土曜日、朝から野暮用でタブレットをいじっていたら、栫さんから電話が入りました。
「昼から、田植えをしよう」と、言うのです。
頼りにしていた久保田さんの田植えが遅れていて、メドが立たない状況でした。
ありがたい申し出に、恐縮しながら(?)川東の田んぼに出掛けました。
この日も雨です。何故か田植機には屋根が有りません。
ビッショリと濡れながら、栫さんが植え付けを始めました。
手が空いているので、畦草刈りも済ませようと刈払機を担ぎました。
トホホな“沈”事件は、この後に続発したのです。
草刈りの手を止めて田んぼに目を向けると、アララ、田植機が傾いて止まっています。
すっぽりと泥の中に埋まって、身動きが取れません。
一回目のスタックです。たまたま通りかかった森田君が、トラクターを取りに行ってくれて脱出出来ました。
暫くして、二回目のスタックです。そうそう人に頼る訳にはいけません。
今度は、栫さん自ら吉田までトラクターを取りに行って脱出出来ました。
何とかなりそうと思い始めた頃、三回目のスタックです。なんと、一回目と同じ場所です。
栫さんのトラクターで引っ張り出そうと試みましたが、頼みのトラクターまでもスタックしてしまいました。
森田君とは連絡がつかないし、吉田で代掻き中の久保田さんを呼ぶしか有りません。
その間に、栫さんのトラクターは自力で脱出出来ました。
薄暗くなった農道を、ヘッドライトの点かない久保田さんのトラクターが走って来ます。
馬力の違いをみせて、脱出出来ました。
すっかり暗くなって、田植えは日曜日に持ち越しとなりました。
朝、男気溢れる栫さんから「トラクターで、来て」と緊急電話です。
あろう事か無いことか、四回目のスタックです。家からトラクターで田んぼに向かいました。
水利を管理中に通りかかった川島さんからアドバイスを受けながら、無事脱出出来ました。
2反足らずの田んぼに田植えをするために、費やした時間は延べ10時間。駆動したトラクターは4台。人手は5人。
貴重な休みを割いてくれた栫さん、ご苦労様でした。