徒然映画日記。

食わず嫌いは卒業し何でも観よう。思い切りネタバレありの「観た帳」です。

お早よう

2020年08月31日 | ★★★



気が付けば、またまたまたまた7年もの歳月が経過しておりました・・・。
(嘘だろう・・・?)
読んでいた本のあとがきに、過去観た作品の名前があり
どんな映画だったっけ・・・?と思い先ほど過去記事読んだのが
久々すぎるアップのきっかけだったのですが。



改めて己の文章力のなさと頭の悪さ全開な表現に震えました・・・。
こんなアホが映画のレビューとか書いちゃダメですね(ノ∀`)




と言いつつ参ります!











おすすめ度
製作:1959年 日本
監督:小津安二郎
脚本:野田高梧、小津安二郎
出演:佐田啓二・久我美子・沢村貞子・ 笠智衆・三宅邦子・設楽幸嗣 

新興住宅地に住む林一家。この新興住宅地に住む子供達の間では奇妙なおなら遊びがはやっていた。
子供達の最大の関心事は、まだ出始めたばかりのテレビである。林家の実、勇兄弟もテレビを見る為に、勉強そっちのけで近所に出かける毎日だった。
ある日、両親にテレビをせがんで、叱られたことから、この兄弟は誰とも口をきかないというだんまりストを決行することにする。
(DVD& Blu-ray作品データより)




さて。
すっかり前置きが長くなりましたが本日は
少し前に観た小津安二郎監督作品「お早う」。
時間の経過がゆったりとした
古き良き昭和な日本を垣間見ることができるホームコメディです。






昭和にタイムトリップしたような味のあるオープニング。





「おでこを押すとおなが出る」という、へんてこな遊び。
男の子っておばかさん笑





お相撲がはじまる時間になると、ご近所から少し敬遠されているおうちに上がり込む子供たち。
「ご迷惑だから」と叱られます。





TVをきっかけに親子喧嘩が勃発。
ストライキを始めてしまう子ども達。

この兄弟がとてもとても愛らしくて、思わず頬が緩んでしまいます。
じゃれあう2匹の小熊のようで、とっても可愛らしいのです。
お揃いコーデでお兄ちゃんの真似っこがマイブームな弟の勇くん。
きっとお兄ちゃんが一番身近でかっこいい存在なのね笑




ほっこり.。*゚+.*.。   
うん!とってもラブリー。





家庭内だけでなく、
近所の人とも、
学校でも、
ひと言も口をきかない林ブラザーズ笑
周囲の大人たちを困惑させます。






紆余曲折あり







最後の最後に

念願のTVが届くのでした。
めでたしめでたし。




この作品は、小学3年生の娘と一緒に鑑賞しました。
古い作品だし、どうかな?と思っていたのですが、
丁度勇くんと同じくらいの年齢だからか?
子供たちが最後どうなるのか気になったようで
割と集中して観ていました笑


ご近所同士で食品を貸し借りしたり
TVを観る為に他所のおうちに集まったり
玄関ドアの鍵を掛ける習慣がなかったり・・・などなど・・・
今では考えられない昭和の風景をとても不思議そうに観ていました 笑
今の子供たちにとっては、昭和はむしろ時代劇に近い感覚?
ちょっとしたファンタジーなのかもしれません。
(とはいえ、私もこの生活スタイルはリアルタイムで体験してはいないのですが)









「他愛ない挨拶も、案外余計なことではない。それが無くなったら、世の中味も素っ気もなくなる。」
作中の佐田啓二の台詞。



TV問題で口論となり、父親に「子供の癖に余計なことを言うな」と叱られたとき
「大人だってコンチワ、オハヨウ、イイオテンキデスネ、余計なこと言ってるじゃないか」
とストライキの原因になったエピソードを聞いてのひと言。
タイトルにもつながる、この作品のテーマですね。



確かに。
一見無駄だな・・・とか
無意味だな・・・と思えることでも
それがあることで
お互い気持ちよく過ごせたり、
事が順調に運んだりするんですよね。


バタバタしているときこそ、
ちょっとひと呼吸置いて
「余計なこと」を言ったり、したりする事を意識してみるのも大切なのかもしれません。



・・・なんて少し反省したりして(ノ∀`)



小津作品は癒されます。
ほかの作品も観直してみようかな?








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とりあえずメモ。

2013年12月06日 | その他
|゜Д゜)))


気がつけば3ヶ月放置してました(笑)
月日が流れるの早すぎ。


コンスタントにいろいろ観てます。
観てるんですがね~。
なかなかレビューを書くまでの気力がなく・・・。
画像拾う手間がこのブログから遠のいている理由な気がするなあ・・・。
改善の余地アリかな?


