徒然映画日記。

食わず嫌いは卒業し何でも観よう。思い切りネタバレありの「観た帳」です。

お早よう

2020年08月31日 | ★★★



気が付けば、またまたまたまた7年もの歳月が経過しておりました・・・。
(嘘だろう・・・?)
読んでいた本のあとがきに、過去観た作品の名前があり
どんな映画だったっけ・・・?と思い先ほど過去記事読んだのが
久々すぎるアップのきっかけだったのですが。



改めて己の文章力のなさと頭の悪さ全開な表現に震えました・・・。
こんなアホが映画のレビューとか書いちゃダメですね(ノ∀`)




と言いつつ参ります!











おすすめ度
製作:1959年 日本
監督:小津安二郎
脚本:野田高梧、小津安二郎
出演:佐田啓二・久我美子・沢村貞子・ 笠智衆・三宅邦子・設楽幸嗣 

新興住宅地に住む林一家。この新興住宅地に住む子供達の間では奇妙なおなら遊びがはやっていた。
子供達の最大の関心事は、まだ出始めたばかりのテレビである。林家の実、勇兄弟もテレビを見る為に、勉強そっちのけで近所に出かける毎日だった。
ある日、両親にテレビをせがんで、叱られたことから、この兄弟は誰とも口をきかないというだんまりストを決行することにする。
(DVD& Blu-ray作品データより)




さて。
すっかり前置きが長くなりましたが本日は
少し前に観た小津安二郎監督作品「お早う」。
時間の経過がゆったりとした
古き良き昭和な日本を垣間見ることができるホームコメディです。






昭和にタイムトリップしたような味のあるオープニング。





「おでこを押すとおなが出る」という、へんてこな遊び。
男の子っておばかさん笑





お相撲がはじまる時間になると、ご近所から少し敬遠されているおうちに上がり込む子供たち。
「ご迷惑だから」と叱られます。





TVをきっかけに親子喧嘩が勃発。
ストライキを始めてしまう子ども達。

この兄弟がとてもとても愛らしくて、思わず頬が緩んでしまいます。
じゃれあう2匹の小熊のようで、とっても可愛らしいのです。
お揃いコーデでお兄ちゃんの真似っこがマイブームな弟の勇くん。
きっとお兄ちゃんが一番身近でかっこいい存在なのね笑




ほっこり.。*゚+.*.。   
うん!とってもラブリー。





家庭内だけでなく、
近所の人とも、
学校でも、
ひと言も口をきかない林ブラザーズ笑
周囲の大人たちを困惑させます。






紆余曲折あり







最後の最後に

念願のTVが届くのでした。
めでたしめでたし。




この作品は、小学3年生の娘と一緒に鑑賞しました。
古い作品だし、どうかな?と思っていたのですが、
丁度勇くんと同じくらいの年齢だからか?
子供たちが最後どうなるのか気になったようで
割と集中して観ていました笑


ご近所同士で食品を貸し借りしたり
TVを観る為に他所のおうちに集まったり
玄関ドアの鍵を掛ける習慣がなかったり・・・などなど・・・
今では考えられない昭和の風景をとても不思議そうに観ていました 笑
今の子供たちにとっては、昭和はむしろ時代劇に近い感覚?
ちょっとしたファンタジーなのかもしれません。
(とはいえ、私もこの生活スタイルはリアルタイムで体験してはいないのですが)









「他愛ない挨拶も、案外余計なことではない。それが無くなったら、世の中味も素っ気もなくなる。」
作中の佐田啓二の台詞。



TV問題で口論となり、父親に「子供の癖に余計なことを言うな」と叱られたとき
「大人だってコンチワ、オハヨウ、イイオテンキデスネ、余計なこと言ってるじゃないか」
とストライキの原因になったエピソードを聞いてのひと言。
タイトルにもつながる、この作品のテーマですね。



確かに。
一見無駄だな・・・とか
無意味だな・・・と思えることでも
それがあることで
お互い気持ちよく過ごせたり、
事が順調に運んだりするんですよね。


バタバタしているときこそ、
ちょっとひと呼吸置いて
「余計なこと」を言ったり、したりする事を意識してみるのも大切なのかもしれません。



・・・なんて少し反省したりして(ノ∀`)



小津作品は癒されます。
ほかの作品も観直してみようかな?








にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村




ヘルタースケルター

2013年08月03日 | ★★★
ヘルタースケルター
おすすめ度
製作:2012年 日本
監督:蜷川実花
原作:岡崎京子 『ヘルタースケルター』
脚本:金子ありさ
出演:沢尻エリカ 大森南朋 寺島しのぶ 綾野剛 水原希子 新井浩文 桃井かおり
キャッチコピー:最高のショーを、見せてあげる。


お騒がせ女優、沢尻エリカ様と「さくらん」で独特の世界観を披露した蜷川実花監督のコラボが話題になった「ヘルタースケルター」でっす。
エリカ様の過激なラブシーンやポロリが話題となりましたね(爆)。
あれって去年の事だったのね・・・
何だかもう少し前だったように感じます。
思えば本作でエリカ様はアカデミー主演女優賞を獲ったんだっけ?
色々と気になることろの多い作品だったので今更ジローですが
本日鑑賞となりました~。


「もとのまんまのもんは目ん玉と爪と耳とあそこくらい。あとは全部作りもんさ」
全身整形のトップスターりりこが、【冒険】の先に辿り着く世界とは?
芸能界の頂点に君臨するトップスターりりこ。雑誌、テレビ、映画―日本中どこを見てもりりこ、りりこ、りりこ一色!しかしりりこには誰にも言えない秘密があった―。
彼女は全身整形「目ん玉と爪と耳とあそこ」以外は全部つくりもの。その秘密は世界を騒然とさせる【事件】へと繋がっていく―。
整形手術の後遺症が、りりこの体を蝕み始める。美容クリニックの隠された犯罪を負うものの影がちらつく。さらには結婚を狙っていた御曹司のほかの女とのスクープ!生まれたままの美しさでトップスターの座を脅かす後輩モデルの登場!そして、遂に・・・!
究極の美の崩壊と、頂点から転落する恐怖に追い詰められ、現実と悪夢の狭間をさまようりりこは、芸能界を、東京を、日本中を、スキャンダラスに、めちゃくちゃに疾走する。
りりこが、【冒険】の果に辿り着く世界とは?最後に笑うのは誰?(「ヘルタースケルター」公式HPより抜粋)


さてさて感想は・・・

THE☆


エリカ様SHOW!
って感じでしょうか?

正直このお騒がせタレント役はこの上ないハマり役でした。
主人公とキャラかぶってるし、ほぼ素で出来てそう・・・。 
やっぱりエリカ様見る分にはいいわ~。
表情クルクル変わるし
自分の見せ方をよく知っている人だなーと改めて思いました。
いやいや美人さんは画になります。


寺島しのぶ様ww
超ド級のドMぶり。
もう完全にSMの世界です(笑)
いいですね!!
『赤目四十八瀧心中未遂』の「美しい女」役より余程ハマってます。
そういえば彼女もアカデミーで助演女優賞獲ったんでしたっけ?
おめでとうございました。


りりこの部屋のインテリア。
個性的です。
この部屋の半分以上蜷川実花さんの私物だそうです。
スゴイ!


蜷川実花独特の色彩あふれる映像は見応えがありました。
ご自身が撮影された実在するファッション誌のグラビアも全て彼女が実際に撮り下ろしたそうです。細部までこだわられたビジュアルは見ていてとても楽しかったです。
女性の美と若さに対する執着。
持つものと持たざるものの埋まることのない溝・・・
心の闇
多少なりとも共感できる部分はありました。
この作品は女性と男性では印象が全く違うだろうな・・・と思います。


大変失礼ながら星2つくらいだろうなーという気持ちで見ていたのですが
思った以上に集中して普通に鑑賞できました。
岡崎京子さんの原作の漫画をぜひ読んでみたいな、と思いました。






