赤い 通帳入れ

   

最近の皮細工の作品です

図柄をそれなりにヒントを得て考えて

彫りこ彫りこみ　描いて染色する前まではすごくお気に入りだったのに

ドンドン進んでいくうちに　思い描いていたのとは違う

そんな気がしながらやっていくうちに

なんでバックを赤にしたんだろう・・・・と後悔をした

しかし　もう遅い　出来上がれば何とかなるかもしれない

そう思いながら　かれこれ6ヶ月はかかった

月2回の教室ですが　その間に

教室に行きたくなくなった

何か突然　人の声にトゲがあり何か含んでいるように感じ

以前のことがフラッシュバックしたように

仲間が自分を追い込んでいるような気がした

やっと　集団に心が開いたと思い楽しく通った教室なのに

 

もう　やめようと　嫁に気持ちを打ち明けると

「お母さん気のせいですよ　今日一回行ってみるとなんでもなかったように思えるから」

という

背中を押されたように　行って見た

そういえば　なんでもないような気がした

 

まだ　時折　古傷に風が吹く

年をとったのかなぁ

皆いい人ばかりなのに

 

ってわけで　上記赤い皮細工バッグは　お札2百万円は入るらしい

真っ赤にしたのは　その当時の心が攻撃的になっていたのかも・・・

作り始め思い描いたのは真っ白の椿に　バックは薄茶にしたかったのに・・

 

真っ白の椿に　少しピンクや赤をぼかして　ごまかした作品

見るたびに　揺れた心の風に　寂しい思いがする

 

この作品　通帳入れ（？）のつもりでつくったんだけど

中身が濃ゆくなるのを願うばかりだ

 

えっ　　赤字に？　ってですか？

 

イエイエ　本物のお札を2百万以上それよりも・・・・

ニヤリ