爆走する「苦渋列車」
現代の日本において「定職」を持たない人も数多くいる。
人は「定職」をもつことによって「社会的ステータス」「生活の安定」を得ることができる。
絵に描いたような平凡な家庭が一番であると言う事は私も否定しない。
今回紹介する映画は「苦役列車」
第144回芥川賞を受賞した小説の映画化である。
ストーリーを紹介しておこう。
あることをきっかけに幼くして家庭離散になった主人公北町貫多。
彼は中学を卒業後港湾で日雇い労働者として生活していた。
或る日彼は同じ港湾で日雇いとして働き始めた日下部正二と知り合いになる。
彼らは友達として交流をし、貫多のあこがれの女性康子とも正二の仲立ちで友達としての交際を始められるようになる。
一見順調に見える貫多の人生であったが......
とにかく主人公の貫多が凄い。
自分にとって人生の悪い選択ばかりをする。
まさに爆走し堕落してゆく機関車のようなパワフルさだ。
しかし私はその彼の生き方に自分自身のある部分を見た気がした。
きっとこの映画を観た人の中にも自分自身のある部分を彼に見出した人も多いと思う。
ラストの彼の背中に私たちは彼の将来の何を見出すのだろうか。
監督は以前ブログで紹介した「リンダリンダリンダ」を撮った山下敦弘。
今回もちょっと映画のつくりとしては荒いがなかなかしっかり撮ってある作品だ。
或る意味、内容的にヘビーなので広くお勧めできる映画ではないが興味をもったら観ていただきたい。
近日中に私は原作も読むつもりである。
2012年日本製作、2012年日本公開、カラー114分、監督山下敦弘。
現代の日本において「定職」を持たない人も数多くいる。
人は「定職」をもつことによって「社会的ステータス」「生活の安定」を得ることができる。
絵に描いたような平凡な家庭が一番であると言う事は私も否定しない。
今回紹介する映画は「苦役列車」
第144回芥川賞を受賞した小説の映画化である。
ストーリーを紹介しておこう。
あることをきっかけに幼くして家庭離散になった主人公北町貫多。
彼は中学を卒業後港湾で日雇い労働者として生活していた。
或る日彼は同じ港湾で日雇いとして働き始めた日下部正二と知り合いになる。
彼らは友達として交流をし、貫多のあこがれの女性康子とも正二の仲立ちで友達としての交際を始められるようになる。
一見順調に見える貫多の人生であったが......
とにかく主人公の貫多が凄い。
自分にとって人生の悪い選択ばかりをする。
まさに爆走し堕落してゆく機関車のようなパワフルさだ。
しかし私はその彼の生き方に自分自身のある部分を見た気がした。
きっとこの映画を観た人の中にも自分自身のある部分を彼に見出した人も多いと思う。
ラストの彼の背中に私たちは彼の将来の何を見出すのだろうか。
監督は以前ブログで紹介した「リンダリンダリンダ」を撮った山下敦弘。
今回もちょっと映画のつくりとしては荒いがなかなかしっかり撮ってある作品だ。
或る意味、内容的にヘビーなので広くお勧めできる映画ではないが興味をもったら観ていただきたい。
近日中に私は原作も読むつもりである。
2012年日本製作、2012年日本公開、カラー114分、監督山下敦弘。
『苦役列車』さっそく鑑賞いたしました!
見事なろくでなしぶりもここまで来ると爽快ですよね。笑
友達や女性、物事全てにおいて卑屈で、夢や希望もない主人公……なのにどこか憎めない。。
三浦さんの仰るとおり、誰にでも怠け癖やろくでなしな一面を持っているし、逆にこういう人間も案外いるのではないでしょうか?
実際私は主人公の貫多が卑屈になりすぎてしまうところに共感してしまいました。笑
なので主人公に感情移入出来てとても見やすく楽しめましたよ!
堕ちるとこまで堕ちようが、クズはクズなりに不器用に生きる、その姿はひたすら純粋で真っ直ぐで素直に応援したくなります
それでも人は生きていく。。
そんな背中を軽く押してくれるエールのような映画でした!
何より演じた森山未來さんが素晴らしかった、北町貫多はこの俳優さんじゃなきゃ駄目ってくらいハマり役でしたね
『リンダリンダ』もそうでしたが、山下監督は若者の肖像と言うか感情を掴むのがうまいですよね(・∀・)脱帽です!