有為の深山

日々の徒然由無し事

何を言っても変だぞ野田佳彦

2012-05-30 | 有為深山の床屋政談
『乾坤一擲』、『不退転』。
大袈裟な言葉で自分の価値を高めようとしているのだろう。
だが本人の志に反して言葉の本来持っている価値を貶めているような気がする。

民主党が政権交代をしたときのマニフェストには「4年間は消費税を上げない」と唱っていたと思う。
デフレが続く中で消費税を上げて、景気を冷え込ませて、さらにデフレになる。消費税を3%から5%に上げたときに起こった事を忘れてしまったのだろうか。
財政赤字が世界の国の中でも突出した状態になっているのは誰も否定しないし、財政規律も大事なのは百も承知である。
だがこの巨額の財政赤字の状態が何でそうなったかの根本原因を改善もせずに、ただ税金だけをあげて、それが解消するとは誰も思っていないというのも、また真実なのではないだろうか。

野田佳彦はそういう事実を解っているのだろうか?
解ってはいないのだと思う。
野田佳彦の言葉はあまりにも軽い。
なぜ消費税増税を不退転の気持ちで実現しなければいけないのかの説明がない!
『不退転』だけが一人歩きして、転びまくっているのではないだろうか。
『乾坤一擲』の勝負を挑むなら、それは自民党に対してなのではないか。少なくとも民主党員である小沢一郎ではない気がする。

ようするに何を言っても何か変なのだ。野田佳彦。