ダーリン三浦の愛の花園

音楽や映画など徒然なるままに書いてゆきます。

明日のためにその98-彦六おおいに笑う

2013年07月24日 | 邦画
オフビートの効いた喜劇。

日本の喜劇映画は他の国のそれに比べてとても暗い。
日本人特有の人情がからむのでそれもしょうがないとは思う。
いつか日本でもカラっとした喜劇映画が製作されるのだろうか?
今回紹介する映画「彦六おおいに笑う」は昭和初期の一種喜劇映画だが日本映画には珍しく非常にクールかつオフビートな笑いが効いた一本である。
ストーリを紹介しておこう。
立ち退きを迫られているビルに居候をしている彦六。
彼はどんな立ち退き工作にも全く動じることなく居座りを続ける。
あの手この手で立ち退き工作をされても全く不動である。
彦六はこのまま居候を決め込んでしまうと思われたのだが......
ラストはとてもあっけない。
でもそのあっけなさがとても良い。
映画のつくりが見事である。
僅か1時間程度の映画ではあるが見るべきところは多い。
このような映画が昭和の初期につくられていたことは驚きである。
残念ながら未媒体化作品ので今は観ることができない。
是非とも媒体化して欲しい作品である。
もし媒体化されたのなら観ていただきたいお勧めの一本である。
1936年、日本制作、日本映画、モノクロ70分、監督:木村荘十二。

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