学校教育を考える

混迷する教育現場で,
日々奮闘していらっしゃる
真面目な先生方への
応援の意味を込めて書いています。

厳しさとやさしさ

2006-11-30 | 教育
子どもにやさしく接することは,
おそらく,どんな教師にもできることである。

しかし,やさしさだけでは
子どもは育たない。

そこで,ある種の厳しさが必要になってくるのだが,
子どもに厳しく接することは
どんな教師にもできるというわけにはいかない。

厳しさは,
苛酷さやむごさ,いじの悪さ,独裁性,独善性などと
隣り合わせであるからだ。

よほど人格的に優れた教師でもない限り,
子どもに厳しく接することは難しい。

愛情のある厳しさをもつ教師というのは
実は得がたい存在なのである。

教育再生会議が考えているという
いじめた子どもを出席停止にするという案に
私は賛成ではあるが,
果たして,この出席を停止する権限を
正統に行使できる教師が
いったいどのくらいいるのだろうか。
その点は疑問である。