エリカ様~~~!と思われた方
よかったらポチッ。と応援お願います。

にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村

きつねと私の12か月

2013年07月31日 | ★★★
きつねと私の12ヶ月
おすすめ度
原題:Le Renard ET L'Enfant 
製作:2007年 フランス
製作:イヴ・ダロンド クリストフ・リウー エマニュエル・プリウー
監督・原案:リュック・ジャケ
脚本:エリック・ロニャール リュック・ジャケ


今日は少女リラときつねの交流を描いた作品「きつねと私の12か月」です。
前情報は何もなく何となく観た作品でした。



美しい自然がドキュメンタリータッチで描かれた
何ともノスタルジックな作品でした。
(ルー大柴さんみたいな文章ですみませんww)



涙(T_T)ダバーでした。




最近の私はとても涙もろいのです。
子供を持ってからは特に涙腺がユルくなって
下手するとニュースでもうるうるします( ̄▽ ̄;)
加齢のせいか・・・?
でもこれってなんですかね。
得した気分です(笑)
何にでも感動できるって、お得じゃないですか?
年をとるのも悪くないもんです。



これ「皇帝ペンギン」を撮った監督の作品なんですね~。
あの独特な自然と動物へのアプローチ・・・なるほど~。
納得です!
そうそう。
鑑賞後ググってみたら面白いエピソードを発見しました。
この作品は監督自身が動物に魅せられるきっかけとなった実体験がベースになっているそうです。
少女リラに自分の幼少期を投影した本作はきっと監督にとっても思い入れのある作品なんだろうな・・・思うとまた違った目線で楽しめそうですね。



丸窓のあるフレンチカントリーなリラの部屋もかわいかったなあ。



可愛い女の子にオサレなインテリア。
動物とのふれあい。
子を持つ親になったリラと息子の会話。
いろいろとツボを押さえてますね~。
女性にはウハウハな作品かもしれません。






前情報なしで観るのって結構いいよね!と思われた方
よかったらポチッ。と応援お願います。

にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村

12モンキーズ

2013年07月28日 | ★★★
12モンキーズ
おすすめ度:
原題:TWELVE MONKEYS
製作:1995年 アメリカ
製作:チャールズ・ローヴェン
製作総指揮:ロバート・コスバーグ
ロバート・カヴァロ
ゲイリー・レヴィンソン
監督:テリー・ギリアム
脚本: デヴィッド・ピープルズ
ジャネット・ピープルズ
出演:ブルース・ウィリス マデリーン・ストー ブラッド・ピット クリストファー・プラマー ジョン・セダ
キャッチコピー:み・ん・な・消・え・る

ブルース・ウィリスもの続きで。
今日はテリーギリアム監督のSF映画「12モンキーズ」をば。
現在テレビドラマ化の話が上がっているそうですが実現するのでしょうか。
テリーギリアムと言えば「未来世紀ブラジル」ですが未見でございます。
観よう、観ようとは思うのですが
相変わらずのろまな私です。
・・・とまあ前置きはこれくらいにしてあらすじ行っきまーす。



1996年に発生した謎のウィルスにより、全人類の約99パーセントが死滅。
21正規になり地下に住んでいた人間たちはその原因を探るため、終身刑の囚人を過去へと送り出します。
手がかりは、たったひとつ。
“12モンキーズ”という言葉のみでした。




ジェームズ・コール(ブルース・ウィリス)は減刑を条件に1996年に送られるはずが、何故か1990年の世界に。
そこで未来で起こる事件を語る彼はトラブルを起こし精神病院へ入院させられ


キャサリン(マデリーン・ストウ)が主治医となります。


そこで出会ったジェフリー(ブラッド・ピット)という名のエキセントリックな男に助けられ脱走するもあっさりと捕まるコール。
いやあ。ブラピ巧い!ちょっと見直しました。(←20年近く前の映画でww)


再び21世紀に戻った彼は科学者たちから再度過去に戻るよう命じられ
今度は第一次世界大戦中の(?)の戦場へトリップ(笑)
いやいやお願いだから一発で連れてってあげてちょーだい☆
そこで囚人仲間のホセ(ジョン・セダ)に出会います。
彼もまたタイムトラベラーに選ばれていることがここでわかります。(もやもや)