さてっと。
前置きはこれくらいにして。
レビュー書きたいなーと思いまだ書いてないのは以下8本


「ノーカントリー」←モヤモヤ(2007年アメリカ)
「激突」←オススメ(1983年アメリカ)
「首」←オススメ(1968年日本)
「エロスは甘い香り」←ギリギリ(1973年日本)
「ロード・トゥ・パーディション」(2002年アメリカ)
「ダイナマイトどんどん」←珍(1978年日本)
「任侠ヘルパー」←残念(2012年日本)
「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」(1987年香港)


あとはジブリアニメをちょいちょいTVで流し観した感じですかね?
もう少し観てる気はするのですがここで出てこないということは
つまんなかったってことだと思います(゜д゜)(。_。)

旧作中心で節操のないセレクトは相変わらずです、ハイ。



これ・・・みーんな・・・
書けるといいね。






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貞子3D

2013年09月02日 | ★★
貞子3D
おすすめ度:
製作:2012年 日本
エグゼクティブプロデューサー:井上伸一郎
原作:鈴木光司『エス』(角川書店刊)
監督:英勉
脚本:藤岡美暢 英勉
出演:石原さとみ 瀬戸康史 高橋努 染谷将太 高良光莉 田山涼成 山本裕典 橋本愛
キャッチコピー:"S"の復活-

9月最初の記事は「貞子3D」(爆)
続編の公開を前にTV放映されていたのをお酒飲むとき半笑いで観ようかな・・と思いなんの思い入れも期待もなく撮った作品。

某氏は冒頭5分で「俺コレいいわ・・・」とリタイア。
なので結局一人で鑑賞しました。
コレを観たことにして良いかどうかはかなり謎ですが
あまりのオモロさに書かずにはいられなかったので9月のトップバッターをいきなりイロモノにしてみました~☆彡


というわけで、いっきまーす!


鮎川茜(石原さとみ)が教師を務める女子高で、ある動画が噂となる。
それは最初、ニコニコ動画で生放送され、その生放送を観ていた者は全て同じ時刻に死亡し、サイトの管理人も同じく死亡。放送後削除された動画は今もなおゲリラ的にアップロードされている。
そんな中、飛び交う噂に熱中し動画探しに夢中になっていた茜の教え子が、突然謎の死を遂げる。本格的に捜査を開始した警察は一連の不審死を一様に自殺と断定するも、ベテラン刑事の小磯(田山涼成)は、死の影に“呪いの動画”が存在することを突き止める。そして捜査線上に、最初に生放送を行った柏田清司(山本裕典)という人物が浮かび上がる。
茜と、茜の恋人安藤孝則(瀬戸康史)は同僚榎木(染谷将太)から“呪いの動画”の詳細を聞かされれる。動画自体が生きていて誰かを探しているのだ。そして、「お前じゃない」という言葉を耳にすると死を迎えるのだという。

孝則は茜と同様に半信半疑だったが、呪いの魔の手は、茜と孝則に近づきつつあった・・・。(公式HPより抜粋)




あー・・・思えば90年代のJホラーブームの火付け役となった「リング」で恐怖したのよねえ。(ちなみに「リング」は5つ星です。)


邦画独特の湿度、すべてを見せない恐怖。
衝撃だったのになあ・・・


いや~・・・
「貞子」で何度お出汁をとるのかなあ?
というくらいもう貞子からはなんの旨みもありません。
むしろもう面白くなってしまってました(ノ∀`)



コレ(笑)
【封入特典】
■豪華32P 写真集 「貞子の休日」
■特製貞子の呪い箱【貞子の髪の毛付き】)
だそうです(ノ∀`)

マジでフザけてますよねww
段々「チャイルドプレイ化」してしまうんじゃなかろうかと・・・
今後の貞子も見逃せません!


さてさて。
演者はなかなか豪華だったんですよね。


貞子は今「あまちゃん」で大注目の橋本愛ちゃん。
歯並びが今より少し悪く見えたのですが・・・気のせいかな??


柏田清司演じる山本裕典君。


スミマセン・・・私にはLにしか見えません(ノ∀`)



もうコレとか何なの?(ノ∀`)


最後は石原さとみがお蚕さんのように貞子の髪の毛にわっさー包まれて
瀬戸康史が発掘してます(にやにや)

あ・・・そうそう!
このノリって・・・「エクステ」に似てるわ。
(ちゃんとレビュー書いてないけど!)


