお父さんの日々。

山歩きの楽しみ

2023年07月11日 | 健康のことなど
「私は参加したことがありません。山なら40キロ、50キロ歩くのは平気だけれど、平地は10キロも歩けませんからねえ」

農業について勉強し始めたころです。第六次産業の事例見学でお話を聞かせていただいた方と雑談するうち、登山がご趣味とうかがって、その街の季節の風物詩のウォーキングイベントについて質問してみました。その方はイベント主催の市役所の職員で、しかもそんなに歩くのが好きなら、当然参加されているだろうなあと思ったからです。しかし返ってきたのが冒頭のことばです。

「はあ、そうなんですね」と無難に答えつつ、「でも、平地より山が楽? そんなことってあるんですか?」という素朴な疑問をぶつけたかったところですが、ほかの人が話しかけてきたり、次の予定が押してきて、結局それ以上話を掘り下げることはできないまま終わりました。

しかし、この話はすごく印象に残りました。

こんなの絶対おかしいよ。

と、山歩きを始めるまでは、そう思っていました。

しかし山歩きを始めて、あの方のいうことが、わかるような気がしてきました。

もちろん、肉体的な負荷に関していえば、それはもう、山より平地のほうが全然楽です。登りで大きく足を上げる必要もないし、下りで濡れた岩や落ち葉に滑って転ぶ危険も少ないですからね。

しかし、精神的に、山を同じ距離を歩く気にはなれないのです。

月に一度は、摩耶山から六甲山最高峰に行って、有馬に降りることにしています。地図上は約17キロです。しかし、地上を同じ距離歩く気にはなれません。17キロは、関西なら梅田から西宮、東京なら新宿からドン・キホーテ葛西店、もう少しがんばればディズニーランドに行ける距離です。しかし地上は車社会で、歩いていても、単調でつまらないですね。特に大阪市中は、道路の白線は消え、歩道もガタガタで、道端も草だらけで、歩いているだけで気が滅入りますからね。

山歩きは肉体的には辛いけれど、やはりおもしろいのです。六甲山系は、海が見えるのは大きいです。途中に花が咲き、鳥が鳴き、生き物たちとの出会いもあって、毎週通うごとに自然の変化が楽しめます。そして、最初は辛かった場所も、今ではスイスイ進めるようになって、自分の肉体のグレードアップを実感できるのも楽しみのポイントです。

高山や雪山にトライするのは、体力不足の私には、まだまだ先の話です。当面は、阪急電車で通える摩耶山、六甲山、五月山、大文字山などの低山がフィールドになっていきそうです。

写真は今週日曜、霧雨のなか登った、旧天上寺の石段です。れんちゃんのハイキング日記の更新をお楽しみに!


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