指導する時、叱るのかそれとも褒めるのか…、叱って伸びる選手もいますし、褒めて伸びる選手もいます。たしかに、褒められると良い気分になります。やる気も出ます。ただ私が思うに褒めても本人が気分良くする、それだけです。結局悪いところを修正してあげる時には、叱ってやらないと覚えません。まして、「強くなりたい」と自分から申し出てきた人は、怒られボロクソに言われる事は覚悟していると思います。
叱る時というのは、その選手の事を良く見ていないと叱れません。嫌がらせで叱っているわけではありません。一人一人じっくり見て、その選手のまだまだ伸びる箇所、このままではいつか痛い目にあったり、ケガをするだろうという悪い箇所を、こちらも真剣に探していかなければ叱れません。
逆に褒める場合、それは簡単、と私は思います。あくまで私の考え方ですが…。何故ならいい加減に見ていても褒める事は出きるからです。選手は気分が良いかもしれません。しかし、その結果悪いところを修正せずに試合に出て大怪我を負うような事があれば、それは指導者失格です。ムードを盛り上げる為にたまに褒めるのは必用なのですが、私はあまり褒めたりしません。
どんなスポーツでもケガはします。しかし、格闘技は、言いかえれば、ケガをさす行為(ダメージ)をいかに自分より先に相手に与えるかを競うスポーツです。他のスポーツとは違い、試合に出るという事は、ダメージを負うことを意味しています。
最近は、褒めて伸ばすというような事を良く聞きます。ですが実際に一流選手を育てている指導者の方で私の知る限りそんな人は見た事ありません。私が見ていても「そこまで言うか」というぐらい厳しい指導をされます。
最近やたら「褒めてその子の能力を引き出してやる」「言葉で説明してやればわかる」というような教育や指導の仕方を聞きます。確かにそう言う面も必要かもしれないと一応は理解します。ただ、賛同する点はほんの少しです。その選手を強くしてあげたいのなら、目標は高く設定します。なら当然合格点に到達できない事のほうが多いわけです。合格点に到達できなければ叱ります。しかし言いかえれば、叱る事が多いと言う事はその選手を認めているという事です。褒める事の多い人は、健康目的で始めた人や少し格闘技というものをかじってみたかったと言う人達です。それは最初から合格点を低く設定しているから褒める機会が増えるだけで、その人達が叱られている人達より良く出来たと言う事ではありません。
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