有為の深山

日々の徒然由無し事

麒麟も老いれば駑馬となる

2011-08-05 | 有為深山の床屋政談
菅直人は厚生大臣であったときに、エイズ問題で面目躍如させ世間の喝采を浴びた味を忘れられないらしい。
喝采を浴びて快くなる気持ちは、わかるけどね。あのときとは立場も違うし、時代も変わっている。そのことを菅直人はわかってはいないのだろう。
やっていることが筋を通っていないと思われることが目に付くようになってきた。

今回、通産官僚のトップ3官僚の更迭人事の件では、それが特に目に付いた。
官僚人事は担当大臣の所管であるのは、誰でも知っていることであろうが、一部の報道機関(朝日新聞)に、それが首相の指示であるかのような記事が載ったことは、それを象徴させることだった。

海江田通産大臣が報道により、それを知り緊急記者会見を開いてまで、報道を否定するような事態に到ったは、菅内閣の醜態を露呈したに等しい。

菅直人は、すでに総理大臣としての体をなしていない!

内閣は不一致であることが閣僚から露呈され、閣僚の信をも失っているように見えてしまうこと自体、その内閣は機能不全を起こしている想像に難くない。
閣僚の信を失っているのなら、内閣改造を行えばいいと思われるのだが、それはとても困難だろうことも想像に難くない。
それは民主党内からも信を失っているように見えることから、内閣改造をしたくても閣僚を揃えられないだろうことも容易に想像できてしまう。

つまり、菅内閣は、もう立ち行かないのは明白だと思う。
ここまで来たのなら、出来るだけ早く辞めるしかないと思う。
これは、菅直人が辞意を表明したときから言われてきたことではあるが・・・

国民は菅直人の醜態をもう見たくもないし、菅内閣の迷走ぶりも目にしたくない!

菅直人の顔を見るにつけ、暗い気分になってしまう。
困ったもので、これだけ国民に希望を与えない総理も珍しい

エイズ問題に光明を当てた厚生大臣の頃の菅直人は麒麟にも映ったが、麒麟も老いては駑馬にも劣るのだ。
今の菅直人は駑馬にも劣るということなのだろう。
総理大臣でなければ駑馬で済んでいただろうが・・・