あー。
取り敢えず終始ニヤニヤ半笑いしてました~。
誰にどう勧めて良いか分からない作品です~(ノ∀`)






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60セカンズ

2013年08月18日 | ★★
60セカンズ
おすすめ度
原題:GONE IN 60 SECONDS
製作:2000年 アメリカ
監督:ドミニク・セナ
製作:ジェリー・ブラッカイマー マイク・ステンソン
製作総指揮:デニス・シャカリアン・ハリッキー ジョナサン・ヘンズリー チャド・オマン ロバート・ストーン ウェブスター・ストーン バリー・H・ウォルドマン
脚本:スコット・ローゼンバーグ
出演:ニコラス・ケイジ ジョヴァンニ・リビシ アンジェリーナ・ジョリー T・J・クロス ウィリアム・リー・スコット
キャッチコピー:男は60秒で車を盗み、女は60秒でハートを盗む!

今日はニコラス・ケイジ好きな某氏のセレクトで鑑賞した「60セカンズ」です。
なんでも「ニコラス・ケイジの作品にハズレがない」そうで・・・
「そうかなあ・・・」と思いながら観ました(笑)。


キッズ向けのカーレース上を経営しているメンフィス(ニコラス・ケイジ)。
昔の仲間からある日突然メンフィスの弟キップ(ジョヴァンニ・リビージ)の命が危ないと告げられます。
実はメンフィスは高級車専門の窃盗をしていた過去があります。今回の弟の危機も、兄に憧れたキップが車の窃盗に手を染め失敗したことがきっかけでした。その窃盗を取り仕切っていたカリートリー(クリストファー・エクルストン)の怒りを買ってしまったのです。
弟の命をかけて“後始末”を命じられるメンフィス。
ミッションは24時間以内に高級車50台を出航までに集め、積み込むこと。
弟を助けるために再度かつての仲間を集結させることになりますが・・・

ってな話です。



ニコラス・ケイジ・・・大活躍です。
主人公だから当たり前か(ノ∀`)
心なしか髪の毛が気持ちフサフサしていたように見えました(笑)
・・・ってこの画像じゃわかんないですね☆彡


アンジーがヒロイン役で出ています。
なんだか若い!
このお転婆な感じいいですね。


弟役のジョヴァンニ・リビシ。
結構好きです♥


どわーっとリストアップされた高級車一覧。
マニア垂涎の名車なんでしょうねえ。←興味なし。


そんな高級車もラスト間際にバビューンと飛んじゃうんですが(笑)
まあこれはハリウッドのお家芸のひとつとして
「そんなアホな~」と言いながら楽しませていただきました。




なんでもこの作品1974年の「バニシングIN60」のリメイクだそうで・・・
まあこうなりますねえ。
「バニシングIN60」は未見ですが
リメイクでオリジナルを超えることってまずは難しいんだろうね、としみじみと感じるリメイクものでした。
(↑オリジナル観てないくせに確実にクオリティが下がっていると決め付けるてみました♡)

うーんと・・・
日本語吹替版で「ながら観」する感じが丁度良い作品って感じでしたっ。



ジョヴァンニ・リビシ嫌いじゃないよ、と思われた方
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マークスの山

2013年08月17日 | ★★★★
マークスの山
おすすめ度
製作:1995年 日本
製作:中川滋弘 宮下昌幸 大脇一寛
プロデューサー:田沢連二
監督:崔洋一
原作:高村薫
脚本:丸山昇一 崔洋一
出演:中井貴一 萩原聖人 古尾谷雅人 名取裕子 小林稔侍 岸谷五朗 西島秀俊 前田吟 萩原流行 岸部一徳 小木茂光 遠藤憲一


10年くらい前にBS放映で一度観たのですが、
途中からだったのでぜひ全編を通して観たいと思っていた作品でした。
ようやくご縁があり本日鑑賞となりました。
高村薫の同名小説を映画化した「マークスの山」です。
3年前にドラマ化されてたんですね~。
まったく知りませんでした(←相変わらず)。

高村薫作品ですからもともと重くてみっちり密度の高い作品であることは承知していましたが・・・
崔洋一監督のバイオレンス&エロスな描写も相まって観たあとズドーンとくる作品でした。
・・・とはいえ、こういう気持ちにさせられたのは結構久しぶりだったので
ちょっと嬉しくもありました。(←どこまでもドM)
いいですね~こういう泥臭い湿気の高い作品、大好物です。


内容は・・・ちょっと複雑です。
そもそも盛り沢山な小説を映画で2時間少々で描くには限界があるのかもしれません。
そこは監督の腕の見せ所なのでしょうが。


暴力団吉富組元組員の畠山という男がが殺害される事件が発生します。
遺体の頭部には、直径1センチ程の特殊な穿孔が認められ、
それは猟奇的な連続殺人のはじまりとなります。


