送付国:フランス
宛先人:考古学に興味がある男性
切手:ラ・ポスト共同発行70円
ラ・ポストはフランスの郵便事業者。
ポスクロ公式の自己紹介文には使用言語を明記する欄があるのですが、意外とフランス語と明記している方が少なく、結局フランス在住者にしか使っていない切手です。
絵はがき:長野県の森将軍塚古墳館のノベルティ。
このはがきは昨年10月に訪れた時にいただきました。
何で無料で配布しているのかな?販売すればいいのに…と思っていたら、よく見ると「更埴市森将軍塚古墳館」と書かれていました。
2003(平成15)年に更埴市(こうしょくし)は平成の大合併で千曲市(ちくまし)になってしまったので、もう販売はできないし、ノベルティとして積極的に配布できないと判断されたのでしょう。
その割にはとてもきれい(焼けがない)ので、倉庫から発掘されたモノなのかな?
平成の大合併では、各地の文化施設で同じように「販売できないノベルティ」が大量に発生したと聞いたことがあります。
オリジナルグッズだとどうしても施設名にその地方自治体の名称が入るから、処分しようにも処分できない在庫になって、資産台帳にも載せられず頭を抱えた…と。
結局当時のいきさつを知らない人たちが配置されて、こうやって無料配布の対象になるそうですけれど。
文章面の装飾:インコちゃんシール等。今回は、切手の耳も一緒に貼っているので、装飾は控えめです。
お相手は切手も好きだそうです。
ラ・ポスト共同発行のデザインは、両国で殆ど切手のデザインは同じなのですが、耳の部分がかなり違います。
お相手が今年フランスで発行された切手デザインと見比べてくれたらいいな、と思っています。
内容:私は学生時代に歴史学を学んだけれど、交通史と経済に興味を持って学んでいました。今は考古学にも興味を持っています。
絵はがきは、4世紀の典型的な古墳です。この古墳の形は当時の中央集権国家の影響があることを意味しています、と書きました。
選んだ理由:考古学に興味があるなら、やっぱり古墳かな?と思って選びました。
しかし後から、土偶も良かったな、とかいろいろ思い出してしまいました。
ポスクロでは、お相手が「歴史に興味がある」という場合、たいていはヨーロッパの歴史のことです。
だから「城が好き」は、たいてい「ヨーロッパの城が好き」ということになります。
今回も「考古学が好き」は、おそらくヨーロッパの遺丘のことなんだろうな、と思っています。
遺丘(いきゅう)は、遺跡が積み重なった遺跡のことで、層ごとに時代が追っていけます。
日本では家が建て替えられる時、その残骸を始末してから建て替えますが、ヨーロッパではその上に家を建ててしまうことが多いそうです。
自然災害が少ないからできる建築方法だと思っています。
それでも日本の前方後円墳は世界的には変わった形で面白いと思ってもらえるかな?
とくに森将軍塚古墳は、きれいな形が作れないけれど、平野を見下ろす山の中腹に作りたかったから、いびつになってま意地で前方後円墳を作り上げた根性がスゴいな、と思っています。
今回もお相手まで無事に届きますように。
☆☆☆20220107追記☆☆☆
お相手から受取登録をいただきました。