戦争のイヌどもは死ぬまで軌道上を回ってろ

　お昼のNHKで、北朝鮮のミサイル実験失敗を知った。

　ふーん。人工衛星といわれたら、「はいそうですか。オッケーです」と書類選考は通したかもな。北朝鮮の公開したミサイル映像は、子どもの頃図鑑で見たような郷愁を誘うデザインだった。

　関西版に切り替わり、生野コリアンタウンのおばちゃんがインタビューに答える。

　「困ってはる人たちが大勢いるのに……」

　しかし、エムネット？　Ｊアラート？　政府の危機管理能力のなさは、震災・大津波や原発事故でとっくにわかりきっていたこと。今さら怒る気にもなれない。

　今回の実験失敗で、北朝鮮は新体制の国威発揚も、兵器売り込みによる外貨獲得のチャンスも失った。

　「人工衛星」だとしても、うまくいくとは、とても思えず真面目に取り合う気にもならなかった。いったい、何がしたいんだろうね。こうした読み切れないリスクは、最初からスプレッドに織り込みようがないし、材料視もできないし、何ら影響も及ぼさない。中空麻奈さんの分析は冷静で納得がいく。

　笑わず、泣かず、憤らず、ただ理解せよ。しかし拉致被害者家族や在日朝鮮人のやりきれない怒り悲しみもわかる。せんでもええことをして、せなあかんことをしないのは、どこの国の権力者たちも同じだ。


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◆北朝鮮ロケット発射はプロパガンダ、失敗は国内に影響＝米当局者
ロイター 4月13日(金)11時17分配信

［ワシントン　１２日　ロイター］　米政府高官は１２日、北朝鮮のロケット発射はプロパガンダだったが、失敗したことで国内に影響を及ぼすとの見方を示した。

政府高官はロイターに対して「発射はある意味プロパガンダの取り組みだった。この取り組みは明らかに失敗し、北朝鮮国内に悪影響を及ぼす」と述べた。

さらに、ロケット発射は北朝鮮にとって兵器売り込みの機会だったが、失敗したことで、買い手は慎重になるとの考えを示した。


◆ＢＮＰパリバ証券　チーフクレジットアナリストの中空麻奈さんのコメント
ロイター　 2012年 04月 13日 11:24

　北朝鮮がロケット発射に踏み切ったが、クレジット市場に何ら影響を及ぼさないとみている。そもそも、こうした読み切れないリスクは最初からスプレッドに織り込みようがないので、反応も起きにくいのではないか。脅威に対して、クレジット市場は対処しようがない。ソブリンのクレジット・デフォルト・スワップ（ＣＤＳ）もこれをもって材料視することは考えにくい。ただ、今後、日本、韓国、中国で何らかの影響が出る可能性がないとも限らないことから、北朝鮮情勢を注視するに越したことはない。


◆北朝鮮:ミサイル発射「はらわた煮えくり返る」　在日２世
毎日新聞　2012年04月13日　13時09分

　北朝鮮が１３日朝に実施した「人工衛星」と称する長距離弾道ミサイルの打ち上げは失敗に終わった。「ミサイル実験なんて、せんでもええことをして、はらわたが煮えくり返るよ。国民はろくに食べられずに死んでいくというのに」。大阪市生野区に住む在日２世の女性（７４）は顔を真っ赤にして怒り、目に涙をためて唇をかんだ。「あの国はどうなってしまうのか」。平壌近郊で暮らす弟には、１０年以上会えていない。