ただのサッカーブログ

世間知らずの人間が書くサッカーを中心とした個人ブログ。2020年からはサッカー以外の事も少しずつ。

鹿児島県唯一の社会人女子サッカーチーム「サッカーも仕事も諦めない環境を」

2024-12-03 | Weblog
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鹿児島県唯一の社会人女子サッカーチーム「サッカーも仕事も諦めない環境を」…監督兼選手の松下みなみさん
2024/07/15 12:32

 鹿児島県内唯一の社会人女子サッカーチーム「MIGOCARISA(ミゴカリッサ)鹿児島」が発足から2年を迎えた。5月には九州大会で初優勝し、着実に力をつけている。監督兼選手の松下みなみさん(28)にチームの活動状況や展望を聞いた。

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 ――発足の経緯を。

 「鹿児島市の社会福祉法人『 汰功樹会たこうじゅかい 』のスポーツ事業の一環で2022年4月に誕生した。指導者としてサッカーに関わりたいと思っていた時だったので所属を快諾。自分たちで選手やスポンサーを集め、チーム名も決めた。鹿児島弁で美しいという意味の『みごち』とラテン語で笑顔の『risus』を組み合わせた」

 ――チームの概要は。

 「社会人19人、学生3人が所属している。警察官や消防士、保育士など様々。20人が県出身者で、20歳代が大半。平日の夜や土日を中心に鹿児島市小野町の人工芝グラウンドで練習している」

 ――鹿児島で社会人の女子チームは一つしかない。

 「神村学園など女子サッカーの強豪校は多いのに、卒業後は県外に出たり、やめたりするケースが多かった。受け皿をつくり、競技レベルを上げるのが目的だ。社会人は仕事との両立が難しく、やめざるを得ない人が多い。サッカーも仕事も諦めない環境を整えたいという気持ちもあった」

 ――県内外の大会で優勝するなど好成績を上げている。

 「高校生や中学生のチームが参加する県2部リーグで22年に優勝し、翌年から1部リーグに所属している。5月の九州なでしこ大会には県代表として初出場し、優勝した。認知度も上がり、スポンサーとして支援してくれる企業も増えてきた。昨年の倍以上の約40社が協力している」

――監督と選手の兼務だ。

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 「本来は監督のオファーだったが、責任をもって指導するには、プレーする姿を見せるのが大切と思った。個が強いチームではないが、選手には泥臭く結果にこだわってほしいと伝えている。体づくりなど基礎的な部分は成長している。得点力の向上が課題だ」

 ――今後の展望を。

 「5年後にプロのWEリーグ参入を目指している。まずは九州リーグ昇格のため、来年1月の入れ替え戦で好成績を収めることが一番の目標。九州にはWEリーグのチームがない。九州や鹿児島で女子サッカーの認知度をさらに高め、多くの人に楽しんでもらえるようなスポーツにしたい」

◆ まつした・みなみ =鹿児島市出身。小学4年でサッカーを始め、神村学園中等部に進学。常盤木学園高(仙台市)、日本体育大(東京)卒。膝のけがで大学卒業後に一時サッカーを離れた。鹿児島市の高校で非常勤講師の傍ら、部活動で指導。現在は汰功樹会でミゴカリッサの運営業務などを担う。


「地域に夢を」広がり期待
 女子サッカーはプロの世界も認知度が低く、待遇や環境面で課題がある。男子はサッカーに限らず、自治体が「ホームタウン」としてサポートするのと比べても見劣りがする。宮崎では新富町が社会人女子サッカーチームのホームタウンとなっている。松下さんは6月、知事や鹿児島市の市長にチームをPRした。「地域に夢を与える存在でありたい」。その思いが広がることを期待したい。(井芹大貴)



12月2日 閲覧数867PV 訪問者数557人

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