ライフ&キャリアの制作現場

くらし、仕事、生き方のリセット、リメイク、リスタートのヒントになるような、なるべく本音でリアルな話にしたいと思います。

127.エチケット

2020-02-23 15:20:32 | コミュニケーション・人間関係
先日、ある企業セミナーの受付で、マスクをしていない人にマスクが配布された。講師は最初マスクをしていなかったが、講演が始まると「失礼ながらエチケットとしてマスク着用でお話しさせていただきます。なるべく大きな声で話すように心がけますが、お聞き苦しいことご容赦下さい。」と断って話を始めた。会場は、スタッフも含め全員がマスクをしている異様な光景だっただろう。

 平常時に、講師は勿論、行政窓口も含めて、サービスや接客など人と顔を合わせる仕事においてマスクを着用することに、私は原則反対だ。医療等の現場など、職場環境や健康管理のためやむを得ない場合もあるが、過剰な自己防衛の印象があって違和感は拭えない。相手に対する配慮なく、当然のようにマスク着用で人と接するのは失礼という意見に賛成である。しかし、今回の様に、こちらに対しての説明や気づかいがあれば、事情の察しがついていたとしても、納得感があり違和感もない。エチケットとは、礼儀作法、社会のマナー、他人への気づかいだから。

 昨今の報道で、感染した教師を攻め立て、生徒全員の検査を要求する保護者の様子があった。本人が特定できないよう音声を変えているから、余計にヒステリックに聞こえて不快だった。不安や怒りはわかるが、いわば不慮の事故に遭った人を非難して、自らの権利ばかりを正義のように主張する風潮が広がりはしないかと、嫌悪感すら覚えた。

 誰でも自分や家族の健康や安全を第一に考えて用心や対策をすることは必要だが、他人を気づかう余裕も大切だ。行政や医療の適切な対応も大事だが、自己管理も欠かせない。地域社会で生きて行く以上、自分も家族も一人では守れないのだから、冷静に状況を見守り、できれば周囲に手を差し延べる胆力も肝要と思う。

 私は、明日からもいつも通りのくらしや仕事をするだろう。結局、自分の健康に用心して責任持てるのは自分だと思う。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

126.法人設立するということ

2020-02-09 16:58:33 | 仕事 キャリア ライフキャリア
 先日、約10年続けてきた個人事業を法人化し、株式会社を設立した。当面一人法人なので、外見や仕事の内容が大きく変わる訳ではない。しかし、これから仕事に対する心構えや姿勢、進め方などにも変化が出てくると思う。

 そもそも、法人化した主な理由は、事業の持続性と信用力の向上だった。もちろん、個人事業においても10年続けてきたことで、それなりの実績や信用は積んでこれたと思う。ただ、さらに10年続けることを考えた時、事業の持続的な展開と自らのモチベーション維持のためにも、法人化は必要と数年前から考えていた。個人でも続けられなくはないが、法人にして事業展開するメリットの方が、自分にとって上回るだろうという感覚的なものもあった。

 外見や仕事内容が変わる訳ではないとは言え、会社設立を一つの転機と捉えるならば、個人事業の10年を振り返って、これからの姿勢に引き継ぐ事も考えておきたい。その一つは、私にはやはり「地道」ということだと思う。足元を見て前に進みながらも、時に三歩進んで二歩下がったり、状況に応じて軸足を移したりするような姿勢のこと。もう一つは、「謙虚」ということ。仕事は一人ではできないのだから、これまで支えてくれたパートナーや関係先等の信用を守るためにも、腰を低くしてブレずに堂々と仕事する姿勢を大事にしたい。

 「株式会社」にしたのは、公正な「利益」を得ることや、将来的に雇用も生み出したいと考えたからだ。そのためには、経営感覚や人の支えも一層必要になる。こんな思いを抱くようになったことも会社設立の意義かもしれない。

 昔、個人事業の駆け出しの頃、「講師なんて雑草のようにいくらでも生えてくる」と揶揄した者がいた。その時思った故事は「疾風に勁草を知る」。今は2月。梅の花言葉は、不屈の精神と高潔さ。やり続けてみて見えてくる景色もあると思っている。

 

 

 

 

 

 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする