2025年令和7年1月28日(火) 神戸新聞文字起こし
昌子さんユース育成承継
「ロヴェスト神戸」GM私財投じ環境整備
サッカー前(兵庫)県技術委員長の61歳、新たな挑戦
ロヴェスト神戸GMの昌子力さん。張り替えた人工芝で
小中学生を指導している=神戸市西区
兵庫県サッカー教会の前技術委員長、昌子力(ちから)さん(61)=神戸市北区=が新たな挑戦を
始めている。「もう一回、子どもたちの面倒を見てみたかった」と、小中学生クラブの
ロヴェスト神戸(同市西区)のゼネラルマネージャー(GM)に転身。指導だけでなく、中学校
の運動部活動の地域移行を見据えた環境整備に力を入れる。
島根県出身。大体大を卒業後、神戸フットボールクラブの指導者となった。その育成部門が
1995年、発足したばかりのJ1神戸の下部組織に移管されると自身も籍を移し、99年に
Jリーグユース選手権優勝へ導いた。
2002年から約20年間、姫路獨協大の監督を務め、07年からは県協会の技術部門トップとして
選手強化などを担った。一人息子には元日本代表DFでJ1町田の昌子源がいる。
22年1月、後継者を探していたロヴェスト神戸の運営をGMとして引き継いだ。私財を投じて
老朽化した人工芝を張り替え、購入した中古のショベルカーに乗って敷地内の雑木林を整地。
コンテナ4個分の事務所を新設し、駐車場も広げた。
クラブにはスクールとチームの小中学生約260人が所属。神戸市北区に2面分の人工芝グラウンド
を設ける計画もあり、地域移行の受け皿として近隣中学生の受け入れを視野に入れる。
「ハード面だけでなく、指導者というソフト面の環境も整えたい」。17年から日本協会の
指導者資格、B級ライセンスのインストラクターを務め、3月には書籍の出版を予定。
自チームの枠を超えて後進育成を続ける。(有島弘記)
2月3日(月)
864PV |517人
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