基本、私はケチである。ハードカバーは買わない。文庫になるまで待つスタンス。
もちろん文庫になる前に忘れてしまったり、いつ文庫になったかわからないなんてことはザラだったが、今はスマホがあるので書店で読みたいと思った本は写真に撮って整理して保存できるようになった。
しかし、この本はどうしても読みたかった。馳星周氏が最近競馬を好きになった話を何かで読んだ。ナンバーだったか、優駿だったか、はたまたブックかギャロップか。まぁ、いい。そして氏が競馬をはじめた時にはすでに引退した馬を好きになりその子供の馬券を良く買っているということだった。また、直木賞を受賞した時に氏の故郷が馬産地の浦河だということを知った。
本のタイトル「黄金旅程」はステイゴールドがGⅠを制した香港での現地呼称であり、ステイゴールドこそ氏が好きになった馬だった。
購入するかかなり悩んだが文庫になるまで待とうと思った。が、なんとカミさんが父の日のプレゼントに買ってくれると。
やった!
競馬好きでない方が読んで面白いと思うかどうかは分からないが、私にはサイコーであった。「不夜城」の作家がこういった話を書くようになっていたのか。あっという間に読み終えてしまった。
思えば前回ハードカバーを読んだのはサイトー君から借りた「夜光虫」だ。かれこれ20年ぶりぐらいか。。。
そういえばこれも馳星周だ。