私は、一筆書きのルートが大好きだ。家を出てから、帰宅するまでの間、同じルートを通るのはつまらないと感じるのだ。
さすがに通勤ルートでは同じ路線を使うことになるのだけれど、行きはバスに乗るが帰りは歩いて帰るなどささやかな抵抗を試みている。
これを「ヒトフデ」と呼んで、個人的な楽しみにしている。
さて、昨日紹介した「準西国稲毛三十三所観音霊場」は、どう頑張ってもヒトフデができない。
私はすべて徒歩巡礼する気持ちはないので、おもにバス路線と電車を使うつもりで地図と路線図をにらめっこして、場合によってはポイント間を徒歩30分程度を使ってもできないのだ。
札所を番号順に回らなければ、できるのだろうか?と思ってみても、どう頑張ってもヒトフデができない。
じゃあ、自家用車で…と思ったところで、駐車場があるのか、ないのかも分からないし、巡礼に路上駐車はちょっと気が引ける。
だってご近所の方に迷惑をかけてまで巡礼の意味があるのか?という気分になるのだ。
前回(12年前)に聞いた話では、自家用車を使えば2日間ですべて回れるそうだ。
しかしながら、路上駐車もかなり多くて、ご近所から苦情が出ている場合もあるそうだ。
また徒歩で踏破するものいいが、ご開帳期間は2週間ほどで、なかにはこの期間しか基本的に御朱印を発行してくれない札所がある。
そうなると、健脚で土日以外にも時間が使える人でないと徒歩での踏破はちょっと大変かもしれない。
そこで公共交通機関を使うのが良さそうだ。
地図と路線図とをにらめっこすると、市内に霊場が多いので、やはり川崎市営バスの1日乗車券(1日400円で市バス乗り放題)を使うのが良いかと思う。
ただし、市営バスだけではなく、小田急バス、東急バス、JR南武線、東急田園都市線、小田急小田原線は使うことになるだろう。
たった2週間程度の期間なのだから「準西国稲毛三十三所観音霊場フリーパス」があればいいのに。
もしフリーパスがないのなら、コミュニティーバスがあればいいのに…どうせヒトフデができないのだから。
こんなことを思っていたら「とりあえず巡礼コースの提案を私が作ればいいんじゃいいのでは?」って思った次第。
実は、「準西国稲毛三十三所観音霊場」のホームページは探し当てたんだ。
ただし、どこの誰が運営しているのかは知らないけれど、スポンサーはちゃっかり載っているわけ。
なんか金のニオイがプンプンするわけだ。
その点、私なんて川崎市内に住んでいる一介の市民が提案するのだから、誰に文句を言われる筋合いもない。
じゃあ、いっちょやってみるか…という感じで、ブログのカテゴリに「準西国稲毛三十三所観音霊場」なんていうのも作ってみた。
私よりもよりよい提案をする人も多いだろうけれど、とりあえず、春のご開帳までは続けて掲載していきたい。
【追記:2014年2月20日追記】
私は、散歩として準西国稲毛三十三所観音霊場を紹介する。
だから、巡礼の心得や装束、縁起については他のホームページのありがた~い記述を参考にしていただきたい。
なぜなら、私は、この霊場巡りをつうじてもっと地元の川崎を知っていただきたい、身近に感じていただきたいと思うからだ。
しかしながら、信仰の場を訪れるにあたり下記のことは心得ていただきたい。
【信仰の場を訪れる心得】
1.お寺さんの周辺や境内では大声でしゃべったり、むやみに写真を撮ったり、ゴミをポイ捨てしたり、関係者以外立ち入り禁止のところに関係者でもないのに勝手に入ったり、境内近くに路上駐車をしたり、植栽や建物などを傷つけてはいけません。節度を持った真摯な心でお寺さんに敬意を払いましょう。
あなただって、自宅周辺で知らない人が大声でしゃべったり、むやみに写真を撮られたり、ゴミをポイ捨てされたり、勝手に庭や自宅に入たり、自宅前に路上駐車されたり、庭の植物や家を傷つけられたら、びっくりするでしょ?同じことです。
2.お寺さんの方やボランティアの方に敬意を払いましょう。この方達によって運営されています。お寺さんのご協力によって、こういったご開帳巡礼を体験させていただいているという感謝の気持ちが次の巡礼シーズンを気持ちよく迎えられることになります。注意や指摘をされたことを逆恨みしてはいけません。素直にいうことを聞きましょう。
あなただって、自宅に知らない人が訪問してきて、あなたのことを無視して勝手に家の中や庭をウロウロしていたら、注意や指摘したいことも少しはあるかもしれないでしょ?同じことです。
3.境内で飲食する場合は、お寺さんの方やボランティアの方に一声かけてから。ゴミは思い出とともに持ち帰るのはもちろんのこと、場合によっては、眺めの良い場所などを教えてもらえることもあります。
あなただって、自宅の庭やベランダ、玄関で知らない人が勝手に食事をしていたら、ビックリするでしょ?同じことです。
4.トイレや水場がないお寺さんがあるかもしれない…と心得ておきましょう。私がブログ内で紹介するときは、駅からの道程や自治体が運営している施設をなるべく紹介しているつもりです。もともとお寺さんのトイレは、お寺さんの関係者(ご住職や檀家さん)のためのものです。お寺さんでトイレを借りる場合は、お賽銭を奮発するくらいの気持ちで。
あなただって、知らない人に自宅のトイレを貸してくださいっていきなり言われたら、びっくりするでしょ?同じことです。トイレを貸してくれたお礼に…とちょっとしたプレゼントをいただけたら、少しは気持ちが落ち着くかもしれないですね。
5.お参りの際は必ずお賽銭を忘れずに。信仰の有無にかかわらず、巡礼をするのならお賽銭は必要経費と心得ましょう。
この巡礼では全部で35ヶ所あるので、各所5円玉をお賽銭として納めたら、175円。あなたにとってお高いですか?信仰の有無にかかわらず、お寺さんという空間を利用させていただいたのですから、その気持ちを表しましょう。
6.御朱印集めをするかどうかはあなた次第。巡礼には御朱印帳がつきものですが、1ヶ所あたり300円の浄財が必要ですが巡礼記念になります。信仰の厚い方のなかには、自分の棺に一緒に納めてもらいたいと思っている方もいるほどです。一方で、御朱印あつめはスタンプラリーくらいに思っている方もいるのも事実。このブログでは信仰の有無に重点を置いていませんので、御朱印集めについてはお気持ち次第とします。ただし御朱印集めをしていない方が、御朱印集めをしている方を中傷・非難するのはいただけません。その逆も同じで、御朱印集めをしている方が、御朱印を集めていない方を中傷・非難することはいただけません。
あなただって大切にしているモノや趣味を他の人からけなされたら悲しくなるでしょ?同じことです。
7.助け合いの心を忘れずに。巡礼道中は、意外と坂道や段差があって、転んでしまうことがあります。またお寺さんの近くに自動販売機もお店もコンビニもないこともあります。困っている人がいたら、手を差し伸べましょう。
もしあなたが転んでも、誰も助けてくれなかったら悲しくなるでしょ?同じことです。
以上のことは守ってくださいね。