豊川市は戦前から軍需工場の地として栄え、現在でも市内北方には自衛隊の演習場や火薬庫、軍需工場の跡地を転用した工業地帯が多い。(北に行くとアパートの家賃が妙に安いのはその所為か?)日本を初め、世界の鉄道車両を受注している日本車両の工場も、もと日本海軍工廠を転用したもの。私の家の近くにはこの工場への引込み線が走っており、出荷日ともなると、雑誌でダイヤを調べた鉄道マニアがカメラを持ってずらり並ぶ。
それはさておき、平成の大合併によって隣の一宮町を抱きこみ、意外な場所まで観光スポットに。
その一つが「牛の滝」。旧一宮町と新城市の境にあるこの滝は、観光協会の解説によると、昔、両岸の集落で水争いが起こった時、川上から巨大な黄牛が現れ両方の村人が逃げ帰ったという言い伝えから名付けられたとのことだが、それにしてもなんともわかりにくい場所にある上に、ここは本当に観光スポットか?というくらい案内看板も少ない。何しろ、国道151号を走っていようものならまったくといってもいいくらい何も案内がない。
裏道を走ってようやく「新城市」という看板のすぐ手前に「牛の滝」の案内が。
一応入り口前には解説文の看板。
さらに、入っていくととりあえず休憩所は作りました、という程度のイスとフェンス。
確かに、大きさはさほど大きくないし、大騒ぎするほど周囲に何があるという場所でもない。多分周辺の人間でもない限り観光案内を見なければ間違いなくたどりつくことは不可能であろう。
一応夏には涼を求めて多くに人が訪れると案内にはあるが、これは私にとっては秘境であると思うが・・・・・。
何しろ案内看板も小さく、気をつけないと橋を渡ってしまい、すぐ対岸に行ってしまうのだから。