すべての人という人に伝えたい。
「感情は簡単に変えられるものです」
不安や、怒りやその他、本当のことを言えば良い方の興奮も
数秒~数分という短時間にだれでも静めることが出来ます。
そして、次から同じ人や状況になっても、「気楽になってる」
Qメソッドという練習方法を開発したけれど、練習しなくても
もともとコツを知っていて出来ている人もたくさん居ます。
決して、けっして、絶対に特殊な能力でもなんでもないんです。
いやな感情から自由になっても、こころが揺れ動くイベント
はずっと続きます。たぶん、誰でもこれは永遠に終わらない。
でも数秒で静めることだけ出来る。これが出来ると、やってくる
否定的イベントを「楽しむことができる」んです。
気づくと「全体的に気分が楽になっている」 こうなるんです。
様々な出来事を全部「楽しんで味わえる」。こうなるんです。
「Qure!」
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たんぽぽが一緒だとユウヤは気が滅入る。でも、
これもどうなっているのかたんぽぽの魔法力スコアはすこぶるよい。
ユウヤが十七しかないのに、たんぽぽは四百も超えているのだ。
ダーレン先生と変わらないのに、その能力をおかしな言葉作りに
全部取られているんじゃないの?とユウヤは思っている。
「さて、ショッピングは大いに楽しんでよいが、集合時に「気になったもの」があれば教えること」
ダーレン先生はそういって、生徒を信じられないぐらい巨大なショッピングセンターの海に開放した。
「店があって、目が楽しくて、欲しいものが見つかって、本当にすてき!」
「不便な世界にいたから何を見ても眩しいわ!世界最大級のモールってどこまであるのかしら」
みんなどんどん進みながら大はしゃぎだ。どんどん歩くとその分集合時間が近づいてくる。
「このブランドは日本に上陸していないのよ!」
「もうっ、上陸って言わないでよ。ペリオディック号を思い出しちゃうじゃない!」
「この荷物を一回降ろしたい。ちょっと座ってもいい?」
「ユウヤ、だめだめ、自由時間いっぱいまで回るんだから付いてきなさい!」
「これ、何を買ったのか知らないけれど、どこに置くの?」
「私たちの部屋って男子の部屋より広いのよ、だから平気よユウヤ」
「それ、本当? ずるいな」
ふと横を見やるとたんぽぽが足を止めている。
「どうした?」
「別に、なにもニャお」