有為の深山

日々の徒然由無し事

わかってないねぇ・・・

2018-06-15 | 由無し日記
 前日本協会強化本部長・栄和人氏(57)が6月14日に謝罪会見を開いた。女子レスリングのパワハラ問題で、第三者委員会でパワハラ認定を受けて以来、公の場での会見だ。
謝罪会見なのだが、世間的に謝罪会見を行いました、という体裁の会見だったように感じた。栄氏はパワハラ認定を受けたにも関わらず、相変わらずパワハラ認定を受ける前と変わらず、「コミュニケーション不足によりこういう事態になった」と発言し、なんでパワハラの認定を受けたのか解かっていないのではないかとの印象を受けた
謝罪会見ではあり、「伊調選手、田南部(力)コーチに深くおわびしたい。」とは言っているのだが、パワハラの対象である伊調選手、田南部(力)コーチには、直接、謝罪はしていないという。どうも謝罪そのものもチグハグなのだ
どうも、わかっていないらしいのである

 この栄和人氏の対応を見ていて、だぶって見えたのが、日大アメフト部の問題と日大そのものの問題だ。スポーツに関係することなのだが、問題に対する認識と対応が似ているのである。日大でも問題に対する認識が甘く、対応がチグハグだった。日大でも関係する人々は、田中理事長、監督で常任理事でもあった内田氏、会見に対応が非常にまずかった広報の米倉氏、大塚学長などなど、どうも世間に認識とずれているし、問題をごまかそうする姿勢が似ているのだ。

 そして、それが加計・森友問題で出てくる私学関係者やら、財務官僚や安倍首相、麻生財務大臣をはじめとする問題に連なる政治家たちの国会問答等を彷彿させてしまうくらいごまかし方が似ているのである。
これは一体どうしたことなのだ

これって、みぃ~んな、そろいもそろって世間から乖離して自分の姿をわかっていないのではないだろうか

ひとまず、よかったな!蒼国来

2017-03-15 | 由無し日記
蒼国来のファンではなかったのだが・・・
八百長事件での、不可解な解雇。そして、裁判からの復帰。
事件前は目つきに、ちょっとイヤなところが見受けられたような気がしてあまり好きな力士ではなかった。

でも八百長事件での解雇にはちょっと相撲協会の対応に釈然としなかった印象があったので、裁判に勝ち、復帰できたときには、よかったなと密に蒼国来に拍手を送ったものだ。
復帰後は、いろいろなことが吹っ切れたのだろう。以前の険も取れたような気がして、表情にも相撲が取れることの喜びが表れているような感じがする。

今日の勝ちは本人も言っているように、見ていた方も勝った感じがしなかった。だが、俵ぎわを残して勝ちを拾ったのは、蒼国来の蒼国来らしいところと言えないこともない。最後まで気を抜けない侮れない力士のひとりなのだ。

朝日新聞デジタルの記事がよかったので・・・

蒼国来、執念の初金星 解雇からはい上がった33歳
(14日、大相撲春場所3日目)

 もう33歳になる。やっとの思いで自己最高位の前頭2枚目まで上ってきた。「今年は勝負の年。いい相撲を取りきりたい」「1度は三役になってみたい」。最近、こう口にする蒼国来の執念が呼んだ初金星、といってよかった。
 初めての結びの一番。動きが硬い。防戦一方というか、日馬富士に攻められ、揺さぶられ続けた。のどわで起こされ、何とかいなす。頭を押さえつけられて引っ張り込まれ……。
 「勝った感じがしない」と振り返るのも無理はない。押されるに任せて土俵伝いに後退したが、最後の最後、両足が俵にかかっていた。「よく残ったなと思う」。夢中で大逆転のはたき込み。横綱を頭からダイビングさせた。
 「コツコツやってきたことが、こんなことにつながるんだな」。蒼国来にとって、この感慨はひとしおだろう。角界から1度、追い出されている。2011年4月。八百長に関わったとして日本相撲協会から引退を勧告されたが応じず、解雇された。裁判に訴え、協会の処分無効が認められたのは4年前の3月だった。
 「思い出したくない」というブランクの約2年間は筋力トレーニングに励み、四股を踏み続けていたという。中国出身のこの力士の胸には、相撲を取れる喜びがふつふつと湧いている。「自分の人生で今が一番いいかもしれないですね」。うれし涙なんて流さない。からっとさわやかな表情だった。(隈部康弘)
03月14日 20:18 朝日新聞デジタル