なんとか1996年に辿りついたコール。
頼れる人は6年前に主治医だったキャサリンのみ。
彼女を拉致しフィラデルフィアへ向かいます。


そこでコールは街角であの猿のマークを見つけます。
2度目のトリップで「12モンキーズ」のリーダーがジェフリーであること。
ジェフリーの父親が世界的権威の細菌学者であることを知ります。


21世紀に戻ると科学者たちは嬉々として彼を迎え、刑期は免除されました。


記憶が交錯し混乱するコールですがなんとか計画を阻止しようと
1996年に3度目のトリップへ。
そこで「12モンキーズ」は事件とは無関係だと知ることとなります。
いつしかキャサリンを愛するようになったコールはこの時代に生きる決意をします。

そして空港へ
何度もみたあの夢の一コマを目にします。
見覚えのあるあのケース。
そう犯人は博士の助手だったのです。

しかし、犯人を止めることは出来ず・・・


発泡しようとするコール。


警官に撃たれたコールに駆け寄るキャサリン。


それを見つめる少年コール。


夢は現実となります。
コールには止めることができませんでした。


そしてラストシーン。

なんなくゲート抜け搭乗した助手。
隣に座ったのは、21世紀でコールに指示を出していたあの女性。
「保険屋」と名乗り挨拶。


保険屋(笑)・・・。
コールがダメだったときの“保険”ということでしょうか。




いやー。
これもまたなかなか一筋縄でいかない複雑な構成になっておりました。
過去と現在を行き来しながら観ているものもコールと同じように混乱させられる
そんな映画でした。
私はこういう「えっ?えっ?どうなってんの?」っていう感じ結構好きです。


謎の声
ホセの役割
1996年の時代にコールに歯に付けてある発信機の存在を教えたホームレス風の男
謎めいていますね~。
あ。コールが21世紀で何をしでかして終身刑になるのかも気になるところです(ぷぷ)。
本当はもう一度検証のために観てみたかったのですが、某氏にサクっと消去されていました(がびーん)

機会があればこの作品の下敷きになった「ラ・ジュテ」と
「メイキング・オブ・12モンキーズ」も観てみたいです。






お前も暇だな。まあ頑張れよ・・と思われた方
よかったらポチッ。と応援お願います。

にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村

RED

2013年07月24日 | ★★★
おすすめ度:
原題:RED
製作:2010年 アメリカ
製作ロレンツォ・ディ・ボナベンチュラ マーク・バーラディアン
監督:ロベルト・シュヴェンケ
出演:ブルース・ウィリス モーガン・フリーマン ジョン・マルコビッチ ヘレン・ミレン メアリー=ルイーズ・パーカー
キャッチコピー:それは、アメリカが最も恐れた危険なオヤジたち…


書く気になった時に書いときましょー。
復活後の一発目は「RED」。
何やら続編が11月に公開されるらしdeath☆彡
これって配給ディズニーだったのね~。
知らなんだ☆


ウォーレン・エリス&カリー・ハマーの同名グラフィック・ノベルの映画化だそうで。



そもそもグラフィック・ノベルってナニよ?
って所からはじまる相変わらず無知な私。

グラフィックノベルとは

従来の漫画とは異なり、「文学的」な内容を含んでいる云々・・・

というものだそうです。
まあ・・・漫画ですね。漫画。
それをちょいと高尚な呼び方で新カテ作った感じですか?
おっとこんなガラッパチ発言。
いけません、いけません。
アートです、アート。


話を戻します。
そうそう映画です、映画。



リタイア後の人生を謳歌していた元工作員のフランク、ジョー、マービン、ビクトリアの4人がある日突然暗殺対象者となり再び集結。
命を狙う黒幕は誰なのか?
隠したい内部機密とは・・・?
ってなストーリー。
ブルース・ウィリス、モーガン・フリーマン、ジョン・マルコビッチ、ヘレン・ミレン。
こうして見ると改めてスゴイ面子です。



この作品の見所はこの人!!


YES!


