【2014年の不動産市場】
異次元の金融緩和の行われた昨年は、「アベノミクス」の効果で、不動産分野において都市部においては、明るい話題が多かったようです。
今年の不動産市場はどうなるかと問われると、過去に経験したことのない好況が続くと予想する証券会社のアナリストがいます。政府の14年1月24日閣議決定「経済見通しと経済財政運営の基本的態度」では、13年度の実質成長率+2.6%より低い、前年度比+1.4%と伸び率の鈍化を予想しています。個人消費は+0.4%と購買力低下で落ち込み、民間設備投資は業績回復と設備投資減税で+4.4%と大幅に伸びが期待されています。不動産分野は民間住宅投資は、駈け込み需要の反動から、政府の経済見通しでは▼3.2%と減少が予想されます。ただし、民間調査機関の予測値は、バラつきがあり、大きな幅があります。
民間住宅投資に対する予測値は、調査機関により大きな差がありますが、14年のオフィスビル市場は好況が続くと予想されています。また、JREIT市場も好調を維持するだろうと予想されます。東京五輪が市況を押し上げていますが、JREITの購入資金が半分近くは借入金であるので、金融政策による金利上昇を金融緩和で日銀がいかに抑えるかにかかっているようです。ただし、不動産投資の過熱による地価の高騰は、開発事業や不動産投資の拡大の阻害要因になりますので、注視が必要です。
【2014年の競売市場】
不動産競売申立件数は、09年の67,577件から10年は51,278件、11年は43,596件、12年38,873件と、連続して減少しています。リーマンショック後に、制定された「中小企業金融円滑化法」が13年3月に期限切れしたものの、金融庁の緩和継続始動があり、企業倒産の増加は免れました。さらに、大胆な金融緩和策と公共事業の積み増しによる景気の浮揚も、企業倒産の減少の背景です。
東京地裁では、12年から13年に掛けて、対象物件が1,929件から1,693件に減少していますが、総入札数は、18,397件から21,827件へと増加、落札物件数は減少しましたが、売却率は96.8%から98.1%に増加しています。入札10本以上が、779件から976件へと25%以上増加しています。競争の激化がうかがえます。13年は、対象物件にマンションの占める割合が増え、売却基準価額の2倍を超える価格で競落された物件も多いようです。
落札価格の売却基準価額に対する上乗せ率は、東京地裁の種別全体では、12年の49.87%から13年の78.25%へと、約28ほど高くなっていて、全種別平均で大きく上昇しています。さらに物件数が増えなければ、競争は厳しくなりますが、一般の不動産市場が好調なことが背景にありますので、消費税引き上げの影響で不動産需要が下がれば、強気の競争も沈静化する可能性はあります。
今後は低金利の金融状況がいつまで継続するかが、競売不動産の増加につながるか、建築費の上昇が入札価格へ弱気に変化するか、JREITの購入資金が減少して市場価格がどの程度に下落するか、大きな競売市場への要因となるでしょう。
過去にない過熱市場といわれていますが、14年中のどこかで競落状況に転機が来るとみる専門家がいるようです。
不動産市場には、低金利の状況、企業倒産増加、建築価格の上昇、消費税増税による販売価格の変化などの不確定で重要な要因があります。注意深く、今後の金融、不動産、経済動向等を見ていく必要がありそうです。
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おためし移住(ワープステイという提案)という記事が、住宅新報に掲載されています。
60年前に比べると、日本人の寿命が20年以上も伸びているのに、従来型の発想で超高齢化社会を乗り越えられるのかという問いかけです。
一つはリタイア後に、永住でなくて一時的に地方に移住してみることの提案です。疲れた心を癒す田舎暮らしといいます。ハード面では、全国約6,000万世帯のうち、10%の約600万戸が空家で、そのうち約100万戸は大修繕をしないで使用かのうという。ソフト面では、地方の不動産会社、役場、地方代表者等がコンセルジュとして連携をとり活動することを提案しています。健康寿命を延ばして、社会保障費を削減するのだといいます。
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新しいラオフスタイルの発見と、それを構築する手段として、地方の不動産競売物件や、中古物件市場に目を向けて検討してみるのも、少子高齢社会に対応した、合理的な手段だと考えられないでしょうか。
そして、今の保有財産と新たに取得した新たな不動産物件を活用した賃料収入のキャッシュフローを創りだして、生活資金を生みだすことを、貴方のポートフォリオの組み換えと合わせて検討されれば如何でしょうか。
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【徳島の競売不動産情報】
現在、徳島地裁では、平成26年4月28日現在で、24件の期間入札物件が出ています。
種目の内訳は、戸建12件、土地3件、農地9件、マンション0件です。
戸建住宅や土地をお探しの方は検討してみる価値が有るかもしれませんね。
981、jp 若しくは当社のホームページからアクセスして、売却基準価格、
所在地、残り日数等をご覧ください。
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