爽やかな人生復活ストーリー
人間誰でも夢がある、未来に対しての希望もある。
しかし世間の人々で、それを実現できる者は数少ないだろう。
誰もが挫折を味わい、そしてまた立ち上がる者、そのまま堕ちて行く者様々である。
しかし諦めない気持ちにこそ、希望はまた降り注いでくるのではないだろうか。
今回紹介する映画は「ミックス」。
卓球を通じて、人生の復活を成し遂げる映画である。
ストーリーを紹介しておこう。
富田多満子は、幼い頃将来を期待された卓球の女子選手。
鬼のような母の特訓を母が経営する卓球クラブで、毎日受け、疲れ果てていた。
そんな折、母が急逝する。
卓球の呪縛から解放された多満子は、普通の学生生活を送り、普通にOLとして働いていた。
ある日、江原と言う卓球界のエースが入社してくる。
多満子は彼と恋仲になるのだが、ある日彼の浮気現場に居合わせ、それがもとで、会社を辞め、傷心を抱き田舎へ帰ってくる。
彼女の田舎には、母と練習した卓球クラブは依然残っており、僅かな生徒がそこには居た。
ある日そのクラブに萩原と言う、過去を背負ったような、中年の男性が生徒として加わる。
卓球初心者である萩原。しかし彼との出会いが多満子の人生復活のカギとなるのだが..........
この映画、まずは脚本がうまい。
実に爽やかに、萩原と多満子の人生復活劇を導いている。
監督もその脚本を活かして、良い作りの映画になっている。
この監督は、長編映画2作目だが、かなり力量のある映画作りで、観る者を飽きさせない。
監督も脚本家もテレビを中心に活動してきたらしいが、映画でも観るに値する作品を撮ったと思う。
ラストシーン近くの、感動を増幅させようとするシークエンスは、若干テレビドラマ的な邪念の入った物になっていて、これだけは批判されるべきところであろう。
しかしそれを含めても、映画全体の出来は良い。
ただ観る人によっては、テレビの2時間ドラマとしか捉えられない人もいると思う。
それは人それそれなので、この映画の論点とすべきではないだろう。
私にとっては、なかなか良質の映画だと思っている。
もしまだ観ていらっしゃらない方がおられたら、是非観ることをお勧めする。
2017年、日本製作、カラー、119分、監督:石川 淳一
人間誰でも夢がある、未来に対しての希望もある。
しかし世間の人々で、それを実現できる者は数少ないだろう。
誰もが挫折を味わい、そしてまた立ち上がる者、そのまま堕ちて行く者様々である。
しかし諦めない気持ちにこそ、希望はまた降り注いでくるのではないだろうか。
今回紹介する映画は「ミックス」。
卓球を通じて、人生の復活を成し遂げる映画である。
ストーリーを紹介しておこう。
富田多満子は、幼い頃将来を期待された卓球の女子選手。
鬼のような母の特訓を母が経営する卓球クラブで、毎日受け、疲れ果てていた。
そんな折、母が急逝する。
卓球の呪縛から解放された多満子は、普通の学生生活を送り、普通にOLとして働いていた。
ある日、江原と言う卓球界のエースが入社してくる。
多満子は彼と恋仲になるのだが、ある日彼の浮気現場に居合わせ、それがもとで、会社を辞め、傷心を抱き田舎へ帰ってくる。
彼女の田舎には、母と練習した卓球クラブは依然残っており、僅かな生徒がそこには居た。
ある日そのクラブに萩原と言う、過去を背負ったような、中年の男性が生徒として加わる。
卓球初心者である萩原。しかし彼との出会いが多満子の人生復活のカギとなるのだが..........
この映画、まずは脚本がうまい。
実に爽やかに、萩原と多満子の人生復活劇を導いている。
監督もその脚本を活かして、良い作りの映画になっている。
この監督は、長編映画2作目だが、かなり力量のある映画作りで、観る者を飽きさせない。
監督も脚本家もテレビを中心に活動してきたらしいが、映画でも観るに値する作品を撮ったと思う。
ラストシーン近くの、感動を増幅させようとするシークエンスは、若干テレビドラマ的な邪念の入った物になっていて、これだけは批判されるべきところであろう。
しかしそれを含めても、映画全体の出来は良い。
ただ観る人によっては、テレビの2時間ドラマとしか捉えられない人もいると思う。
それは人それそれなので、この映画の論点とすべきではないだろう。
私にとっては、なかなか良質の映画だと思っている。
もしまだ観ていらっしゃらない方がおられたら、是非観ることをお勧めする。
2017年、日本製作、カラー、119分、監督:石川 淳一