「坂の上の雲」司馬遼太郎をじっくりと読み進めている。
まだ第1巻の途中。NHKテレビ2回放送された程度のところです。
松山の田舎から子規、真之が東京に出てきて、教育を受けるところ。
明治維新の政府が混沌とした中でも西洋を意識して、教育の制度、体制を
作り上げていく、その中で人が育ち、日本を支えていく。そういう
これから彼らが日本を動かしていくそんな時代のところ。
読んでいて、教育は本当に重要だなと思う。そういう場、そして
同じ教育を受ける仲間の切磋琢磨、こんなことで人が育っていく。
振り返って、日本の今の状況を考えると、本当に新しい時代を
支える人材の教育がしっかりとできているのか、いささか心配になる。
何を教えるのか?均一な人材を育てるのではなく、大きなビジョンを
たて、それに必要な人材を育てていくそんな戦略的な教育システムが
大事な気がする。
経済界だけでもアメリカにはITを起業した人材が何人も生み出された
1995年、インターネット元年、このころアメリカはパソコンが教育の
授業で使われていて生徒一人ひとりが使えるようになっていた。
アメリカの懐の深さ、レベルの違いが日本とはあるようにアメリカに
行った時に感じました。
今日から国会は各党の代表質問が行われるが、なにか聞いて
いると〇〇の無償化、政治改革とかそんな次元のことばかり。
国家100年の計、どんな国造り、人づくりをするのかそんな
ビジョンを議論する場面があっていい。
石破首相の「楽しい日本」を目指す、???
令和の日本列島改造
賃上げこそが成長戦略のかなめ
財政健全化
年金制度 などなど、具体的なテーマ、施策はいいのですが。
それらを実際に解決、実現していくのは人、その基本となる人を
どう養成し、そだてていくのか。
人口はどんどん減少し、高齢化が進み、社会が衰退に向かう状況を
どう変革していくのか
根本的なところが抜けているように思います。