蔡幸娟 - 祈祷
オバマ大統領にサーバー攻撃疑惑を散々浴びせられた習近平主席でしたが、先日CIAの市民通話記録収集などをメディアに暴露したエドワード・スノーデン氏が、今度は、アメリカが2009年以降、中国と香港のコンピューターシステムをハッキングの対象としていたことをスノーデン氏の単独インタビューとして6月13日付のサウス・チャイナ・モーニング・ポストが伝えました。
スノーデン氏は、アメリカ安全保障局(NSA)は世界に6万1000カ所を超えるハッキングの拠点を持ち、その多くが香港と中国本土を標的にしているというのです。
スノーデン氏はアメリカの裏幕を暴露したことで、自らの安全については「全く安心できない」と不安な心情も明かし「香港の司法を信頼しているので、とどまり米国政府と法廷で争う」とも語っています。欧米では大騒ぎですが、習近平主席も中国当局も、これらのニュースには興味があまりないのか、アメリカに対して怒ってもいない様子です。??.J
(スノーデン氏は先月、アメリカから既に逃亡し、香港に在住しています。かつて日本に居住したことがある、日本文化のオタクと報道されています。これが、香港でなく、アメリカの同盟国である日本であれば、ニュースになる前に、アメリカCIAは握りつぶしたはずだと言う人もいます。英国紙にも情報を提供したのも報道が成功した理由のひとつかもしれません。アメリカ政府はテロ防止に必要とも説明し、スノーデン氏の暴露事実を基本的に認めました。
この事実の推定からすると日本の市民の情報もネット情報も含めて、おそらくアメリカは世界中の情報を監視しているはずなのですが、親米同盟国の日本では、イギリスのような批判議論も一切おこらず、アメリカを非難する人もなぜかほとんどいません。マスコミもただ公表ニュースを流すだけです。)
「中国もサイバー攻撃の被害者」と習金平主席はオバマ大統領に主張していたのです。アメリカからもなどと言ってはいませんでした。アメリカを刺激することは、避けたかったのでしょうか?。でも、もしかして、香港政府の意向を無視して、親米家の習近平氏は、アメリカの要望を受け入れスノーデン氏を拘束するかもしれません。
スノーデン氏は、今後はプライバシーが保護されるアイスランドなどに亡命したいと話しているそうです。(アイスランドは、1951年アメリカとの間に防衛協定は締結していますが、アメリカ軍を2006年9月をもってアイスランド国内から撤退させました。NATOには加盟しているものの、自国の軍備を持たない非武装アイスランドは小国ながらも、人権大国だそうです。2002年に江沢民主席がアイスランドを訪問した際には、抗議活動のためアイスランドに入国した、法輪功学習者とも言われる中国系活動家達は、中国政府の要請を受けアイスランド政府によって拘束されてしまいました。しかし、アイスランドの国民は、これに抗議し、多くのアイスランド民衆が抗議デモを行った結果、中国人活動家達の釈放に至りました。アイスランド与党議員を含む550名以上の市民が名を連ねた自主意見広告も新聞に出されました。その記事は、アイスランド政府の行為を非難し、人権を無視した自国の取り扱いに対して謝罪したものでした。)
しかし、おそらくアメリカは徹底して彼の意向も各国への亡命行動も阻止し、スノーデン氏のこれ以上の暴露行為を封じようとして、あらゆる権力を行使するでしょう。かつて9.11テロ容疑犯の追求では、アフガン・イラクが滅ぼされ、パキスタンにも逆らえば国を滅ぼすこともささやいた疑惑のあるアメリカです。そのアメリカの謀略の中枢を担うCIAに逆らう勇気のある者がいたとは、日本では考えることさえできません。
しかし、中国があまり騒げない、もうひとつの理由は自国もアメリカと同様の行為をしているパクリ大国だからだと思いませんか??。P
実は、中国のサイバー攻撃も先輩のアメリカの行為をお手本にしてきたからではないでしょうか??。富裕層の多くがアメリカ移住ばかり希望する中国にとって、アメリカは文化への憧れだけでなく、国の戦略目標でもあるのですから軍事大国化や宇宙大国化路線もそうですが、情報戦略までもパクッテきたからではないでしょうか?(できれば民主主義や人権をパクッテほしいものですが・・・)。P
(サイバー攻撃は、なにも今に始まったことでもないようです。2009年にネット大国の韓国行政安全部が国会の行政安全委員会に提出した資料によると、2008年度の海外ハッカーによる韓国中央行政部門への攻撃総数は29万4578回で、中国からが6万5458回でアメリカからも2万4918回あり、当時から中国とアメリカからのサイバー攻撃が圧倒的でした。しかし、アメリカ政府関係機関が直接関与していたという事実の暴露は、今回が初めてかもしれません。 )
