歯科界は日進月歩...

名取市のライフタウン歯科クリニック 院長のひとりごと。。。

男性9年、女性13年!?

2013-07-21 23:56:05 | お仕事
先日、宮城インプラントミーティング(M.I.M.)の特別講演会を聴いてきました。

今回の講師は歯科衛生士さん。

いつものドクターの講演とは、切り口の違った話を聴くことができました。


今回の講演の主旨は、

口の健康を通して、全身の健康を診る、

いや、全身の健康をつくりだすといった内容でしょうか。


考えれば当たり前のこと、

しっかりと食べることがエネルギーの源であり、

しっかりと噛むこと(かみ合わせの安定)が運動機能維持には不可欠ですから。


みなさんもお聞きになったことがあるかもしれませんが、

健康寿命、これが大切です。

平均寿命=健康寿命ではありません。


2010年に厚労省が試算したところによると、

悲しいことに、男性では9年、女性では13年がいわゆる介護が必要になる平均期間だそうです。


したがって、健康寿命は平均寿命よりも9年から13年短いとも言えます。

これって、ものすごく大きな問題です。


これからの超高齢化社会を迎えるにあたり、われわれ歯科界でなにができるのか…

それはやはり治療終了=咀嚼機能の改善時が、スタートラインだという認識。

そして回復した機能を維持するために、

定期健診 → 咀嚼機能の維持 → 毎日のバランスいい食事摂取 → 全身の健康維持 → 健康寿命は延長

これは当クリニックが目指している姿と完全に一致します。


しかし、すべてがうまく運ぶわけではありません…

理想と現実のギャップ。。。

そのギャップをいかに少なくするか、

そのためになにができるのか、

なにをすべきか、

真剣に考える必要があります。



奇しくも、最近ジムのレッスンで同じような話題を聞きました。

I先生の言葉、「健康は社会への奉仕です」

なるほどです。


膨れ上がる医療費、そのほとんどが高齢者の治療費。

逼迫する医療費…

間違いなくやってくる超高齢化社会、

もちろんわれわれ医療人も、それに備えなければなりませんが、

ひとりひとりがもっと自分の健康に責任持って生きて行くべきと思います。


自分の足で歩き、

自分の歯でものを食べ、

自分の意志で生きる。


そのためには治療を受けることはもちろん、

毎日の生活を見なおす必要があるはずです。


健康寿命=平均寿命が究極の目標でしょうか。