永遠の0
2014年07月21日 | 本
うーん、久々の更新。
で、「永遠の0」。
賛否両論ありますが、間違いなのは売れたこと。当然売れるのには理由あり。
都知事選での田母神氏の応援演説やそれ以前の主張などを頭の片隅に置きながら読みはじめる。当然、読んでいるほうとしては、ややうがった見方にもなる。
批判は本人の弁を借りると
「『永遠の0』はつくづく可哀想な作品と思う。文学好きからはラノベとバカにされ、軍事オタクからはパクリと言われ、右翼からは軍の上層部批判を怒られ、左翼からは戦争賛美と非難され、宮崎駿監督からは捏造となじられ、自虐思想の人たちからは、作者がネトウヨ認定される。まさに全方向から集中砲火」
というもの。
やや無理な展開はあるのの、読みやすい文章と現代という時間軸を平行させうことによって「戦時中もの」というとっつきづらさなく読み進められる。
一部の批判にあった戦争賛美的なものは個人的にはほとんど感じられず、読んでいくほどうがった見方は消えていき、むしろそういった批判がでるのが不思議な感じがする。パクリ批判にしても、そうしたら「歴史小説は全部パクリでしょ」になってしまうし。。。
読後の感想はややむりくりな展開はあるが「面白い!!」 特に登場人物が特攻に行く前に感じたこと(文庫本持ってる方、P528の真ん中あたりからの約1P)はとにかく感動!! この文章はホントに秀逸だと感じる。
こんなに売れなければここまで批判は出なかったのではと個人的には思う。
読まなければ批判もできない。読んでない方は試しにぜひ。