先日、MIFさんから「お前さんがバイクに乗らないと、オレはまた実家までバイクで行かなきゃならない」と言い出しました。
そう、私は週1度バイクに乗ることを条件にMIFさんにヘルメットとバイクグローブを買ってもらいました。
ゴールデンウィーク中に2度ほど家の近くを走りましたが、なにしろ怖い!
でも約束を違える訳にもいかず、昨日、10キロほど離れた川崎市多摩区の生田緑地(いくたりょくち)までツーリング。
この距離でツーリングとは笑っちゃいますが、今の私の限界です。
今回は写真が多いのでお暇な時にお読みください。
この道、なんだこれ、知らないぞ…。
私が写真撮影した場所がバイクや自転車置き場になっているのですが、私が知っている感じとどうも違っています。
私が知っている頃…20年前にバイクに乗っていた当時じゃあない?
いや10年近く前にこの道の工事を知らなくて、工事渋滞に巻き込まれたことがあったような記憶が湧き上がってきました。
よくよく観察していたら、私がいる位置は以前は民家があった場所じゃあないか?
たぶん道路拡張などで民家の位置が変わっているみたいです。
平成の始め頃までは、写真のコンクリートで覆われたのり面は露頭だったし、地層が見られる場所とし地学本で紹介されていたンだけれどな。
私の1番古い記憶だと、自動車のすれ違いができないような急坂だったし、露頭が崩れて来ることがあるのか、いつも道路が土で汚れていたなぁ、と思い出しました。
この分だと、今回の訪問で記憶のアップデートがたくさんありそうです。
これも初めて見た看板。
石垣とか石の看板が無くなっているし、左側のビジターセンターも初めて見ました。
駐車場も立体駐車場になっていて、ここ本当に生田緑地?と見覚えがあるところと初めて見るところがごちゃ混ぜで、不審者みたいな行動になっていました。
看板が新しいし、キレイ!
ここは日本民家園という施設で別途入館料が必要です。
昨日はここのショップ(入館料不要のフリーエリア)に立ち寄りました。
オリジナルポストカードを購入しに来ました。
5枚入り2種類を1セットずつ。
全部別の絵はがきかと思ったら、2枚被りでした。
ポスクロを始めて、手持ちのポストカードに日本らしさを感じられるモノが殆ど無いことに気づいて欲しくなりました。
ここは野外博物館で、建物が文化財。
全国から集められた民家なので、じつは海外の旅行サイトでも高評価の施設です。
たぶん都心から1番近くで本物の合掌造りの家屋を見られる場所じゃあないかな?
本当はここでポストカードを購入したら帰宅するつもりでしたが、まだ体力と気力がありそうなので、ちょいと緑地内を散歩することにしました。
新緑でとても清々しい気持ちになりました。
なんだ?これ??こんな麦わら帽子みたいな建物だったっけ?
もしかして、プラネタリウム?
市の広報で建て替えたって知っていましたが、キレイすぎてビックリ。
それに、ここには国鉄の客車と、いつ販売員がいるのか分からないようなほぼ閉店しっぱなしの売店があったのに。
思っていた位置とはずれた場所に客車がありました。
私が小学生の頃の遠足で生田緑地に来たとき、雨でこの客車の中でお弁当を食べた思い出があります。
先ほどのプラネタリウムは、今は宙(そら)と緑の科学館という名前で、プラネタリウムと科学館が併設されていました。
青少年科学館と併設(別建物)のプラネタリウム時代しか知らない私には、驚きの連続です。
川崎市にはタヌキもいるよ!
地図は川崎市の形。
よくウナギの寝床といわれるけれど、私は子ども時代に「首なし人魚姫」と思っていました。
人魚姫の尾鰭、犬掻きみたいな腕…ほら、首なし人魚姫と思いませんか?
