新・私に続きを記させて(くろまっくのブログ)

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明日に下ろす希望の碇 ヴァイオレット・エヴァーガーデン外伝

2019年09月25日 | ヴァイオレット・エヴァーガーデン

 火曜の夜、思い立ち、『ヴァイオレット・エヴァーガーデン外伝』を、もう一回観てきた。

 前回のエントリの答え合わせ。

 タイトルにしたセリフは、「おれたちは幸せを運ぶんだろ?」だった……ような気がする。これはまた観に行って確認したい。

 「湖」と書いた場所も、水のせせらぎの音がしたので、川なのかもしれないし、泉が湧いているのかもしれない。

 空に手を差し伸べるシーンが、より一層印象に残った。自由に憧れ、自由をつかもうとする少女たち。だからこそ、「どこかに行ったちゃおうよ」というイザベラの言葉に、「どこにも行けませんよ」と答えるヴァイオレットの言葉が胸を抉る。そして、今日になって初めて読んだ3週目特典の「イザベラ・ヨークと花の雨」が、より一層尊くなる。

 最大の発見は、モネの「日傘の女」と同じアングルで捉えられたイザベラが、驚きのあまり、日傘を落としているところだった。このとき彼女は「淑女」の仮面を脱ぎ、ヴァイオレットと友達でいた頃の素の彼女に戻っている。「マリみて」の令ちゃん風にいえば、「素面」(すめん)の彼女である。

 エンドロールで、イザベラの名前が見つからない。いや、あった。あったどころか、仲良くピッタリと並んでいた。じーじも嬉しい。

 私は、テレビ版を知らない。自宅に帰って、YouTubeで「5分で分かるアニメ『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』」を見た。港に船が到着し、碇をおろすシーンが印象に残った。外伝劇場版では、碇が水中に沈んでくるところを、海の底から見上げている。前者は、ヴァイオレットに根を下ろす新たな居場所が見つかることを暗示し、後者は、後半パートの主人公に、新たな希望が与えられ、明るい未来が開けることを示すビジュアルになっている。この映画は、何度見ても、新しい発見の楽しみと喜びがあるように思う。

 「ドール」というのは、活字印刷やタイプライターなどの「自動書記」に従事する人の比喩で、実際に自動人形というわけではないんだね。特典の短編小説もすばらしかった。原作も読んでみようと思う。


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