「まだまだやりたいことがあるのよ!今、上を説得して、準備してるんだけど。これだけは、何としてもやりたいのよ。いろんな人が働ける場所を作りたいの。地域貢献だと思うしね。」 Mさん(50代女性)はウーロン茶を飲みながら熱く語った。先日、ある講座の関係者で会食した時のことである。Mさんは小さな事業会社の部長職。営業、庶務、社員教育など何でもこなす。本人もやらずにはいられない質らしい。今の会社にスカウトされて10年余。
そんなMさんのキャリアは、決して順風満帆ではなかった。家業の手伝いをしたり後始末をしたり、人がやりたがらないけど誰かがやらねばならない大事な仕事に携わったり、筋が通らなければ上司とも喧嘩したり、勤務先が買収されてリストラされたり、働き過ぎて体を壊したり、挫折や苦労も多かったとのこと。Mさんは言った。「こうして今までやってこれたのも、自分を待っててくれるお客さんや、信頼してくれる取引先があったからなのよ。」「だから、自分ががんばって終わりじゃなくて、後に続いてくれる人を育てたいのよ。」「今、仕事を辞めて探してもなかなか見つからない人が多いでしょ。そういう人達の〝自分探し″でもいいから、働ける場所を作りたいのよ。」力説された。
話に圧倒されながら、Mさんのライフワークは「人づくり」と思った。苦労や挫折を乗り越え、転機を物にできる次世代を育てたいのだろう。そんなMさんにも、最近ちょっと気になることがあるという。「ジェネレーション・ギャップ」の感覚だそう。部下や若手をリードしたり、見守ったり、厳しいアドバイスもしてきたけれど、それだけで良かったのだろうかと思うらしい。
Mさんは今、人の話を傾聴し、寄り添いながらコミュニケーションを深めて行く技法を学び、仕事の現場でもその実践を意識している。
そんなMさんのキャリアは、決して順風満帆ではなかった。家業の手伝いをしたり後始末をしたり、人がやりたがらないけど誰かがやらねばならない大事な仕事に携わったり、筋が通らなければ上司とも喧嘩したり、勤務先が買収されてリストラされたり、働き過ぎて体を壊したり、挫折や苦労も多かったとのこと。Mさんは言った。「こうして今までやってこれたのも、自分を待っててくれるお客さんや、信頼してくれる取引先があったからなのよ。」「だから、自分ががんばって終わりじゃなくて、後に続いてくれる人を育てたいのよ。」「今、仕事を辞めて探してもなかなか見つからない人が多いでしょ。そういう人達の〝自分探し″でもいいから、働ける場所を作りたいのよ。」力説された。
話に圧倒されながら、Mさんのライフワークは「人づくり」と思った。苦労や挫折を乗り越え、転機を物にできる次世代を育てたいのだろう。そんなMさんにも、最近ちょっと気になることがあるという。「ジェネレーション・ギャップ」の感覚だそう。部下や若手をリードしたり、見守ったり、厳しいアドバイスもしてきたけれど、それだけで良かったのだろうかと思うらしい。
Mさんは今、人の話を傾聴し、寄り添いながらコミュニケーションを深めて行く技法を学び、仕事の現場でもその実践を意識している。