事件は合田(中井貴一)が所属する捜査一課七係により捜査が開始されますが
なかなか手がかりがつかめず捜査会議はピリピリモード。

そうこうするうちに法務省の刑事局のエリート、松井浩司が殺害されます。
致命傷となった頭部の傷が畠山のものと酷似していたことから合田は畠山殺害との関連性を感じます。
しかし・・・
捜査を進めていく中で上から圧力がかかります。。
そんな中、松井の葬儀に潜り込み手に入れた葬儀の資料からある人物に目を付けます。


修學院大学螢雪山岳会の同期だという林原雄三(小林稔侍)という男です。



さてさて。ここからが少々複雑なのです。
作品はいくつかの時代のエピソードと複雑な(?)人物相関で構成されています。
ここでは、私なりに3つに分けて書かせていただきます。

1 現在起こっている連続殺人事件を追う合田をはじめとする刑事たちの捜査。
ここでは、捜査する中で刑事どうしの捜査の縄張り争い(?)や事件を隠蔽しようとする何者かの意図でかかる圧力など
ドロドロとした“男社会”の裏側を垣間見ることができます。


ちなみに向かって左側の若手刑事は若き日の西島秀俊です。
きっと当時見てもわからなかったろうなあ。
あ、そうそう。
この手前の死体は井筒監督です(爆)

2 学生闘争時代に起こったMARKSと呼ばれるメンバーたち(松井浩司、浅野剛、林原雄三、木原郁夫、佐伯正一)が起こした事件。
学生運動のさなか、MARKSは誤って一人の学生を殺害してしまいます。
その秘密を知っている野村という男から登山に誘われた5人は雪山で彼を計画的に殺害。
足がつくことのないように顔をつぶし、歯を抜き徹底的に遺体を損傷させます。怖い怖い((((;゜Д゜))))
(なぜこの野村をそれほど恐れていたのかおバカな私にはちょっとわかりませんでしたが)
作中ではこのMARKSの過去の秘密が暴かれていくことが大きな軸になっています。

3 水沢を中心とするエピソード
水沢裕之(萩原聖人)は子供のとき両親が無理心中を図りひとり生き残った青年です。そのときの後遺症で精神を病み入院中にMARKSのメンバーのひとりの浅野に出会います。(浅野も良心の呵責に耐え切れず心を病み社会からドロップアウトしています。)水沢は浅野と肉体関係があり、浅野からMARKSの秘密が書かれた日記を譲り受けます。浅野は病院内での看護師からのリンチで死亡し、水沢はその看護師を殺害します。


のちに水沢は退院し・・・


入院時の担当看護師のひとりである真知子(名取裕子)の家に転がり込みます。
名取裕子も萩原聖人も(萩原聖人に至っては男女ともに・・・オツ!!)かなり体張ったシーンが多いです・・・。

そうそう。
結局この浅野の手記を元に水沢は林原を脅し金を要求します。
連続殺人の犯人は水沢だったのですね。
これは作中では隠してません。

金を手にし、一瞬成功したように見えますが、数時間後真知子と一緒にいるところで銃撃を受けます。
真知子がかばったことで水沢は助かりますが、真知子は重症を負います(水沢は真知子は死んでしまったと思っていたと思います)

完全に理性を失った水沢は、林原を呼び出しますが返り討ちにあい、フルボッコ。
林原ったら年老いてもなおなかなかの武闘派w
・・・にもかかわらずその足で水沢は佐伯(角野卓造)を殺害。
そのあと真知子と行こうと言っていた山に登ります。
どんだけタフなんだ!!と突っ込まずにはいられません。

跡を追う合田。
そこで目にしたのは

真知子の白衣を抱きかかえ凍死している水沢の姿でした。



ずどーんでした。
最初にも書きましたが私この手のタイプの作品大好物だったりします。
萩原聖人の演技はなかなか突き抜けていました。
少年のようなあどけなさの中に秘められた狂気。
恋人を母のように慕う無邪気さを持ちながら残虐な殺害を顔色一つかえずやってのけるという・・・
怖いですね~。

個人的には中井貴一の人物像がイマイチだったというか・・・
捜査のためには手段を選ばない・・・というキャラだったのでしょうが・・・
決して悪いというわけではないのですが、ほかのキャスティングがハマりすぎていた分、ちょっと気になってしまいました☆

それにしても1995年かあ・・・
今からもう18年前の作品なんですね~。
こういう少し前の作品って今見ると
「あ~!こんな役者さんがちょい役で出てる!!」
みたいな発見があって別の意味でも楽しいですね。
個人的には役者井筒和幸に度肝を抜かれました(笑)


久々に真面目に鑑賞しました~。(コラコラ)



井筒監督の死体役観た~い!と思われた方
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