makoto's daily handmades

お手伝い 4月4回目 摘果

今回も摘果です。

朝7時半から昼休憩を挟んで午後3時まで。

両親、兄、私、途中から義姉も作業をしました。

作業自体は前回までと同じで、日焼け止めクリームを塗ったくっていました。

午前中はグングン気温が上がって、少し厚着気味の私は少々暑さにやられそう…。

昼休憩の時に服を着替えて薄着にしたら、午後から強風に。

しかも丘の上の果樹園、脚立の上に乗っての作業で吹きさらし。

身体が冷えちゃうよ~と思いつつも、日差しはキツくて、暑いンだか、寒いンだか分からなくなるような感じです。

自身の記録メモとしてもこの記事を書いていますのであしからず。

薄手長袖の重ね着がいいみたいで、頭は手ぬぐい、口元はチューブラー、首元はネッククーラーを乾いたままマフラー巻きで着用。

見た目は完全なる盗賊スタイル。

私はつばつき帽子(ゴルフ場のキャディさん帽)を持っていないし、摘果作業でつばつきは苦手なもので。

なにせ春は風とともに花粉や黄砂が含まれていまして、日焼け止めクリームもタップリ塗っているから、目以外は覆ってないと顔にいろいろなモノが付着します。

できることなら目もゴーグルなどで覆いたいくらいです。

 

さて作業では果実の大きさも判別がしやすいくらい育ってきました。

季節の流れを果実の育ち方で感じられます。

 

農作業の基本的な流れは、何十年経ってもそう大きく変わらないのですが、例えば15年くらい前とは肥料の施し方はまったく変わっています。

環境保全型農業という言葉が出てきて25年くらい経ったかな?

これは今で言うSGDsの一環なのですが、おかげで肥料も農薬も使用量は必要最低限になってきました。

 

果樹栽培にとってこの先の技術革新は、AIとドローンなどによる自動栽培になることでしょう。

例えば私が今季手伝った人工交配は、現在の技術では液体花粉という技術があります。

これは溶液に花粉を溶かし込んで(厳密には花粉を溶液にコロイド状にする)、噴霧器で噴射して人工交配する方法です。

人工交配では天気に左右されるのですが、液体花粉を使えば天候に関係なく受粉作業が可能です。

現在は手動で人間の手を使って使用しますが、もしAI搭載ドローンで噴霧器も搭載できれば、自動人工交配が可能になります。

そうなれば、人力はほぼ不要になります。

今やっている摘果もドローンにカッターを搭載すれば自動処理できるようになるでしょう。

私の実家では導入していませんが、兄の仲間の果樹園では、すでにAI搭載自動草刈り機(まるでロボット掃除機)を導入していて、これも人力不要です。

そう考えると、人手が減るので農業自体に人手は今ほど必要無くなって効率化が進むでしょう。

 

と、ここまではAIやドローンの農業技術への応用の理想のお話。

実情について少し兄から教えてもらいました。

すでに自動収穫機械の研究は何年も昔から神奈川県主導で行われているそうですが、実用化には程遠いそうです。

果樹の収穫の目安は色付き具合なのですが、人間の目は朝日でも日中の日差しでも判別ができるのですが、機械では太陽光下では大変難しく安定した光量の夜間の光量で判別するそうです。

 

ここまで聞いて、私はダメだこりゃ、と思いました。

だって神奈川県の果樹園の大半は、住宅地との混在地域に存在します。

夜中ずっと一定の光量ではなく、近くを自動車が無灯火で通行するワケもなく、人家があればその日によって消灯時間が違います。

日中の光量で判別が難しいなら、夜中の光量で判別できるハズないもの。

夜中なら光量が一定なのは、集団栽培をしている地域の話で、私の実家周辺ではハナから技術導入の検討にもならない条件です。

兄に「ここの果樹園じゃあお話にならない研究だね」と伝えたところ、兄も同様に考えていて、「オレがくたばるのが先かなって話だな」とのこと。

進行中の病気を抱える兄渾身のブラックジョークです。

 

だって自動収穫機が開発されたとして、私の実家のような丘陵地に果樹園がある場合、この未舗装、雑草生、斜面地で一度にどのくらいの量を収穫するおつもりで?

うーん、あと30年すれば実用化できるのかな?

その頃、当地に個人経営の果樹園が生き残れているのか、というそもそも論です。

次回も楽しくお手伝いしたいです。

 

☆おまけ1☆

祖母が無人直売で販売している花をご紹介。

これは小麦で、花束の素材にしています。

でも本来、この小麦を作付けする意味は食用でもないし、花束で販売するためでもありません。

私が住む地域ではお盆の迎え火や送り火(お盆火と呼びます)は大麦の麦藁を使う風習があります。

今は大麦の代わりに小麦の麦藁を使っています。

お盆火はその年の夏に収穫した麦藁を使うことになっているから、少しですが栽培し続けている、というだけのことです。

☆おまけ2☆

農作業通路の真ん中に生えてきたタケノコ。

見つけた私が掘りあげました。

20センチくらいの小さなタケノコだったので、自販機直売所で販売するほどでもないので、義姉に持って帰ってもらいました。

実家では昔からシャベル(スコップとも。立って使う柄が長い土掘り道具)でタケノコ掘りをするので、私も久々に使いました。

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