MANNA MEZZO de la ひとやすみ

ヴォーカリスト、ゴスペルクワイア・ディレクターのMANNAが綴る、ひとやすみコラム。

黒人的発声

2008-01-19 19:56:34 | Weblog
今年の新曲は典型的な体で勝負の曲ですね

あえて今年の一曲目に持ってきたのはいかに自分の体を楽器にするか・・というところを一年かけてメンバーに追求して欲しいから
去年のコンサートでようやく喉をぎりぎりまで鳴らすというか使える声にはなったね
ハーモニーになると俄然音が拡がっていいかんじになります。
でもその大元のユニゾン・・一つの旋律を歌った時にどれだけ自分の体を楽器として鳴らすことができてるかがストレートに問われるんだけどその部分は一番難しい部分で何年も鍛錬する価値のある部分です。

まだ殆どの人が首から上しか使ってなくてせっかくあるその体を無駄に遊ばせてる状態ですね
その人がいい声をだしてるかは音をきかなくても立ち方、顔の筋肉の使い方をみればだいたい想像つくんだけどその部分もまだまだいい声の可能性を眠らせているかな

黒人はその柔軟性のある筋肉によって殆どなんの努力もなく頭全体から特に後頭部、うなじ・・などびんびん鳴らして歌う人が殆ど・・
日本人は言語の特性からも体に共鳴させる発声は自然にはできない民族ともいえる・・
伝統的にも謡いとか喉を鳴らす謡い方が主流?
それはそれで独特の世界観がありいいものだと思うけどハーモニーを歌うためには適さない

てことで今年の目標は体を鳴らす豊かな発声・・あんど力のある声
毎年それを目指してるんだけど今年はよーやくそこに変わっていける下地ができてるようなきがするのであえてそれを言い続けてみるつもり