引き続き三浦しおん。
期待はかなり高かったが、それを裏切らない面白さ。
設定は完全にあり得ない。しかし、そんなものはどーでもいい。実際に行われている箱根駅伝を舞台としているから設定が気にかかるが、そもそも小説にリアリティを求めるのであればノンフィクション物を読んでいればいいのだ。
ストーリー良し、テンポも良し。そして登場人物のキャラクター良し。今回気づいたのだが、この作家の軽い文体が、それぞれの登場人物の決して軽くない過去や背景を悲壮感なく読まさせてくれる。
駅伝が始まってからレースの展開の描写はもちろん、それぞれのランナーが走りながら過去の自分、箱根を目指してからの変化を振り返る後半は絶対的に面白い。そして、その軽快な口語体の文章が登場人物への垣根を低くし、容易にに感情移入させてしまう。
レースの盛り上がり、登場人物への感情移入が最高潮にたっするレース終盤シーンはどっぷりと物語につかり、本を読んでいることの幸福感をも感じる。
レースの余韻にひたりながらのエピローグも◎。
この作家、本当に気に入ってしまった。近いうちまた読むぞ!
期待はかなり高かったが、それを裏切らない面白さ。
設定は完全にあり得ない。しかし、そんなものはどーでもいい。実際に行われている箱根駅伝を舞台としているから設定が気にかかるが、そもそも小説にリアリティを求めるのであればノンフィクション物を読んでいればいいのだ。
ストーリー良し、テンポも良し。そして登場人物のキャラクター良し。今回気づいたのだが、この作家の軽い文体が、それぞれの登場人物の決して軽くない過去や背景を悲壮感なく読まさせてくれる。
駅伝が始まってからレースの展開の描写はもちろん、それぞれのランナーが走りながら過去の自分、箱根を目指してからの変化を振り返る後半は絶対的に面白い。そして、その軽快な口語体の文章が登場人物への垣根を低くし、容易にに感情移入させてしまう。
レースの盛り上がり、登場人物への感情移入が最高潮にたっするレース終盤シーンはどっぷりと物語につかり、本を読んでいることの幸福感をも感じる。
レースの余韻にひたりながらのエピローグも◎。
この作家、本当に気に入ってしまった。近いうちまた読むぞ!