「なんだ、これ?」
土曜、摩耶山から帰ってきたら、宅配ボックスに荷物が届いていました。
また何か衝動的にポチってしまったのかな?
もともと、熱しやすく冷めやすいタイプです。2016年夏公開の大ヒット作にハマったときは、10月に始まった「一番くじ」にトライしたのですが、景品が届いた12月にはすっかり熱が冷めていました。まだ使い道のあるグラス以外は処分してしまったものです。
『Fate』や『まどマギ』のコレクションはそれなりのものでしたが、大病をしてからはすっかり物欲が失せ、「先行予約」「予約注文」などのグッズに走ることはなくなりました。
例外がpixivのfanboxで五十鈴れんファンアート作品。れん推しのクリエイターさんを応援する意味でも、18禁作品でない限りは発注しています。いや、愛娘も自然の一部である人間である限り、性欲の対象(客体)になったり、主体になったりすることを否定するものではありませんが、それは父親の関知すべきことがらではありませから。
翌日は丹波の援農で、また早起きです。片付けものを済ませ、角二封筒サイズの段ボールケースを開けると、月曜にネットで発注した「芍薬甘草湯」(しゃくやくかんぞうとう)です。
外箱には「筋肉がけいれんして痛む 足のつり・こむらがえりなどに」と大きく書いてあり、「筋肉痛」の薬なのかと思いました。
生薬としての芍薬は、鎮痛鎮痙薬,婦人薬,冷え症用薬,かぜ薬,皮膚疾患用薬,消炎排膿薬とみなされる処方に配合されているんだそうですね.
しかも、「芍薬」と、最初から「薬」の文字が入っていますよ。
「立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花」といわれますが、芍薬も牡丹も百合も生薬で、美人の薬なんですね。いろいろ勉強になりました。
土曜日は摩耶山、日曜は丹波に援農でしたが、丹波にスマホを忘れてしまい、日曜の更新はお休みになってしまいました。とことん疲れましたが、農業はおもしろいですね。詳しくは、また明日以降。
今日は3.11から13年です。
あの春は関電から節電要請があり、役員会多数も、私たち労組もこれを承認。しかし製造部門のトップの工場長が「会社を潰すつもりでっか。社員を露頭に迷わせるつもりでっか」と、これを拒否。最後はオーナーの意向に従いましたが、説得には苦労しました。
オーナーの意向もあって節電協力の打ち合わせに行ったあの日、一緒にテレビを見ていると、「素人の乱」が組織した杉並阿佐ヶ谷の脱原発デモを伝えるニュースがテレビに流れていました。
あのとき、ギターを掻き鳴らす若者を見て、工場長は怒っていたものです。
「福島の人たちがあんなに苦しんでいるのに、こいつらは福島をおもちゃにしやがって!」
「工場長、それちゃいまんねん。こいつ、おれの後輩でなあ(半分嘘ですが、私も法政学館の一時期住民でした)、アホでんねん。福島のこと一人でも多くの人に知ってもらうために、こんなんやらかすしかおまへんのや」
「芍薬甘草湯」は、膝痛持ちの工場長が愛飲していた薬かなと思ったのですが、調べてみるとツムラの二十番の桂枝加朮附湯(ケイシカジュツブトウ)だったようです。