多摩川の水源地。グレーっぽい色が川崎市。
首なし人魚姫の頭が大爆発して噴煙が出てる…そう思ったのは、私だけでしょうね(苦笑)
たくさん野鳥の剥製がありますが、本当は爬虫類もたくさんあって、なかなかにビビりまくりでした。
私は爬虫類が苦手。
なんだろ、この違和感…。
昔の青少年科学館時代しか知らないので、随分予算をつけてもらってキレイになったなぁ、と感心するばかりです。
予算がない中で手作り感あふれる感じが好きだったので、いまどきは模造紙に書き込んで…なんて言う展示はないよねぇ、と。
今も昔もここに機関車があります。
この機関車は新鶴見操作場所属だったそうです。
私は子どもの頃、絵本「きかんしゃやえもん」のモデルはこの機関車のことだと思っていました。
やえもんは最後に博物館に引き取られて、みんなに愛される機関車になったから。
子どもの頃と違うのは、ピカピカ塗装ともう少し油臭い臭いがしていたこと。
機関車近くの広場。こんな場所、あったか?とかなり戸惑いました。
記憶が曖昧だけど、噴水があったはずなんだけれど。
メタセコイアの林。
子どもの頃の記憶では、足元が舗装されていなくて赤土で、ジメジメ、グチャグチャのイメージしかないンだけど…。
ローム斜面崩壊実験事故の慰霊碑です。
50年程前、ここの斜面で土砂災害の実験を行った際に様々な行き違いで15名が亡くなりました。
私が小学生の頃、生田緑地は遠足で行くような場所でしたから学校の先生から教わりました。
慰霊碑なので、この周りは鬱蒼とした林で子どもだけで行ってはいけないという印象だったけれど。
岡本太郎美術館。
平日なのになんだか人が多いな、と思ったら今は春のばら苑の公開期間でした。
ばら苑は、少し離れていますが旧向ヶ丘遊園地のばら苑を川崎市が引き継いで春と秋に期間限定で公開しています。
今年知ったのですが、このばら苑の管理ボランティアに、私の中学時代に習った先生が関わっているそうです。
太郎氏もマスク姿。
ここはフリースペース。
実際に座ってもいい作品ですが、なんか座りにくい…。
太郎氏のお母様で作家の岡本かの子氏が川崎市出身で、太郎氏も川崎市に何度も来ているし、たくさんの作品を川崎市に寄贈されたことでこの美術館が作られました。
なおこのフリースペースの作品は、写真撮影可です。
美術館の裏手には専修大学の校舎が見えました。
私の親戚の方で、この学校に通っていた方がいます。
私より15歳年上の方ですが、この校舎をご覧になったらやっぱりビックリするでしょうね。
古い校舎しか知らないと思うので。
お腹が減ったなぁ、と時計を見たらもう11時半。
午前中で帰宅するつもりだったのでここから引き返しました。
そう言えば、入口近くに菖蒲園があったはず…と立ちよりました。
あら、まだ早かったかっ!
じつは幼稚園児の頃、叔母と兄と私の3人で遊びに来たとき、ここで蛇に遭遇。
私は蛇が苦手で震え上がるほど怖かったので、以来、菖蒲園には近づかない主義でした(苦笑)
あとからパンフレットを読んだら、ショウブの見頃は6月上旬からだそうです。
ここからバイクで帰宅しました。
いただいて来たパンフレット類をよく読みました。
昼近くなるとばら苑から人がたくさん流れてくるのか、平日とは思えないくらい人出が多かったです。
それと「科学館だより」がカラー印刷になっていてビックリ。
私が小学生の頃は黒インクのガリ版だったのに。
いつも「生田緑地観察会」と「星を見る夕べ」の案内が書かれていて、行ってみたかったけれど、うちの親は連れて行ってくれないよなぁ…と思っていたモノです(苦笑)
私が読んでいた「科学館だより」は、楽しげな様子が手書き文字やイラストからも感じられたけれど、今はカラー印刷でないと手にとってもらえないのかしら?
持ち帰る時に折れちゃったけれど、このパンフレットの上部の写真がわたしの思い出に近いです。
この丸いドーム状の建物がプラネタリウム。
今あるプラネタリウムは、川崎市出身の大平貴之さんが開発したメガスター(プラネタリウム投影機)の最新鋭機が設置されています。
あまりにも久しぶり過ぎて、生田緑地がこんなところだったっけ?と思うことばかりでした。
また僅か10キロ程度の場所でも、普段行こうとは思うことがなかったのが悔やまれます。
今回はバイク運転に慣れることが目的でしたが、それ以上の収穫があった気分です。
時期的に人流がこんなに多いとは思っていなかったので、もう少し人出が少ない時期を選んでまた訪れたいと思います。
今回は行かなかったけれど、枡形山という中世城郭(枡形城)があったり、横穴があったり、1日いても見るものはたくさんある場所です。
バイク運転にはまだまだ慣れないけれど、MIFさん、ツーリングの機会を与えてくれてありがとうございます。