●裏切り男のシルシ。

当地には、こんな史跡があります。
「男塚」あるいは「頼風塚（よりかぜづか）」

　　　男塚の主は、八幡に住まいしていた小野頼風という人。
　　　806年から808年ごろ、京に深い契りを結んでいた女性がいたが、
　　　いつしか二人の間に秋風が吹いていた。
　　　京の女は思いあまって八幡へと男を訪ねてくると、
　　　男が他の女と暮らしていることを知り、
　　　悲嘆のあまり泪川に身を投げて死んでしまった。

　　　やがて、彼女が脱ぎ捨てた山吹重ねの衣が朽ちて、そこから女郎花（オミナエシ）が咲いた。
　　　頼風がこの花の元に寄ると、花は恨んだ風情をたたえながら頼風を嫌うようになびくので、
　　　頼風は「こんなにも私を恨んで死んだのか」と自責の念にかられ、
　　　放生川に身を投げた。

　　　人々はこれを哀れみ、二人の塚を築いたという。
　　　頼風塚の周りに生い茂っている葦は
　　　「片葉の葦」と呼ばれ、女郎花塚の方にしか葉がついておらず、
　　　その葉が女郎花塚に向かい今も「恋しい、恋しい」となびいているのだという。（観光協会のHPより転載）



　　　この石塔に対して松花堂庭園の西隅にある小さな五輪石塔を「女郎花塚」「女塚」といい、
　　　平安初期の叶わぬ恋の物語を今に伝えている。　　　　　
　　　こんな塚です　→　●叶わぬ恋の化身、女郎花。2007年08月12日



　　　　　　　


▼この男塚を見たことがなかったので、
（お豆腐を買いに）近くに行ったついでにのぞいてみました。

300年前から続く和菓子の老舗「志ばん宗（じばんそう）」です。
ういろうが大変有名で、午前中に行っても売り切れのときがあります。

”八幡名物手につく足につく”と言われた、米を磑（ひきうす）で粉にして作ったういろうです。
当方、甘いモノをあまり食べないので
味のことはよくわからないのですが、もちもちです。



▼このお店のすぐ横。人一人がやっと通れるぐらいの細い路地の奥に塚はあります。


















むむむ。
恨んだ女と、後悔した男、
あの世では、どうなったのでしょうか。

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●ぬくもりあつめて。

すこしずつですが、
小さな花が増えてきました。

いちばん寒いのが2月だけど、
いちばん春に近い寒さです。
日のあたる時間が増えてきている。
「もうちょっとやね」言ってみる。



▼おひさまがあたる、
さえぎるもののない、
広い空のしたの桜堤。



▼日本水仙


▼彼岸花


▼ノビル


▼西洋辛菜


▼仏の座


▼そして、空色のオオイヌノフグリ



▼宇治川は、琵琶湖からの放水が多いのでしょうか。
水かさがぐんと増えていました。

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●アイシテル、ハナサナイ。

緑のボール。
このボールね、
河原に散歩に行ったとき、
あろうことか、オトータンがボールを忘れて行ったので、
仕方なしに木の枝を投げて遊んでいたら、とつぜん現れました。

ひろ～い場所に、ぽつんと緑のボールが落ちていました。
ピンポン球の大きさ。でも少し固い。
なぜか、このボールを愛すようになりました。

先代と先々代のワンが、
虹の橋からぽとんと落としてくれたものだと
（ワタシだけ）信じています。

無くしたら（あるいは、壊したら）大変と、
似たものを探すのですが、まだ見つかりません。

ピンポン球は、
くわえたとたんに凹みます。
マジックボールは、犬歯ですぐに欠けてきます。
というわけで、おもちゃ売り場は必ずのぞいて
あれこれ物色しています。


あまりにアイシスギテ、離しがたいようです。
カットしてだいぶたつので、ぼさぼさのおじさん顔です。







▼このボールがあるだけで、わくわくする。
そんな存在、ワタシもほしいよ～。

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●フロストシュガー。

夜半からわずかに降った雪。
朝、苔鉢のうえにうっすら積もっていました。


苔には淡雪がよく似合います。




▼土日散歩。
冬の桜並木です。




▼明るい木の下。
梢には、いろんな野鳥がいるのですが
木の背がたかすぎて、なにやらわかりません。

先日、群れている小さな鳥たちを発見。
目の良いオットの観察を元に
ネットで調べたら、
菊戴（キクイタダキ）という鳥であることがわかりました。

頭の上に黄色のすじがあります。
→　Ｗikipedia.キクイタダキ

日本でいちばん小さな野鳥です。
体重、なんと5グラムほどなんだそうです。



立っているのは京都府やけど、すぐ向こうは大阪府です。

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●凍えないブーケ。

夜のうちにこぼれ降った粉砂糖のような雪。
－1℃という、当地にしては凍える寒さ。

さすがのクリスマスローズも葉をしょぼんとしおらせる。
そんななか、
へっちゃらりんの顔でした。

ブーケ型の葉ぼたん。




土はガチガチに凍み、
土の中も凍っているのに、
葉っぱはなぜ凍らない？
たとえ凍ってもちゃんと復活するのはなぜ？
あたたかな体温があるわけじゃないのに。
ふしぎやね。




▼お隣の寄せ植え。うえてあった長持ちサルビアがみすぼらしくなっていたので
ジュリアンとビオラにうえかえ。
ゲンキのよい黄色系にしました。




▼昨日も厳寒。それでもじっと期待をこめて見つめるワンに勝てなくて
ふきっさらしの中、歩いてきました。

栴檀の実。ゆれてました。

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