大腸ガン・皮膚がん・脂肪肝を防ぐ
ごはんは健康食です。しかし、最も有効成分のある胚芽とぬかを捨ててしまう白米は、健康面から考えるとグンと栄養価が落ちてしまうのが残念なところです。最近、この捨てられてしまう米ぬかに関する研究が相次いでおり、国内外の研究者が大いに注目しています。
穀物の食物繊維にはIP6という物質が含まれています。ここ数年、食物繊維の中でも特に穀物由来の繊維がよいことがわかってきましたが、それもこのIP6が大腸ガン予防に重要な役割を担っていることが明らかになったことによります。
IP6は玄米には2.2%含まれており、そのほとんどが玄米の外側のぬかに集中しています。IP6はこれまで、ミネラルの体内への吸収を阻害して好ましくない成分とされてきましたが、最近の研究で、ガンの予防、脂肪肝や動脈硬化の抑制、心臓血管病の予防など、多くの驚くべき効果が判明したのです。
例えばメリーランド大のサムスディン教授の研究では、大腸ガンのラットにIP6の1%水溶液を与えたら(人間に換算すると1日2.5~5gのぬかを食べる量に匹敵)ガンの数が減少しました。
また東大医学部の石川教授は、皮膚がんのマウスにIP6の2%水溶液を与えるとガンの発生が半分に減ったと報告しております。さらに米ぬかには、IP6のほかにも多くの有効成分が含まれています。
フェルラ酸もその1つです。フェルラ酸に大腸ガンの発生を予防する効果があることが確認されただけでなく、フェルラ酸を原料に用いて合成できる物質(EGMP)が、より強力な大腸ガン発生の予防効果を持つことを、国立ガンセンター研究所は突き止めました。さらにフェルラ酸には紫外線をカットし、シミ、シワを防ぐ美肌効果があることもわかり、美容向けに使用されるようになりました。
そのほか、トコトリエノール(紫外線から肌を守る)、γオリザノール(抗酸化成分)など、有効成分は目白押しです。
玄米と分づき米にはぬかが豊富に含まれており、しかも主食として食べる分量でさまざまな効果を期待できるので、是非とも積極的に食べたいものです。もし、玄米や分づき米を食べられなくても、から炒りした米ぬかを直接食べることで、その効用を手に入れることができます。
ぬかみそ漬けだけでなく、カレー、ハンバーグ、チャーハンなどに1ふり入れて、こめぬかパワーをとり入れましょう。最近では米ぬかを麹(こうじ)で発酵させて酸化を防ぎ、持ち運びできる健康食品まで登場しています。
玄米食、ぬか食、玄米スープなど、米ぬかや玄米の良さを利用する方法はいろいろありますが、栄養の宝庫たる米ぬかを大いに食生活に取り入れたいものです。
ごはんは健康食です。しかし、最も有効成分のある胚芽とぬかを捨ててしまう白米は、健康面から考えるとグンと栄養価が落ちてしまうのが残念なところです。最近、この捨てられてしまう米ぬかに関する研究が相次いでおり、国内外の研究者が大いに注目しています。
穀物の食物繊維にはIP6という物質が含まれています。ここ数年、食物繊維の中でも特に穀物由来の繊維がよいことがわかってきましたが、それもこのIP6が大腸ガン予防に重要な役割を担っていることが明らかになったことによります。
IP6は玄米には2.2%含まれており、そのほとんどが玄米の外側のぬかに集中しています。IP6はこれまで、ミネラルの体内への吸収を阻害して好ましくない成分とされてきましたが、最近の研究で、ガンの予防、脂肪肝や動脈硬化の抑制、心臓血管病の予防など、多くの驚くべき効果が判明したのです。
例えばメリーランド大のサムスディン教授の研究では、大腸ガンのラットにIP6の1%水溶液を与えたら(人間に換算すると1日2.5~5gのぬかを食べる量に匹敵)ガンの数が減少しました。
また東大医学部の石川教授は、皮膚がんのマウスにIP6の2%水溶液を与えるとガンの発生が半分に減ったと報告しております。さらに米ぬかには、IP6のほかにも多くの有効成分が含まれています。
フェルラ酸もその1つです。フェルラ酸に大腸ガンの発生を予防する効果があることが確認されただけでなく、フェルラ酸を原料に用いて合成できる物質(EGMP)が、より強力な大腸ガン発生の予防効果を持つことを、国立ガンセンター研究所は突き止めました。さらにフェルラ酸には紫外線をカットし、シミ、シワを防ぐ美肌効果があることもわかり、美容向けに使用されるようになりました。
そのほか、トコトリエノール(紫外線から肌を守る)、γオリザノール(抗酸化成分)など、有効成分は目白押しです。
玄米と分づき米にはぬかが豊富に含まれており、しかも主食として食べる分量でさまざまな効果を期待できるので、是非とも積極的に食べたいものです。もし、玄米や分づき米を食べられなくても、から炒りした米ぬかを直接食べることで、その効用を手に入れることができます。
ぬかみそ漬けだけでなく、カレー、ハンバーグ、チャーハンなどに1ふり入れて、こめぬかパワーをとり入れましょう。最近では米ぬかを麹(こうじ)で発酵させて酸化を防ぎ、持ち運びできる健康食品まで登場しています。
玄米食、ぬか食、玄米スープなど、米ぬかや玄米の良さを利用する方法はいろいろありますが、栄養の宝庫たる米ぬかを大いに食生活に取り入れたいものです。