砂の器
おすすめ度
制作:1974年 日本
制作:橋本忍 佐藤正之 三島与四治
監督:野村芳太郎
原作:松本清張
脚本:野村芳太郎 山田洋次
出演:丹波哲郎 加藤剛 緒形拳 森田健作 島田陽子 山口果林 渥美清 松山省二 内藤武敏 稲葉義男
松本清張の同名小説を映画化した「砂の器」です。1974年の本作をはじめ何度もリメイクされている名作です。2004年にSMAPの中居正広さん主演でドラマ化されたのは記憶に新しいですね。
ある日、蒲田駅の操車場で一人の男性絞殺死体が発見されます。被害者(緒形拳)は50~60代と断定されますが身元不明。彼の唯一の手がかりは証言による東北訛りと、会話の中に出てきた「カメダ」という言葉のみです。警視庁の捜査は難航し暗礁に乗り上げます。一度は継続捜査となりますが、捜査第一課のベテラン今西警部補(丹波哲郎)とその部下吉村刑事(森田健作)は諦めずに地道に捜査を続け、やがてある1人の人物にたどり着きます。
被害者男性が東北訛りだったという事と「カメダ」という言葉を手がかりに犯人像に迫っていきます。「方言」という言語学を巧く絡ませながら展開していくストーリーは、とても興味深く引き込まれてしまいました。また、ハンセン氏病患者に対する偏見なども物語の重要な軸の1つとして描かれています。かなりセンセーショナルな描き方ではありますが、当時の風潮を鑑みる事ができます。
とても見応えのある社会派ヒューマンドラマです。やりきれない切ないエピソードの数々に「こんな時代もあったんだ」と、遠い昔の話のような気になりますが、ほんの数十年前の話。今は亡き丹波哲朗さんの渋い演技も素敵です。
心に残る邦画のひとつ。おすすめです。
・砂の器@映画生活
・前田有一の超映画批評
おすすめ度
制作:1974年 日本
制作:橋本忍 佐藤正之 三島与四治
監督:野村芳太郎
原作:松本清張
脚本:野村芳太郎 山田洋次
出演:丹波哲郎 加藤剛 緒形拳 森田健作 島田陽子 山口果林 渥美清 松山省二 内藤武敏 稲葉義男
松本清張の同名小説を映画化した「砂の器」です。1974年の本作をはじめ何度もリメイクされている名作です。2004年にSMAPの中居正広さん主演でドラマ化されたのは記憶に新しいですね。
ある日、蒲田駅の操車場で一人の男性絞殺死体が発見されます。被害者(緒形拳)は50~60代と断定されますが身元不明。彼の唯一の手がかりは証言による東北訛りと、会話の中に出てきた「カメダ」という言葉のみです。警視庁の捜査は難航し暗礁に乗り上げます。一度は継続捜査となりますが、捜査第一課のベテラン今西警部補(丹波哲郎)とその部下吉村刑事(森田健作)は諦めずに地道に捜査を続け、やがてある1人の人物にたどり着きます。
被害者男性が東北訛りだったという事と「カメダ」という言葉を手がかりに犯人像に迫っていきます。「方言」という言語学を巧く絡ませながら展開していくストーリーは、とても興味深く引き込まれてしまいました。また、ハンセン氏病患者に対する偏見なども物語の重要な軸の1つとして描かれています。かなりセンセーショナルな描き方ではありますが、当時の風潮を鑑みる事ができます。
とても見応えのある社会派ヒューマンドラマです。やりきれない切ないエピソードの数々に「こんな時代もあったんだ」と、遠い昔の話のような気になりますが、ほんの数十年前の話。今は亡き丹波哲朗さんの渋い演技も素敵です。
心に残る邦画のひとつ。おすすめです。
・砂の器@映画生活
・前田有一の超映画批評