実は6~7年前にリモコンの液晶を割ってしまったのだが、ずっとこの部屋のエアコンを使わずに扇風機だけで夏を乗り切っていたのだが、昨年の猛暑で、さすがに扇風機だけでは耐え切れず、とうとう我慢できずエアコンの電源を入れたのだが、前述の通り温度設定が判らないので、冷えすぎたら電源を切り、暑くなってきたら電源を入れ直すと不便極まりない。
【液晶が割れて表示が真っ黒になったリモコン】
昨年の夏にヤフオクを探してやっと一個、似た様なのを見つけたが、かなり高くて、どうしようかと思っているうちに他の人に落札されて、それ以降しばらく出品がない状態で、昨夏はあきらめた。
何しろ長男が生まれた時に買ったエアコンなので、かれこれ25年物なので、なかなかリモコンも出てこない。
今年は暑くなる前に探しておこうと先々週あたりから探して、やっと似た様な感じの物を見つけて落札した。
【ほぼ同じデザインのリモコンをGET】
でもよく見ると、『エアクリーン』なんてボタンもあるし、液晶画面が少し長いな、、、
ちなみに型番は、ご覧の通りで、壊れたのがCS-8DF、今回入手したのが227IX
落札時に型番が異なるのは分かっていた事で、まあ、そのままで動かなければ、液晶交換すれば済むだろうという腹づもりでの落札だ。
でも液晶画面が長いのはちょっとやばいかも!
とりあえず、入手したリモコンに電池を入れて、デジカメのレンズに赤外線発光部を向けて電源スイッチを押してみると、赤外線LEDが点灯しているのが判るので、無事に動作はしているようだ。
【入手したリモコンは、問題なく動作しているようだ】
期待を込めて、エアコンに向けてリモコンの電源スイッチを押すが、エアコンはうんともすんとも言わない!ありゃ~!やっぱり型番が違うからダメか、、、、
と言う事で、当初の腹づもり通り、分解して液晶を交換してみることにする。ちゃんと液晶に互換性が有るかな?
↑先ずは、電池のふたと電池を取り外した後に、黄色い丸印の所のネジを外す。
外筐体の止めネジは、この一本のみで、あとはプラスティックの爪による嵌め合いになっている。
表と裏の筐体の嵌め合いを外す為、電池ボックスの右横あたりの少し強度の弱そうな所にギターのピックを差し込んで、強引に隙間を広げる。
隙間が広がったら、そのままピックを長辺方向にこじりながらスライドさせて、嵌め合いを外していく。
ギターのピックがない場合は、細めのマイナスドライバー等でも代用できるが、ちょっと傷がつくのと、嵌め合いの爪が折れやすくなるのが難点。あと怪我しやすくなるのも要注意!
まあ、多少爪が折れても、外筐を最後にテープで留めるなどすれば何とかなるので、あまり気にせず、多少強引に嵌め合いを外して行っても大丈夫。
↑裏蓋を外したところ 上がCS-8DF、下が227IX
かなり似た基板だが、載ってるシャープのLSIを見ると、CS-8DFのは89年の09週、227IXの方は88年の12週の物になっていて、家のが1年ほど新しい様だ。
中にはチップ抵抗が、選択ジャンパー?として使われている部分が何か所かあるので、この辺を置き換えると、別の機種に対応できる可能性が有りそうだが、4~5か所もあるので、どこに載せるかの組み合わせをメーカーに聞かない限り無理かな、、、
中の基板を外すために、赤丸の所のネジを外す。
ネジを外したら、電池ホルダーの方から基板を持ち上げて取り出す。
↑基板の表?側、幸いにも液晶は同じサイズだ!
