自民党総裁選は、小泉は脱落し、石破と高市の決戦となり、石破が勝利をおさめました。
この結果自体は予想どおりですが、石破の圧勝と思っていた党員票・地方票における、高市の追い上げには驚きました。統一協会の暗躍や、ルール違反のリーフレット配布も、もちろん大きな効果があったでしょう。しかし、それだけでは説明はつかないと思います。
東京・千葉・埼玉・神奈川・愛知・大阪・京都・兵庫・福岡など、大都市を有する都道府県では、高市が圧倒的な強さを示しました。
石破は、野党支持層も含めた、都市リベラル・中道層の支持が厚かったのではないでしょうか。地方を足繁く回ってきた農政族だけあって、農業県では圧倒的な強さを誇りましたが、新潟・長野・宮城・岡山などでは高市に党員票の首位を奪われています。政令指定を有するこれらの県は、地方とはいえ、都市型の傾向を示すのかもしれませんが。
ひとりのビジネスパーソンとしての感想ですが、その内容や路線に賛同するかどうかは別にして、「経済」について、わかりやすく「ポジティブ」なメッセージを打ち出していたのは、高市だけでした。もちろん、あくまでもブルジョアジーにとってという条件つきですよ。
中国・南北朝鮮・近隣諸国との軍事的緊張が高まろうが、裏金議員や壺議員がのさばろうが、女性差別やLGBT差別やマイノリティ差別がまかりとおろうが、選択的夫婦別姓制度もふみにじろうが、国会で虚偽答弁を繰り返そうが、「経済」のためならそれでいいなんて、さすがに自民党員のなかでも通用しなくなっている。それでは選挙に勝てない。小泉を支持した菅グループ、旧岸田派が石破支持に動いたという決選投票での議員票の逆転は、そのことを如実に示していました。
「金」すなわち「利権」「権力」のために生きている自民党は、イデオロギーの党でなく、基本的にリアリストの党なんだなと改めて思いました。
これは、『ドイツ・イデオロギー』のマルクスが嘲笑った「重力という観念」に憑かれた男のように、「党という観念」に憑かれた観念論者のスターリニスト宗派集団にすぎない日本共産党とは対照的です。私自身は、その意見に必ずしも賛同するものではなかったけれど、日本共産党は、インターネットという21世紀の新しいメディアを駆使して党勢拡大に多大な貢献をなした松竹氏や神谷氏ら優れた人士を、現在の指導部は最低最悪の方法で追放に追いやってしまいました。
この自民党新総裁選挙に先立ち、立憲民主党の代表選もありました。
選出されたのは、元首相の野田氏でした。
民主党政権誕生時、公安が色めき立ち、今は小労組の指導者にすぎない私の周囲で蠢きまわったことがあります。
千葉県出身の愚父が、野田のタニマチのひとりだったことが大きかったかもしれません。しかし、親父は親父、おれはおれです。何の関係もありません。そんなこともわからないのか。
これを機に書いておけば、公安は、おれの労組とシンパ組織を、勝手に某派の「構成員」としてカウントするのをやめてほしいものです。
JR東日本の有価証券報告書で、某派系系列のなんとか総連合の組合員数が一桁と報じられたそうです。まさか、そこまで減ってしまうとは。残念です。
しかし、私は何十年も前に、その某派から、とっくに除名されているんですよ?
某派は、日本階級闘争に一定の役割を果たした時代もあったかもしれませんが、いまや社民YouTuber集団にすぎません。面白若者集団にすぎない今の某派のどこが「過激派」なのでしょうか?
公安情報を垂れ流すだけのマスコミもいい加減にしてほしい。東京の政治集会に1000人動員できないセクトに、全国4800人の構成員がいるとでも? おまえら、算数できるのけ? とりあえず、公安の予算確保のための水増しはやめろ!
自民党に対抗すべき最大野党の野田立憲民主党では、新たな人事について、「論功行賞」「ノーサイドといいながらワンサイド」と対立候補のあいだで怨嗟が渦巻いているそうです。「人事」のバランス感覚という点だけ見たら、立憲民主よりは、自民党のほうがましかもしれません。
共産党には、そもそも代表選挙がない。
共産党も代表が交代しましたが、立憲とともに自民党以下だったというほかにありません。民主主義が不在です。党員、民衆をなめすぎというほかにない。
まあ、こんなことは、みなさんご存知ですね。
きょうは一年前の記事にリンク。
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