ライフ&キャリアの制作現場

くらし、仕事、生き方のリセット、リメイク、リスタートのヒントになるような、なるべく本音でリアルな話にしたいと思います。

83.仕事の流儀(服装)

2018-02-27 19:26:44 | 仕事 キャリア ライフキャリア
 どんな仕事にも「流儀」がある。流儀とは、「芸道・武道などで古くから伝えられてきた様式」「(独特の)やりかた。」という意味がある。そう考えると、仕事の服装も流儀の一部と言える。例えば、プロ野球選手が所属球団のユニフォームを着て試合するのも、営業マンがビジネススーツを着てお客様訪問するのも仕事の流儀だろう。服装自由にしても、その仕事や職場にふさわしい一定の常識や慣習はあることが多い。周囲に不快感を与えないことや清潔感については、人によって価値観や感覚の違いもあるから、企業や職場によってはその目安をできるだけ具体的に表したガイドラインを作っている所もある。

 私は今、仕事で公共の就労・就職支援関連のセミナー講師や個別相談を行うことがある。その際、参加者や支援対象者によって服装に気を使うよう心掛けている。原則はビジネススーツにしている。標準的な色合い型、価格のものである。シャツやネクタイ、靴もスーツに合わせるようにしている。それは、服装選びの手間が省けるし無難であるという理由もあるが、ビジネススーツのスタイルが自分の仕事の流儀と考えるからである。相手(セミナー参加者や相談者)に自分をどう見せるかということよりも、自分が相手からどう見られるか、どうすれば自分と相手の関係構築に適しているかということを考えた結果でもある。

 しかしながら、講師や相談員の中には、場違いな服装や身だしなみの者もいる。自主開催のセミナーや自分のお客様を相手にするなら自分が目立つのも勝手だが、公共のセミナーや相談業務で、周囲のアドバイスにもかかわらず自分中心に物事を考え自己流でされると、チームワークもうまく行くはずがない。仕事の流儀や組織のルールや常識も、軽んじると安易な方に流されるもの。

 服装は相手に対する心遣いや仕事に対する心構えの表れ。今のこの仕事の流儀を大切に守りたいと思う。
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82.講師の仕事の責任感

2018-02-06 19:43:12 | 仕事 キャリア ライフキャリア
 いろいろな所から研修やセミナー講師の仕事の依頼をいただくようになった。ありがたいことなので、できる限りお引き受けしている。中には報酬の良い仕事もあるが、公共セミナー等は予算制限があるので、拘束時間や労力からすると、正直なところもう少しいただけないものかと思うこともある。いずれにしても、引き受けた以上は、天変地異等で中止にならない限り責任もって完遂することは当然のことだ。

 この冬の寒波により、普段雪の少ない地方でも雪が積もり交通機関に大きな混乱が出た。こんな時、遠隔地のセミナー会場へ行くのに、交通機関も道路もストップすると困る。しかし、会場には近所の参加者の方々が来る予定だから、主催者としては中止にはできない。講師に何とか来てほしいと要請がある。交通機関を乗り継いで、早朝に出発してでも前泊してでもたどり着かねばならない。行ける所までは行かねばならない。理屈はそうだろう。でも、寒い中、間に合うかどうかわからない、暗い夜に当日中に帰れるかどうかもわからない、そんな不安の中で行き来することは大きなストレスだ。そこまでしなければいけないのか、これじゃあ割に合わない、体調不良や万一事故に遭っても自己責任なのか。そう考えるのは甘いことなのか。

 それでも、行ってみると報われることもある。参加者の方々から、雪の中遠方からたどり着いたことへの感謝の言葉をもらったり、疲れも見せずいつものように懸命に講義をしたことを認めてアンケートに良いコメントを書いてくれることだ。気持ちが通じたり、わかってくれたりする人がいることで責任感や苦労が報われる。

 講師も参加者も人間。心がある。ただ話をしたり聞いたりするだけでなく、少しでもお互いの気持ちが通じたり、何か気づきがあれば苦労の甲斐がある。こうした経験の積み重ねが講師力や現場感覚を磨くことにもなるのだろう。

 

 
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