新・私に続きを記させて(くろまっくのブログ)

ハイキングに里山再生、れんちゃん姉妹とお父さんの日々。

よつばと!16巻

2025年03月03日 | コミック/アニメ/ゲーム
『よつばと!』16巻が出たんですね。

このレビューはネタバレがありますので、これから読もうという人は、ただちに「戻る」ボタンでこのブログから退避してください。

前は15巻は2021年12月の発行でしたから、3年ぶりです。

遅筆で有名な原尞(はら りょう)のファンでしたから、そんなに待ったという感じはしません……が、正直なところ、この作品の存在を忘れかけていました。



とりあえず、作者が健在でなによりでした。

まじめっ子の恵那が渾身のギャグに挑戦する、このコマが出てくる10巻のころは、この作品の続きが楽しみで、喜んで読んでいました。
10巻のレビューは、自分でも気に入っている文章です。


この作品を忘れていたといいましたが、前巻で登場した「とーちゃん」の妹の小春子はよかったです。とーちゃんの謎料理「サッポロいちばん丼」を喜んで食べている姪がふびんで、よつばをホテルのおしゃれなランチバイキングに連れて行くのです(もちろん、お兄ちゃんのおごり)。いかにもどこかにいそうなキャラクターで、兄と妹、おばと姪の関係の距離感も絶妙で、ほほえましいものでした。

前巻では、いままで会話のなかでしか登場しなかった「ばーちゃん」も登場して、かなり盛り上がりました。このばーちゃんのキャラがまた最高でした。

『よつばと!』がブレイクしたころは、天然の野生児・よつばのはっちゃけぶりが人気を呼びました。しかし彼女の保護者の小岩井家の人びとも、社会に適応する常識は兼ね備えながら、この世界の価値観にとらわれない自由人であるようです。

この作品を忘れていたのも、2年前からハイキングを始めて、漫画やアニメなどに割ける時間がなくなったからです。

だから、最新刊の高尾山ハイキングのエピソードは楽しく読めました。

しかし、おとな一人では子どもを見きれません。一緒に行くつもりだったアウトドア経験豊富なジャンボは予定があるようです。よつばは天敵のヤンダと一緒に高尾山に登ることになるのでした。このふたりの関係性もおもしろいですね。

高尾山は標高599メートルだそうで、私たちがふだん登っている摩耶山とそんなに変わりません。東京にいる間に一度くらい登っておけばよかったなあ。私もとーちゃんと同じくベンチが大好きです。

翌日、となりの綾瀬家で恵那と遊んでいたら、よつばが山に行ったことを知ってやさぐれる風香。生徒会副会長の彼女は、激務続きで疲れ果てているようです。 

ラストに出てくる「先生」は、まさかのあの人。来年小学校入学のよつばちゃんの担任になるのか。

これには、うれしいような悲しいような複雑な気持ちです。この作品は、『あずまんが大王』とはあくまでも別の時間線であってほしかったな。






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