僕は名もない凡人でいたい

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婦人科 やはり摘出なのか

2015年12月08日 | 闘病記
試験の翌日は、婦人科検診。
10月に不正出血があったことを申し出ると、子宮摘出手術をすすめられた。
神様はなかなかのんびりさせてくれない

たしか6月くらいだったかしら、子宮の入り口にLEGHという病変が見つかったのは。
ほとんどの場合は悪さをしないので、わたしの中では「病気」ではなく「正常値ではないけどセーフ」と思っている。
ただ、ごくまれに初期の腺がんが含まれている可能性があり、白黒はっきりさせるためには手術して検査する必要があるので、今の段階ではわからない。

今回の不正出血はホルモン療法によるものと思われ、LEGHもたぶん(!)良性だけど、それでも、医師が子宮摘出をすすめるポイントは3つあった。
わたしの場合、

 ■移植により100%不妊である
    ⇒使わない臓器なら取ってもいいのではないか
  【※どうしても子供が欲しければ卵子提供の道も(日本では難しくアメリカやスペインなどで)】

 ■早発閉経しているので、今後も長期間ホルモン療法が必要 
    ⇒子宮摘出すればホルモン療法の方法がずっと楽になる

 ■現段階で、子宮がんの可能性がゼロではない
    ⇒子宮がんのリスクがなくなる

……とまぁ、子宮を摘出すると良いことだらけ(子供が出来ない事以外は)に聞こえる。

とくに子宮に対する思い入れはないので、別にいいかと思った途端に、子宮がかわいそうになった。
不要なものだから捨てちゃえ、っていうのが……。
せっかく、赤ちゃんをつくる機関として生きてきたのにね。

海外行って卵子提供受けてまで子供を作ろうとする人たちは、「種の保存」の欲求に適っているんだと思う。
もし、わたしがそれをやったら妊娠に耐えられず(出産ではなく)、病気が再発したりして死ぬかもしれない。
それが怖くて、わたしは自分の命(「個の保存」)を優先している。
多くの動物は本能的に、自分が死んでも子を残そうとするのに、わたしはそれに適っていないんだわ。

チクッ、と。
罪の意識が胸を刺した。


誰かの足あとが延々と続いている


長い影は冬の訪れね(さっきも同じようなこと書いたわ)

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2 コメント

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Unknown (ken)
2015-12-09 00:54:45
医学的見地からは正しいとされることは、人の体をまるで機械のように見立てていて、それが読んでいて感じた違和感に繋がっているのだと思いました。
授かった体の一部を切り離す、そんな提案は受け入れがたく、心の痛みを伴うのは当然でしょう。
僅なリスクの代償としては重過ぎるように感じると言ったら身勝手な発言になるのかも知れません。

どうか、ご自身が納得のいくような方向に進まれることをと願っています。

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kenさん (lib)
2015-12-09 23:17:42
LEGHが新しい病気なので、データ収集など実験的な意味もあるかもしれません。
医師はそうは言いませんが……。

少しでも真剣に考えてくださって、感謝いたします
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