DACで好きなのは、
WADIA9である。
悠然というか
泰然というか。
無論、高橋がおすすめした音質改善版のWADIA9である。
一瞬の隙があれば命取りになる戦場にいるかのごとく
音の「隙」も命取りであろう。
だが、一瞬の隙もない。
一瞬の隙も見せないほどであれば
張りつめた緊張感ぴりぴりとか
「隙」を見せないように精いっぱい音を出すようにしているとか
あって不思議はないのに
いっさい、そういう「構えたもの」がない。
また、逆に
余裕でだしてますよという不敵の笑さえない。
ごく、自然に
泰然自若・・・というか
泰然自若(たいぜんじじゃく)
落ち着きはらって物事に動じない様。
ゆったりと落ち着いて平常と変わらない様。
「泰然」は悠然としていて動じないこと。
「泰」はおおらかでゆったりとしている意で、「然」は肯定・承認の意がある。
また、「自」にはおのずから・自然にという意があり、「若」はしたがう、~のごとしの意がある。
自らにしたがうならば、他に惑う事はない。
よって、「自若」は常に落ち着きを失わず、平常と少しも変わらない様をいう。
以前、WADIA6LTDとの引き比べでWADIA9については
沖にうかぶ航空母艦のようである。
と、言い表している。
母国の平和を守ろうと沖に浮かぶ姿は
まさに泰然自若という静けさを保ちながら
見るものの心を圧倒する。
威圧感ではない。
あくまでも、悠然としている。
その姿を髣髴させる音を出す。
ところが、WADIA9はDACである。
これにふさわしいトランスポートをもっていない。
むろん、WADIA9ももってないが・・・
ただ、WADIA6後期型がWADIA9とほぼ同じ作りである。
では、
WADIA6LTDが泰然自若かというと
むしろ
神出鬼没というタイプに近い。
以前、の言い表し方では
ミサイルを積んだ戦車のように
小回りが利き、すぐ近くまでやってくるという
至近距離の畏怖をかんじた。
ところが、最近は非常に「イキテイル音」をだしてきたり
悪いCDはあばきたててくれるし
ある意味、臨機応変ではあるのだが
その判別・対応の素早さ
電光石火といっていい。
こうなると鬼神のごとくにまで思えてくる。
ゆえに神出鬼没すぎる様々な表情を見せてくれる。
まったく、タイプが違うものであるが
WADIA6後期型から、WADIA9を作り出したとしか思えない内部機構であるため
分類学上はwww
兄弟ではなかろうか。
ゆえにWADIA6LTDまでもっていくと
群をぬいた変身をみせてくるのだろう。
なんというか、
遠くに浮かんだ航空母艦より
近くを走れる戦車のほうが
身近におもえてしまう。
こういう親近感やら
判官びいきの日本人には
WADIA6の一体型のボデイにひめられた能力の高さに魅了されるのだろう。
こ~~んな小さな力士がすごい相撲を取る。
そんなのに近いかな。
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