日本経済新聞紙の見出し「地域間送電網を複線化」を拝読しました

　2020年10月31日に発行された日本経済新聞紙の朝刊一面の見出し「地域間送電網を複線化」を拝読しました。

　サブ見出しは「政府　再生エネ普及後押し」です。

　この記事のリードは「再生エネルギ拡大の妨げになっている送電網の弱点を解消するために、政府は送電網を複線化して増強する」と報じています。

　記事では、電力は発電所から送電網を使って、各地域に電気を送っていますが、火力発電所・水力発電所などからの送電網に、太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーでつくった電力を乗せて送るには、送電網が不十分といわれてきました。

　特に、都市部に送る送電網が不十分といわれてきました。

日本経済新聞紙のWeb版である日本経済新聞　電子版では見出し「再エネ普及へ　地域間送電網を複線化」と報じています。



　この送電線の課題は、10月26日に菅義偉(すがよしひで)首相が所信表明で「温暖化ガス　2050年実質ゼロ」の方針を打ち出したことが背後にあります。

　日本は、太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギー発電の基本技術を持っていますが、なかなか普及していません。その一因は、各地の太陽光発電や風力発電などの発電所で発電しても、電力消費地の都市部に送電できないことが一因です。

　例えば、東北地方から首都圏に送電できる連系線の容量は615万キロワットです。東京電力のピーク電力需要の11パーセントに過ぎません。

　このように、地方と大都市部を結ぶ電力の連携網は10パーセント前後に過ぎません。

　経済産業省は温暖化ガスゼロの実現に向けて、実行計画をつくり始めています。その実現のためには、各地でつくる再生可能エネルギー発電を各地に送る電力の連携網の普及が必要条件になります。

　現在、太陽光発電システムが拡大する九州では、九州域内で発電した電力を使い切ることができず、太陽光事業者が発電を抑える事態に陥っています。

　日本では秋田県などでも、洋上風力発電所の建設計画が進んでいますが、その送電先（消費先）はまだ不透明です。

　日本は、太陽光発電システムの基本となる太陽電池の研究開発とシステム化は先行し、世界に先駆けて実用化しました。

　しかし、その事業化は現在は中国企業に大きく遅れをとっています。日本は研究開発に成功し、事業化では後れを取る事態が続いています。

　今回の「温暖化ガス　2050年実質ゼロ」は先行する欧州に追いつくいい機会です。かなりの難問ですが、欧州を見習って賢く事業化し、温暖化ガスゼロを実現し、他国から尊敬を集めたいものです。

　昨年は、日本は石炭火力発電の削減を打ち出せず、欧米から日本は非難されています。日本は石炭火力発電所システムの輸出をもくろんだからです。

(追記)この「温暖化ガス　2050年実質ゼロ」を実現する技術開発については、今年2月に経済産業省系の組織が目標に掲げ、その実現の必要性と実現の技術開発・事業化の困難さを議論しています。

　この「温暖化ガス　2050年実質ゼロ」を達成するには、日本の大学や企業はかなりの努力が必要です。同時に国民もその中身を理解する努力が必要です。先行する欧州諸国を見習わないと、いずれ中国、韓国、台湾などの後塵を拝する事態に陥ります。
　現在のスマートフォンは、中国製、韓国製ばかりです。米国Applle社の「iPhone」は、台湾・中国が生産しています。日本企業製のスマートフォンはどこに・・。


　

長野県佐久市の東端にある佐久荒船高原では、草原は枯野になり、木々は紅葉しています

　長野県佐久市の東端にある佐久荒船高原の草原は枯野になり、木々の葉は紅葉しています。

　標高が1100メートルから1200メートルある佐久荒船高原の中心にある“コスモスの丘”は枯野風景です。秋真っ最中です。



　9月下旬に“コスモスの丘”を埋め尽くしていたコスモスの株は枯れて、刈り取られています。



　佐久荒船高原の西側にそびえている北八ヶ岳連山は、冠雪直前の雰囲気の山容です。



　“コスモスの丘”を囲む森では、紅葉しているカエデ系の木が点々とあります。





　“コスモスの丘”を囲む木々の中では、カケスなどが鳴いています。モズもいます。

　野鳥の動きがあった木々には、シジュウカラが登場しました。



　今回はシジュウカラやホオジロなどのごく普通の野鳥しか、眼の前に出てきませんでした。

　山麓で実ったマユミの実を食べに来ているアトリの大群を期待したのですが、出会うことができませんでした。

　午後3時過ぎの西日が当たっている荒船山（標高1423メートル）です。





　佐久荒船高原の真南にそびえている荒船山は午後3時ごろが、西日が当たって美しい秋の風景です。



　艫岩（ともいわ）の下側にある山麓の木々は紅葉し、葉を落としています。

　秋本番の荒船山の風景です。

　荒船山の手前にある佐久荒船高原側の山麓の木々も葉を落とし、紅葉しています。





　この佐久荒船高原には約5週間ぶりの訪問でした。9月下旬に、“コスモスの丘”でコスモスの花がたくさん咲いていた話は、弊ブログの2020年9月26日編をご覧ください。