串田久治『天安門落書』(講談社現代新書)のことを思いだした。
あのときの中国はどこに行ってしまったのだろう。本書は筆者が北京留学中に遭遇した天安門闘争の貴重なドキュメント。今は本が見あたらないので、ネットで見つけたPDF版より。
<もうはや年を越えて一年になる。昨年春四月に始まった中国の民主化運動は、六月四日の惨憺たる結末で一応の幕を閉じた。その後の東欧の民主化運動の動きを見ていると、中国にかかわりを持つ者として、また、中国の民主化運動を体験した者として、非常に残念に思う。それは、「もし六月四日の時点でもっと違った展開があったなら、中国は東欧の、世界の民主化運動の先駆として、世界的に評価されたかも知れないのに」という、所詮はかなわぬ思いである。
ただ、古来中国人が極めて現実的なものの考え方を得意としてきたことを思えば、遠からず現実的な展開があるかもしれないとも思う。また、中国の民主化運動の惨たる結末が東欧の民主化を刺激したのだと考えて、アジアに始まった運動がヨーロッパに結実し、再び一周してアジアに来ることを期待してよい。>
http://www1.odn.ne.jp/kushida/hk_kwb-j/hk_pdf/04.pdf
天安門闘争の頃の北京には、いつもは無秩序な民衆に秩序がうまれ、交通違反もなくなったという話も紹介されていた。
天安門広場のあの解放のコミューン、そして在日民主中国陣戦の同志たちとの連帯。その後何が起ころうとも、一生分のカンパをいただいたようなものだね。
やはり中国くらい大きくなると……いや中国に限らず……闘いというのは25~30年のスパンで見なければならない。今も続く世界の民主化運動=永続革命闘争の先鞭をつけたのは中国だった。さあ、大きくなって帰ってこい!
あのときの中国はどこに行ってしまったのだろう。本書は筆者が北京留学中に遭遇した天安門闘争の貴重なドキュメント。今は本が見あたらないので、ネットで見つけたPDF版より。
<もうはや年を越えて一年になる。昨年春四月に始まった中国の民主化運動は、六月四日の惨憺たる結末で一応の幕を閉じた。その後の東欧の民主化運動の動きを見ていると、中国にかかわりを持つ者として、また、中国の民主化運動を体験した者として、非常に残念に思う。それは、「もし六月四日の時点でもっと違った展開があったなら、中国は東欧の、世界の民主化運動の先駆として、世界的に評価されたかも知れないのに」という、所詮はかなわぬ思いである。
ただ、古来中国人が極めて現実的なものの考え方を得意としてきたことを思えば、遠からず現実的な展開があるかもしれないとも思う。また、中国の民主化運動の惨たる結末が東欧の民主化を刺激したのだと考えて、アジアに始まった運動がヨーロッパに結実し、再び一周してアジアに来ることを期待してよい。>
http://www1.odn.ne.jp/kushida/hk_kwb-j/hk_pdf/04.pdf
天安門闘争の頃の北京には、いつもは無秩序な民衆に秩序がうまれ、交通違反もなくなったという話も紹介されていた。
天安門広場のあの解放のコミューン、そして在日民主中国陣戦の同志たちとの連帯。その後何が起ころうとも、一生分のカンパをいただいたようなものだね。
やはり中国くらい大きくなると……いや中国に限らず……闘いというのは25~30年のスパンで見なければならない。今も続く世界の民主化運動=永続革命闘争の先鞭をつけたのは中国だった。さあ、大きくなって帰ってこい!