オバマ政権もブッシュ時代から引き継がれた大規模な情報収集活動を継続していることを暴露したスノーデン氏は、米中央情報局(CIA)の元職員でした。また、アシスタントで、米コンサルティング会社ブーズ・アレン・ハミルトンなどの職員としてアメリカ安全保障局(NSA)で働いていました。「PRISM」というコードネームで呼ばれる情報活動の存在を明かすまで非常に悩んだと話し、メディアにリークした理由について、アメリカが全国民を監視する説明のつかないスパイ活動の仕組みを作り上げているからだ。と正義心のような理由を説明しています。6月6日にこの問題を相次いで報じたワシントン・ポストと英紙ガーディアンが6月9日に、スノーデン氏の要請で実名を公表しました。
一方、大衆を恐れる中国側の情報活動も、情報統制活動では、アメリカに負けていません。6月5日報道では、新浪微博で、「黄色いアヒル」(黄色的鸭子)の検索が一時できない状態になったそうです。P
1989年の天安門事件から24年目を迎えた6月4日、事件の象徴とされる「道路を走る戦車の列とそれに立ちはだかる王維林さん」の画像に映る戦車を巨大アヒルに置き換えた写真が、サイトに投稿されたためだそうです。6月9日まで香港で展示されていた巨大な黄色いアヒルのアート作品を模したパクリ・アヒル自体は、もう大人気で、中国各都市に次々と出現しているのだそうです。
6月6日、ついに中国共産党の機関紙「人民日報」が、怒りの社説を掲載しました。便乗商法による金儲け主義を強く批判し、アート作品を尊重するよう訴えて「アヒルは人類共通の文化であり、(みんなの)幼少期の思い出であり、反商業主義の純粋な芸術である」と、その芸術的価値を高く評価さえしますが「黄色のアヒルが増えれば増えるほど、ホフマン氏の反商業主義の精神からは遠ざかり、さらに明らかなことは、われわれの創造性を弱体化させるということだ」「(偽物のアヒルは)われわれの創造性と未来を損ない、ついには想像力の喪失をもたらすだろう」「わが国の革新性が低下していく様を目の当たりにすることは悲しい」と警告しています。しかし、天安門のことはさすがに、記事にできなかったようで、単なるアヒル・パクリの批判として受け止めた人は、随分と大げさな論調だなと首をかしげたようです。
大阪アヒルと香港は本物
習近平主席の訪中を機会に、アメリカ実業家の胡志成氏が6月3日に中国からの出国禁止を解かれ、5年ぶりにロサンゼルスの自宅に戻ることができたそうです。マサチューセッツ工科大学で研究をしていた胡志成氏は2004年に中国に戻り、会社を設立、車の排気ガス中の浄化装置の事業は成功を収め、現在中国の国産自動車の約半数はその装置を導入しているといいます。しかし、中国企業の部品の仕入れを断ったためとも言われる事件のため2008年、商業情報窃盗の罪で17カ月間の懲役が言い渡されました。釈放された後も、中国の出入国管理機構は出国を禁止していました。
また、5月21日にオックスフォード大学にでかけ「中国市民は目覚め、共産党は針の筵に座っている」と演説した陳光誠氏兄・陳光福のパスポート申請が受理されることになったと5月31日香港紙は報道しました。これらの措置は、中国政府が従来からのアメリカ政府からの要望に配慮した結果のようです。
(2005年に人工妊娠中絶や不妊手術治療を批判し、当局に対して訴訟を起こした盲目の弁護士陳光誠は逮捕や拘禁、自宅軟禁が数年続いた後、昨年自力で脱出しアメリカ大使館駆け込み、政治決着の結果、アメリカ留学の形式で出国できました。)しかし、陳光誠氏の母親の出国は依然認めれていないようです。(中国当局は国内の家族の安全を確保すると約束したにもかかわらず、家族は迫害に苦しんでおり「状況はさらに悪化した」と4月に米国下院議会外交小委員会で陳光誠氏は証言していました。)
(5月16日母の日特集でネット公開された、陳光誠氏の母親)かの母達の祈祷が適う日はいつなのでしょうか。
让我们敲希望钟啊 多小祈祷在心中
私達は希望の鐘をつきます いくらかの祈りが心に在ります
让大家看不到失败 叫成功永远在
皆が失敗から遠ざかり 成功は永遠でありますように
让地球忘记了转动啊 四季少了夏秋冬
地球が回転を忘れて 四季が春でありますように
让宇宙关不了天窗 叫太阳不西沉
宇宙が天窓を閉めず 太陽が西に沈まぬように
让欢喜代替了哀愁啊 微笑不会再害羞
哀愁の替わりに喜びが 微笑は恥ずかしがらず
让时光懂得去倒流 叫青春不开溜
時間を逆流させて 青春が逃げ出さないように
让贫穷开始去逃亡啊 快乐健康留四方
貧しさは逃亡を始め 快楽と健康が四方にあふれ
让世界找不到暗 幸福像花开放
世界から暗黒がなくなり 幸福の花は開放されます
让我们敲希望钟啊 多小祈祷在心中
私達は希望の鐘をつきます いくらかの祈りが心に在ります
让大家看不到失败 叫成功永远在
皆が失敗から遠ざかり 成功は永遠でありますように
让大家看不到失败 叫成功永远在
日本もかつてはパクり大国でした。企業技術のパクリはベンチマークとも呼ばれて研修もされました。
新海さんのアニメのパクりは、中国報道でもパクリと認定されました。