今回は神奈川のM氏よりの依頼でサンスイのCD-α917XRです。
1993年にサンスイのフラグシップとして発売されたCDプレーヤーですね。
このプレーヤーはトレイの動作が良くないのとオーバーホールの依頼で此方にきました。
早速天板を取り除くと外観からうって変わって高価な部品が使われた基板やフレームがあらわれました。
販売価格から言うと多分利益度外視で作成された様にみえます。
SONYのCDP-R3が抵抗やコンデンサに高価な物をつかっていましたが内容はこちらのほうがずっと上です。
また振動対策にテフロンシートやテープが手作業で至る所に貼り付けられており、かなりの手間がかかっています。
ここまでくるとメーカーと言うよりマニアの改造と言った風体です。
トレイ動作の良くないのはトレイガイドの破損によるものでした。
折れたガイドは接着修理を行い不具合修理は完了です。
古い機種なのでピックアップの状態を確認しましたがアイパターン電圧幅は1.23Vとまだ新品状態です。
ほとんど使用していなかったか交換して間がないのでしょうね。
これなら当分大丈夫ですね。
今回音質改善も依頼されたのでアナログ基板のオペアンプも交換です。
使用されていたオペアンプはSIPタイプだったのでDIPタイプのオペアンプが使用出来るように変換基板を作成して取り付けです。
電源ケーブルを社外品のケーブルが使える様にインレットタイプにしてほしいとの事だったのでこちらも改造です。
ほぼ完成状態の内部です。
白けて見える所にはすべてテフロンテープが貼られています。
これだけでもかなりの労力と手間がかかっています。
肝心な音はと言いますと流石はサンスイと言った所でしょうか。
音域レンジの広さ音のメリハリ・分離とかなりのものです。
手元にあるLINN KARIKと聞き比べても遜色無いというか、ほとんど同じ感じの音がでてきます。
アンプのサンスイと思っていましたがCDプレーヤーもいいですね。
当時の販売価格からいってお買得な機種だったと思います。
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