問題の液晶は、どうやら同じものを使っていて、画面の下の端を隠して使っているようだ。ボタンもそこだけゴムを切り取って使っているだけで、どちらも同じ型品を使っているようだ。
液晶は、板ガラスの表面に電極がエッチングされていて、ゴムコネクタで基板に接続するタイプだ。
液晶ガラスを上の写真で見て、下側の長辺側から持ち上げて液晶を取外す。
上側のゴムコネクタが多少固めにくっついているので、ガラスを割らない様にジワリと力を掛けて取り外すこと。
たいていの場合は、ゴムコネクタはガラス側にくっついて外れると思うが、基板側にゴムコネクタが残っても構わない。(その時は、新しい液晶側もゴムコネクタを外しておく)
2台とも同じように液晶が外れたら、使う部品だけ集めて組み立てる。
今回は、前面パネルとゴムスイッチ、液晶ガラスとゴムコネクタは、227IXの物、基板は当然CS-8DFの物だが、裏蓋も型番が判るようにCS-8DFの物を使った。
さて、どうやって位置合わせをするのがベストかなと、しばらく眺めていたが、どうやら、前面パネルに液晶ガラスをセットして組み付けるのが正しい方法の様だ。
と言う事で、前面パネルの液晶ガラスが入る窓に、方向を間違えないように、液晶ガラスをくぼみに落とし込む。
基板上の絶縁シートの位置がずれないように置いて、基板をさかさまにして、前面パネル+液晶ガラスの上にセットする。
もし絶縁シートが落ちるようなら、先に液晶ガラスの上に載せておいてから基板を組み付けてもよい。
基板を載せた時に、電池ホルダーの端子の位置に注意して、写真の位置に合わせる事。(でないと、うまく端子が表に出てこなくて電池がまともに接触しなくなる)
位置を正しく合わせたら、基板をネジ二本で止める。
この時点で、軽く電池をあてがって、電源ボタンを押すと液晶の表示が正しく出ることを確認しておくと良いかもしれない。
次に裏蓋を赤外線発行部分から合わせて、強く押して嵌め合いを勘合させる。
全てが正しく勘合すると、前パネルと裏蓋の隙間が均一になるので、最後に背面のネジを一本止めて、電池を入れて電池蓋を閉じれば完了。
↑と言う事で、無事に組みあがって、電源が入ったCS-8DF。残った部品も一応もとの形に組み上げておくと、又何かの役に立つこともあるかも。
でもって、エアコンに向かっていざ送信!
よし!無事に電源も入るし、温度設定もちゃんと判るようになった。これで今年の夏は快適になるかな!
ちなみに、モード切替で、ドライの位置だけ本体のランプで判別がつくから、そこから何回押すと冷房モードになるかを覚えておいて、温度設定は、上ボタンを押し続けると30度で止まるから、たくさん上ボタンを押しておいた後に、下ボタンを数えながら押して希望温度に設定するとかすれば、ブラインド操作でも設定できない事はなさそうだが、これらの動きを忘れずにメモしておかないといけないから、やっぱり修理しないと大変か、、、
2014.6.18(6/19)
2014/6/20:追記、6/21修正・追記
実は、オクで227IXを売ってくれた方も、同様に液晶割れで、似たようなリモコンを調達して試された様ですが、やはり型番が異なってそのままでは動かなかったとの事でした。
取引連絡の最後に、液晶交換で直せた事を告げると、興味を持って頂いたようで、このブログを紹介、記事を参考にその方も無事に交換に成功したとの事でした。その方から、壊れたリモコンと、交換に使用したリモコンの型名を教えて頂きましたので、情報としてUP致します。
壊れたリモコン:CSH-8MX(液晶表示窓が227IX同様少し長い)
液晶を使用したリモコン:CSH-8MF(表示窓がCS-8DF同様少し短い)
いずれも、今回の227IXと同様、表示窓の違い以外は、見た目が全く同じ物との事でした。
コロナは、同じデザインで、かなりいろいろな型名の物を販売したようです。しかし、上記の2型名は、最後の一文字が異なるだけなので、たぶん同時期の発売品では無いかと思われますが、それでも、そのままでは動かないんですね。設計ポリシーとして違う型番のリモコンが誤動作しないように設計しているんでしょうかね?
更に追記ですが、上の方、女性だったので、なかなかやるなー!と報告を読んでいたのですが、なんと私より年上とのこと。更にビックリです。
上記の方のブログに記事がUPされましたので、下記にリンクを紹介させて頂きます。本人は『機械音痴』とおっしゃってますが、分解・修理の素質十分で、なかなか器用な方です。
朋ちゃんママの愛来舞優
リモコンの修理 ①
リモコンの修理 ②
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