かれこれ20年以上、木製ブドウ棚でブドウを育てている。剪定は自分で言うのもなんだが滅茶苦茶。肥料をやったことはほとんどないが、毎年のように実をつけてくれる。孫や親戚にも美味しいと言われるようになった。
構造上の主要材料は、焼き丸太(直径6cm、長さ180cm)、2×4の木材、1×4の木材。基礎はフェンス基礎用コンクリートブロックあるいは、普通のコンクリートブロックを使用。
https://item.rakuten.co.jp/hirano-block/10000000/
設備上の課題は4つあった。
①パーツの使いまわしがきく、木製ブドウ棚を維持すること
②地中部の焼き丸太の腐食の影響を最小限にすること
③台風による強風、地震の揺れに強いこと
④積雪による部材の撓みが少なくて済むこと
①は、何かのついでに手に入れた資材、再利用可能な資材が使えることである。焼き丸太、2×4の木材、1×4の木材、コンクリートブロックはニーズにマッチしている。
②は、腐食が進むと5年に一度は焼き丸太を交換しなくてはならなくなる。腐食した部分を切って、ブドウ棚の地上高を維持する簡易基礎(束石ではない)をイメージした。これまでは、フェンス用コンクリートのブロックの中空のもの、焼き丸太外周部に塩ビ管を挿入するなどの対策で腐食の進行を遅らせる方法を選択している。
③は、支柱を4本とせず、6本とすることで、支柱が1、2本が傾いたりしても棚全体を維持しやすくした。焼き丸太と2×4の木材の接合部分は、根太受け金物、平板を活用した。
天井部の接合は、アングルを使用予定。
https://www.takumi-probook.jp/products/detail.php?product_id=4420334&parents_code=442-0334
一般的には、2×4の部材接合にシンプソン金具が使われるが、リジットにすればするほど部材が損壊しやすくなる。やや隙間ある程度で十分と思う。
④以前は、2×4、1×4とも面積の広い面を上に向けて設置したが、平面図上の面積が増えれば増えるほどそこに雪が積もりやすくなり、融雪期は雪の重みでの木材が撓んでしまう。そこで、面積が少ない木材の側面部分を上にすることで(平面図上の面積を最小限とし)、補強用建築金物としてアングルを使用した。なお、側面部分を上に向けることにより棚の天井部の地上高が12cm高くなった。これにより雪に埋もれにくくなった。
コスト的には、木材費用で、焼き丸太6本(5000円)、2×4の木材3本(1800円)、1×4の木材3本(1200円)併せて、8000円くらいになる。以前は5000円くらいで済んでいた。
建築金物は、ホームセンターの2×4金物コーナーで探せば、高いものでせいぜい1個300円前後。安いもので100円未満のものがある。金物にはそんなに金をかける必要はない。3000円もあればおつりがきそうだ。
今回基礎で使用する、コンクリートブロックは過去に使用した木製フェンス基礎の流用品。コンクリート工場渡しで一個800円だった。セメント使用しなければ何度も流用できるのである。