ジョン・


マルコビッチ!!(爆)
内容ブッ飛びそうな程の怪演&顔芸を披露。
素晴らしい!
ベテランの力いっぱいの悪ふざけ、最高です。



フランク一行を追うCIAの若手役のカール・アーバン。
カッコイイ・・・。(*´д`*)



細かいことは気にせずにお酒片手にガハハと笑いながら観たい1本です。



マルコビッチ最高!と思われた方
よかったらポチッ。と応援お願います。

にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村

メガトロン

2012年07月12日 | ★★★

おすすめ度:
原題:MEGATRON
製作:2008年 ルーマニア
脚本・監督:マリアン・クリサン
出演:ガブリエラ・クリス ダミアン・オアンチャ マキシム・アドリアン・ストリヌ


2008年カンヌ映画祭で短編映画部門のパルムドール受賞作。
15分という短い時間で、少年の心情を表現した作品。



8歳の誕生日にマキシムが欲しいもの-それは、ロボットの”メガトロン”


母親にせがみ、電車に乗り町へ出ることに。


電車に乗り、母親にかばんを任されたわずかな時間にある行動に出るマキシム。


ずいぶん田舎なのね★


ようやく念願のマックに到着。


残念ながらほしかったメガトロンはすでに無く、仕方なく別の商品をオーダー。
しかも、母親のかばんにはお財布がない。
・・・犯人はマキシム。
そう、電車でマキシムは母親の財布を抜いたのです。


お父さんにあうために。
「お金を持ってきてもらうから、お父さんに電話して!」と訴えるマキシム。


母親は根負けし・・・


ふたたびマックへ・・・


なんとも切ない。
子どもなりに、父親に会わせたがらない母親に対抗する姿。
いやぁ・・・
子を持つ親としてはなんともしょっぱい気持ちにさせられますねー。

しかも、メガトロンは売り切れてるし。
しょっぱすぎるぜ!マキシム君。



西の魔女が死んだ

2011年06月29日 | ★★★
西の魔女が死んだ
おすすめ度
製作:2008年 日本
製作:柘植靖司ほか
監督・脚本:長崎俊一
原作:梨木香歩
出演:サチ・パーカー 高橋真悠 りょう 大森南朋 高橋克実  木村祐一 
キャッチコピー:人はみんな幸せになれるようにできているんですよ

おばあちゃんフェチ的には観ておきたい1本「西の魔女が死んだ」です。
(なんちゅう冒頭・・・・★)

「魔女が倒れた。もうダメみたい」中学3年になった少女まいに、突然の知らせが届く。おばあちゃんの家へ向かう車の中でママから聞かされたおばあちゃんの訃報。
"魔女"とはママのママ、英国人の祖母のこと。ママとまいだけの呼び名だ。まいは2年前の日々へ想いを馳せる。
中学校へ入学して間もないあの頃、学校へ行くのが苦痛になってしまったまいは、ママの提案で、西の魔女のもとで過ごすことになった。
おばあちゃんの家系は魔女の血筋だと聞く。おばあちゃんのいう魔女とは、草木についての知恵や知識を代々受け継ぎ、物事の先を見通す不思議な能力を持つ人のこと。
まいは自分も魔女になりたいと願い、魔女になるための修行を始める。"魔女修行"のはじまりだ。おばあちゃんが課した修行とは、まいの予想に反し、早寝早起きし、食事をしっかりとり、よく運動し、規則正しい生活をするという単純なこと。そしてもう一つ、「何事も自分で決める」ということだった。(公式HPより抜粋)



大好きなおばあちゃんとの再会。
まいはしばらくおばあちゃんのおうちで暮らすことになります。


どうすれば魔女になれるか?という問いにおばあちゃんから意外な答えが。
それは“早寝早起きし、食事をしっかりとり、よく運動し、規則正しい生活をする”ということ。


早速まいは早起きをして、植物のことを学んだり


野いちごのジャムを作ったり


シーツを手洗いしたり
おばあちゃんの元で“魔女修行”にいそしみます。



ある日、近所に住む粗野な男、ゲンジ(木村祐一)の行動がどうしても許せず、おばあちゃんにそれを訴えます。ところが、おばあちゃんは一方的に彼を非難するまいをさとし、逆にゲンジをかばいます。しかし、どうしてもガマンできないまいは、彼に対し暴言を吐き、おばあちゃんと衝突してしまいます。そしてそれを最後に2年の年月が経ってしまうのでした。




