20070820
朝食が早朝4時から始まったので30分をまわる頃には
小屋を出発することができた。40分程かけて小屋バック
緑の小山の急登を抜けると、景色がぐんぐん開け前方に
蓮華岳から双六岳のおおきな二こぶらくだのような稜線が
視界に飛び込んできた。
(モルゲンロートに染まる黒部五郎岳)
後方には昨日歩いてきた山なみのでっかい薬師岳から
太郎平、黒部五郎の軌跡と左脇に白山が見える。
またこの角度から見る笠が岳は素晴らしく美しい円錐形で
幾何学的な彫刻を思わせる。
(雲のベールをまとう笠が岳)
三俣蓮華山頂までは大方40分ぐらいだろうか、
自分と同じ頃に三俣蓮華小屋を出発してきたと思わせる
ようなガイドを先頭にした10人程のパーティが朝の陽光を
背中受けてシルエットのまま降りてくる。
(雲ノ平の向こうに薬師岳)
三俣、双六間を以前歩いた時は雨天ながら様々な
高山植物が記憶にあり、今日はそれに加えて槍ケ岳と
表銀座、裏銀座の山々のダイナミックな展望も得られるだろう
期待に胸が高鳴る。
(目覚め前の水晶岳、ワリモ岳、鷲羽岳)
蓮華岳に登り上がると予想通り、北鎌尾根をしたがえた
槍が岳が天空を突き刺すかのようにそそりたっている。
やっぱり槍ケ岳はいい、絵になる山やとかんじつつ双六に
向かって稜線を降りていく。
(双六岳から笠が岳)
昨日よりもさらに体の調子は良く足取りも軽い
「これなら笠が岳も余裕、昼頃に着くな」と思っていた
ところなんとデジカメのバッテリーがレッドゾーンに入っていた。
(槍ケ岳と表銀座の山々)
笠には一度てんきの良い時に行けているし、
おまけで考えていた槍見温泉に降りるコースは
笠新道が出来て以来利用者が減って荒れ放題、
なおかつ明日は雨の可能性大ということで、笠には
行かず今日中に鏡平経由で新穂高に降りることにした。
(ガスにけぶる双六岳と端整な笠が岳)
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