『出雲国造神賀詞』と賀夜奈流美命
高天原の尊貴な神、高御魂命が皇御孫命に天の下の大八嶋国の国譲りを仰せになった時に、出雲臣の遠祖、天穂日命を国土の形成を覗う為にお遣わした時に、幾重にも重なった雲を押し分けて天を飛翔し国土を見回って復命して申しあげた事は、「豊葦原の水穂国は昼は猛烈な南風が吹き荒れるように荒ぶる神々が騒ぎ夜は炎が燃えさかるように光り輝く恐ろしい神々がはびこっております。岩も樹木も青い水の泡までもが物言い騒ぐ荒れ狂う国でございます。然れどもこれらを鎮定服従させて皇御孫命には安穏平和な国として御統治になられますようにします。」と申いい、御自身の御子、天夷鳥命に布都怒志命を副へて天降してお遣わしになって荒れ狂う神々を悉く平定され、国土を開拓経営をされました大穴持大神をも心穏やかに鎮められまして大八嶋国の統治の大権を譲られる事を誓われました。その時大穴持命の言われますには、皇御孫命のお鎮まり遊ばされるこの国は大倭国であると申されて
御自分の和魂を八咫鏡に御霊代とより憑かせて倭の大物主櫛厳玉命と御名を唱えて大御和の神奈備に鎮め坐させ、
御自分の御子、阿遅須伎高孫根命の御魂を葛木の鴨の神奈備に鎮座せしめ、
事代主命の御魂を宇奈提に坐させ、
賀夜奈流美命の御魂を飛鳥の神奈備に鎮座せしめて
皇御孫命の御近の守護神とされて御自分は八百丹杵築宮(ヤホニキヅキ(キツキ)ノミヤ)に御鎮座せられました。
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ここで、よくわからないのが、事代主と大物主です。
大物主櫛厳玉命と御名を唱えて大御和の神奈備
事代主命の御魂を宇奈提(橿原市雲梯(うなて)町)に坐させ・・・
別々の場所のようですが
この2人?2神?は
同じ子供を授かっています。
大物主の子女
比売多多良伊須気余理比売(媛蹈鞴五十鈴媛命)、五十鈴依姫、櫛御方命
事代主の子女
比売多多良伊須気余理比売(媛蹈鞴五十鈴媛命)、五十鈴依姫命 、櫛御方命
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ヒメタタライスズヒメ(媛蹈鞴五十鈴媛)は、『日本書紀』に登場する人物・女神で、初代天皇・神武天皇の皇后(初代皇后)。
『古事記』のヒメタタライスケヨリヒメ(比売多多良伊須気余理比売)に相当する
このことから 事代主と大物主は 同一人物・・と 考えられているのですが・・・
まあ、大国主命 関連と、おおざっぱに 分類してしまうとして・・・
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賀夜奈流美命の御魂を飛鳥の神奈備に鎮座せしめて
賀夜奈流美命・・・って 誰ですか?
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