いいですね。
心が和みます。
毎日を丁寧に暮らしている姿がとてもすばらしい。


当たり前のことを当たり前にすることって
なかなか難しい。

このブログでも何度か書いたことばですが
本当にそう思います。


いつの間にやら、まいと同じ目線になっていました。
ぶはは。
いい年してお恥ずかしい話ですが・・・・★

あ。
そうそう!
それから、この作品なんとも食べ物が美味しそうなのです。
裏の庭で取れたレタスを使ったサントイッチやら
手作り野イチゴジャムをたっぷり塗ったカリカリのトーストやら
手作りハーブティーやら
出来立てさくさくクッキーやら・・・・
食いしん坊にはたまりません。



映画的なストーリーも楽しめましたが、
暮らし方やインテリアなど、お手本にしたい
いろいろなエッセンスが詰まった作品でした。













病院で死ぬということ

2011年06月28日 | ★★★

病院で死ぬということ
おすすめ度
製作:1993年 日本
製作:伊藤宏一 関谷省吾 塚本俊雄
監督:市川準
原作:山崎章郎
脚本:市川準
出演:岸部一徳 山内明 塩野谷正幸 七尾伶子 石井育代 橋本妙 田村廣
キャッチコピー:“愛”だけが死を超える。


ガン告知を受けた患者の闘病の日々を、家族や医師らの姿を交えながら描く人間ドラマ「病院で死ぬということ」です。

末期医療に取り組む山岡医師(岸部一徳)が担当する四人のガン患者とその家族が登場。冒頭から入院患者の姿は固定カメラで淡々と映し出されます。作中に挿入されたドキュメンタリー的な演出がとても印象的でした。


1人目の患者
川村健二老人(山内明)の病室に妻の秀子(橋本妙)が入院してきます。
だが川村は大腸ガンであったのに対し、秀子は山岡医師が勤める病院では手掛けていない肺ガンであり、彼女はやがて他の病院に移ることになります。


夫婦の余命は短い。息子たちは父の願いを聞き、ある日彼を妻のいる病院へ連れていく事を決心します。たった30分の再会でしたが、それは家族にとって忘れられない思い出となります。


2人目の患者
40代の働き盛りのサラリーマン野村(塩野谷正幸)は自分の病名を知らず入院し、手術によりガンを取り出すことも告知を受けることもなく、いったん元気に退院していきます。


3人目の患者
女手ひとつで務めた子育ても終わり、ようやく自分の人生をのんびり過ごせるようになった池田春代(七尾伶子)。見舞いに来る慎二や和子ら子供たちと明るく語り合っています。
その後二度の手術を受けますが、回復の兆しが見られません。「もう治らないのでは・・・?」と感じ始めた春代の心は次第に荒んでいきます。その様子を見てこれ以上隠し通せないことを悟った山岡はついに彼女にがん告知をします。

4人目の患者
身寄りのない行き倒れで入院してきた藤井(田村廣)はかなり進行した食道ガンに侵されていました。
間もなく気管支を切開し声を失い衰弱。その後遺体は市のケースワーカーに引き取られます。



やがて野口が再入院してきます。野口も一向に改善しない体調に苛立ちをみせはじめ妻の容子ら周囲に当たり散らすようになります。


今から18年前の作品。
当時は告知をしないのが基本スタンスだったのでしょうか。
時代により考え方が異なるのは仕方のないことだと思いますが
自分の病状を正しく告知してもらえないことで疑心暗鬼になっていく患者の姿がとても痛々しかったです。


私は2年前に父を胃がんで亡くしました。
がんが見つかったときはもう手の施しようのないステージ4でした。
そのときは、父同席の元で家族といっしょにがん告知を受けました。
いよいよ終末を迎えるときは、在宅医療を選択し、自宅で父をおくりました。
個人的にはきちんと告知を受けることで、父も、私たち家族も少しずつ心の準備ができたように思います。

作品の中での野口も告知後に、徐々に落ち着きを取り戻し、一時帰宅をします。そして病院へ戻る2日前の夜、子供たちに全てを話し、残された日々を心穏やかに過ごします。

個人的な経験も手伝い、私にとってこの作品はとても心に響くテーマでした。
最後に明確な答えがあるわけでもなく、登場人物の様子を淡々と描かれています。
その姿がとてもリアルで切ない。

人の死を静かに捕らえた良作でした。

フレンジー

2011年06月26日 | ★★★
フレンジー
おすすめ度
原題:FRENZY
製作:1972年 アメリカ イギリス
製作:アルフレッド・ヒッチコック
監督:アルフレッド・ヒッチコック
脚本:アンソニー・シェイファー
出演:ジョン・フィンチ バリー・フォスター ビリー・ホワイトロー バーナード・クリビンス ジーン・マーシュ アンナ・マッセイ

ご無沙汰しております・・・。
しばらく放置しているうちに、またしてもアップの仕方が分からなくなってしまいました★

さて久々に書いてみようかと思った作品は「FRENZY」
ふむふむなかなか素敵なタイトルね。
晩年のヒッチコックが撮った作品で
いつか観よう、観ようと思って放置していた名作のひとつ。
ようやく重い腰を上げてみました☆


舞台はロンドン。
テムズ川沿いで政治家の演説が行われています。



その最中、首にネクタイをまきつけられた全裸の女の死体が打ちあげられます。今世間を騒がせている未解決事件が再び起こったのです。


その頃、リチャード・ブラニー(ジョン・フィンチ)は勤め先の酒場をクビになり、友人のラスク(バリー・フォスター)のところに立ち寄ります。ブラニーのピンチを悟ったラスクは競馬の裏情報を耳打ちします。しかしお金がなく馬券を買うことすらままならなかったブラニー。・・・しょっぱい★



酒に酔い2年前に離婚したブレンダ(バーバラ・リー・ハント)の経営する結婚相談所にきて、絡む元ダンナ。
めんどくさいなぁ、もう。



その翌日、ブレンダのオフィスにロビンソンという偽名を使ってラスクがやってきてブレンダを襲い・・・


ネクタイで絞殺してしまいます。


そう。
連続殺人の犯人はブラニーの親友、ラスクだったのです。

ラスクが帰った数分後、そこへブラニーが訪れますが、事務所の鍵がかかっていたため引き返そうとする姿を運悪くブレンダの秘書が目撃してしまいます。前日に口論をしていことも手伝い、彼は殺人犯として追われる身になり・・・。



ネクタイで絞殺された連続猟奇殺人事件。
次々に殺害される女性たちの死体が印象的で
ヒッチコックの緊張感あふれる演出が光る作品でしたっ。


そんな中、妻の不味いフランス料理に悩まされる警部の食事シーン。
素敵な料理を出しながらなかなか鋭い「女の勘」で推理までしちゃう彼女。
サスペンスには欠かせない(?)和みのシーンってのいいですねえ。



でもって、今回もキッチリ出演しちゃった監督のおまけ画像っ★


久々にヒッチコックな世界をたーんと堪能できて楽しかったです。
(↑こんな言葉で終わらせるなんて・・・苦笑)




2010年05月07日 | ★★★

おすすめ度 
製作:2006年 日本
製作:一瀬隆重
監督:黒沢清
脚本:黒沢清
出演:役所広司 小西真奈美 葉月里緒奈
キャッチコピー:私は死んだ。だから、みんなも死んでください・・・・・・

テラビシアにかける橋

2010年05月03日 | ★★★
テラビシアにかける橋
おすすめ度
原題: BRIDGE TO TERABITHIA
製作:2007年 アメリカ
製作総指揮: アレックス・シュワルツ
製作:ハル・リーバーマン ローレン・レヴィン デヴィッド・パターソン
監督:ガボア・クスポ
原作: キャサリン・パターソン『テラビシアにかける橋』
脚本: ジェフ・ストックウェル デヴィッド・パターソン
キャッチコピー:この橋を渡れば、またきみに会える